正座の後に腰が痛くなるのはなぜ?
腰痛持ちで長時間歩いていたり、立っていると腰が重たくなったり痛みが出たりするけれど、正座をした後も腰が痛くなてしまうので正座はしないほうがいいのかなぁ…と悩んでいませんか?
最近は和室のない家というのもあるでしょうが、やはりまだまだ家の中には和室もあって、日中はその部屋で過ごすことも多いなんて方も少なくないでしょう。
そんな人にとっては正座をした後に腰痛が出てしまうというのは、結構つらいことでしょう。
そこで今回は、正座の後に腰痛が出てしまう原因について考察していきます。
そもそも正座は腰痛に良いの?悪いの?
そもそも正座は腰痛に良いの?悪いの?なんですが、基本的には腰に負担がそれほどかかるものではありません。
特に床に座る場合には、三角座りや胡坐、横座りなんかと比べると、一番腰に負担がかかりにくい座り方なんです。
これは、正座で座ると骨盤が立てやすいからです。
椅子で言うところの坐骨座りが行いやすく、背筋を伸ばして姿勢を正して座りやすいために、正座はそれほど腰に負担がかからないんです。
正座の後に腰が痛くなる原因とは?
上記のように必ずしも腰に悪影響ではない正座なんですが、やはり正座の後は腰が痛くなるという方もいます。
ここからは、正座の後に腰が痛くなる5つの原因についてお伝えしていきます。
正座をしても骨盤が後ろに倒れてしまっている
正座が腰にそれほど負担をかけないのは、骨盤を起こして座りやすいからです。
言い換えると、正座をしていても骨盤を起こさずに腰を丸めて座ってしまっていると腰に負担がかかるということです。
上の写真のように正座をしても腰が丸まってしまっていると、正座の後や動き出しの時に腰痛を発症しやすくなってしまいます。
なので正座の際には腰を丸めないで、骨盤を起こして座るようにしてください。
腰が反りすぎてしまっている
体の柔らかい女性などに多いですが、正座を行う場合に腰が反りすぎてしまっていることがあります。
上の写真のように腰を反らしていると、腰に部分に負担が大きくかかってしまうために腰痛を発症してしまうことがあります。
なので正座の際には、下腹に少し力を入れて、お尻の穴を占めるようなイメージを持ってみてください。
正座と言いつつ横座りになってしまっている
「普段よく正座してます」と話す方の中には正座と言いつつ、横座りになってたり、足を外側に出して座っている場合があり、これらの座り方は腰に負担がかかりやすく腰痛を発症しやすくなります。
上の写真のように横座りをしていると、足を出した反対の骨盤に負担がかかって、腰痛の原因になります。
上の写真のように足を外側に出して座ると、お尻の位置が下がるために骨盤が後ろに傾いて腰が丸まりやすくなったり、反対に背すじを伸ばそうとすると腰が反りやすくなる傾向があるため、腰痛を発症しやすくなります。
なので正座をする場合には、足を崩さないように気を付けてください。
同じ体勢を長時間続ける
例え姿勢よく正座を行っていたとしても、その体勢でいる時間が長時間になってしまうと、腰や足などの筋肉が伸び縮みしないため血流が悪くなり、その筋肉が硬くなってしまい腰痛を発症してしまうことがあります。
あまり長時間、正座を続けることは避けて、もし長い時間行う場合でも30分~1時間に一度は立ち上がって少し体勢を変えたり、身体を動かすようにしてください。
重心を変化させにくい
上記の原因と重なる部分もありますが、正座という座り方は重心を変化させにくい座り方です。
なので常に腰の同じ部分に圧がかかることになり、長時間続けることでその腰の部分で痛みを発症しやすくなります。
まとめ
正座は必ずしも腰に悪い座り方ではありません。床に座る際などには、ほかの三角座りや胡坐よりも腰に負担がかかりにくい座り方です。
ですが中には正座の後に腰が痛くなるという方もいらっしゃいます。
そんな時にはできれば椅子に座るようにするほうがいいんですが、もしそれでも正座を行う場合には、上記の正座の後に腰が痛くなる原因を参考にしてもらえればと思います。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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