太っていると
頚椎症・頚椎ヘルニアになりやすい?
頚椎症・頸椎椎間板ヘルニアで首から腕が痛くて痺れているけれど、これってここ数年で大きく太ってしまったことと関係あるのかな…と疑問に思っていませんか?
腰痛なんかは、病院で「体重を落としましょう」と言われることがあったり、「太っていると腰に負担がかかりやすい」なんて言われることがあるので、太っていいることと関係あると認識されている方もいるでしょう。
それじゃあ頚椎って太っていることと関係があるのかな?と疑問に思っている方もいるでしょう。
そこで今回は、頚椎症・頸椎ヘルニアと太っている事との関係についてお伝えしていきます。
太っている事と頚椎症・頸椎ヘルニアは関係あるのか?
結論から言うと、太っているということは頚椎症・頸椎ヘルニアを発症させる要因になりえます。
もちろん、太っている=頚椎症・頸椎ヘルニアを発症するという単純なものではなく、それ以外にもデスクワークで座る姿勢が悪かったり、仕事で上を見上げることが多かったり、腕や指先を酷使することが多かったりなど色々な要因があり、それらが重なり合って頚椎症や頚椎ヘルニアを発症させます。
太っているということはその要因の一つに入るという意味です。
太っているとどうして頚椎に悪影響を与えるのか?
でもどうして太っていると、首(頚椎)に悪影響を与えるのか?なんですが、簡単に言うと太っていると姿勢が悪くなりやすく、それによって首にかかる負担が日常生活で大きくなってしまうからです。
頚椎症・頸椎ヘルニアと姿勢は結構密接に関係していて、頭はボーリングぐらいの重たさがあるんですが、良い姿勢で頚椎(首の骨)の本来のカーブが保たれ、その上に頭がのっかている時には、頭の重たさを体全体で分散させるために首にかかる負担は少なくなります。
これが姿勢が悪くなり頭の位置が前に出てしまったりすると、首(頚椎)にかかる負担は途端に大きくなり、この大きな負担を持続的にかけることで頚椎症や頚椎ヘルニアを発症してしまうことがあります。
太っていると姿勢が崩れやすい理由
ここからは太っていると姿勢が崩れやすい理由についてお伝えしていきます。
必ずしも「太っている=姿勢が悪い」というわけではないので、姿勢が崩れやす理由を知り、普段からそのポイントに注意して良い姿勢を保つのに役立ててください。
体の重心の位置が変わる
体重が増加して、お腹周りなどに脂肪がついてくると、お腹はポッコリと前方にでるので、 体はそのお腹の脂肪の重みに引っ張られてしまいます。
上の写真のように、お腹が脂肪によって矢印の方に引っ張られます。
すると体は背中の上部を丸めて、頭を前に突き出してお腹が前に出た状態でもバランスを保とうとします。
上記でお伝えしたように、頭を前に突き出してしまうと首(頚椎)にかかる負担は大きくなってしまい、その負担が蓄積されることで頚椎症・頚椎ヘルニアを発症しやすくなってしまうんです。
腹圧を安定させられない
人の体は肋骨(あばら骨)の下は骨がなく内臓が収納されているだけで、背中側にある背骨だけで上半身を支える構造になっています。
つまり、お腹の部分には骨がないのでもともと姿勢が崩れやす構造とも言えます。
その骨がないお腹の部分を骨の代わりに支えてくれるのが、腹圧です。
上のイラストの赤丸の部分にある空洞の圧(腹圧)を、空洞を覆う腹横筋や骨盤底筋などの筋肉を使い高めることで、その腹圧を支えにし、よい姿勢を保つ構造になっています。
ですが肥満でお腹が前にでてしまうと、この腹圧を高めることが難しくなっしまい、お腹の支えがなくなるため良い姿勢を保つことが難しくなってしまいます。
骨盤が歪む
お腹を突き出した姿勢を続けることで骨盤が歪みだし、同じ筋肉ばかりを使ってお腹を突き出した姿勢を維持するために、特定の筋肉が疲労し硬くなり、それによって骨を引っ張ることでさらに骨盤の歪みを助長し、崩れた姿勢を固定してしまうといった悪循環に陥ります。
姿勢を正しくするためには?
上記のような理由によって、太っていると姿勢が崩れやすく、頚椎に負担をかけ頚椎症・頚椎ヘルニアを発症させやすくなってしまいます。
なので姿勢をよくするためには当然痩せる事も大切なんですが、ポイントは腹圧を高めてあげることです。
腹圧を高めてあげることで、太っていても姿勢を正した状態を維持しやすくなります。
そのためには下腹(丹田)に力を入れて、お尻の穴を占めるように意識していただくと、腹圧が高まりやすく姿勢を正しやすくなります。
まとめ
太っていると必ず頚椎症・頚椎ヘルニアを発症させるわけではありませんが、発症の要因の一つにはなってしまいます。
特に、太っていることで姿勢が崩れやすいことが頚椎症・頚椎ヘルニアの発症に要因に大きくかかわるので、普段から正しい姿勢を維持し、首(頚椎)に負担をかけないように心がけてくださいね。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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