前屈できない程の腰痛を改善した方法
腰が痛くて痛くて、前屈も痛みで全然体が前に倒れずろくにできない…と悩んでいませんか?
長年腰痛に悩まされているという人の中には、痛みで前屈が全然できないなんて方は少なくありません。
当店に来られる方の中にも、前屈で床に手が届かないどころか、前に体を倒すのが痛くてほとんど倒れていないなんて人もいらっしゃいます。
こうなると、日常生活でも顔を洗ったり、掃除機をかけたり、台所で洗い物をしたりといった当たり前のことすら痛みで苦痛に感じるようになってしまうでしょう。
今回当店に来られたお客さんの、前屈が全くできないくらい腰痛に悩まされていました。
整形で治らなかった全く全屈できない程の腰痛が改善
●長年の腰痛に悩まされており、整形外科を受診していましたが、痛み止めと湿布の処方のみで改善されることがありませんでした。
日常生活をするのも辛くて、何か自分に合うものはないかとネットで検索していた時にこちらのホームページに出会いました。
痛みのある部分をもみほぐすだけという治療ではなく、痛みの原因をもとから治していただけます。
家に帰ってできる自分に合ったストレッチを親切に教えていただけるので、とても助かります。
何より薬に頼らずにすむことがとてもうれしいです。
痛みで全くできなかった前屈が、今ではもう少しで地面に手がつくほどまで良くなりました。
いつもありがとうございます。これからも宜しくお願い致します。
※お客様の感想であり、効果効能を保障するものではありません。
このお客様のように、腰痛で前屈するのも困難だと悩まれている人も多いでしょう。
そこで今回は前屈が全くできない程の腰痛が改善した方法をお伝えしていきます。
腰痛の原因というのは人それぞれなので、必ずしも同じようにすれば改善するわけではありませんが、あなたももし腰の痛みで全然体が前に倒れないという時には参考にしてみてください。
長年腰が痛く前屈できなかった原因とは
今回のお客さんの場合、腰が痛くて前傾できない一番の原因となっていたのが、腸腰筋が硬くなってしまっていることでした。
腸腰筋というのは、腰の背骨や骨盤からお腹を通って足の付け根につく筋肉で、下の写真の赤線の部分にある筋肉です。
ここで、最近はスマホやパソコンも普及し、少し腰痛についてあれこれ調べたことのある方なら、腸腰筋が硬くなると骨盤が前に傾いて前傾はしやすいんじゃないのか?と疑問に思われる方もいるでしょう。
ですが、このお客さんの場合は骨盤は後ろに傾いたままで、腸腰筋も硬くなっていました。
これは、普段の生活でこのお客さんは仕事の関係上椅子に座っての作業も多く、その時の姿勢はいつも背中を丸めて座られていたとのことでした。
上の写真のような姿勢が増えると、腸腰筋は普段から働きが減ってしまい、伸び縮することが少なくなり、ほったらかしにしていたゴムのように骨盤が後ろに傾いたままで硬くなってしまうんです。
そして前屈というのは、腸腰筋が働き骨盤を前に傾け、腰を前に引っ張ることでできる動作なんですが、腸腰筋が硬くなって働けなくなってしまっていることで、うまく骨盤を前に傾けらず前屈が制限され、骨盤の動きが悪くなった分を腰周辺がカバーしようと働きすぎることで腰痛を発症しやすくなってしまいます。
お客さんの場合は、これが長年続くことで腰周辺の筋肉への負担が蓄積し硬くなってしまうことで、痛みをさらに出しやすく、前屈の制限がいっそうひどくなり、まったく前屈できなくなっておられました。
前屈できない腰痛を改善した方法とは
なので今回のように、腰が長年痛くて前屈ができなくなった状態を改善していくためにまず行ったのが、硬くなった腸腰筋を施術で整えていくことです。
そして腸腰筋がうまく柔軟性を取り戻し働けるようにするためにポイントとなってくるのが、お尻の筋肉と太もも裏の筋肉です。
お尻の筋肉や太もも裏の筋肉は腸腰筋と拮抗関係にあり、大腰筋がうまく働けるようになるためには、お尻の筋肉や太もも裏の筋肉が柔軟である必要があります。
今回のお客さんのように、腰痛で前屈ができない方の多くが、このお尻の筋肉や太もも裏の筋肉が硬くなってしまっていて、腸腰筋が働き体を前に倒す動きに制限をかけてしまっています。
そして、お尻や太もも裏の筋肉は腰のクッションやサスペンションのような働きもこなしてくれていて、お尻や太もも裏の筋肉が柔軟な時には腰にかかる上半身の重さを分散してくれたり、床からの反発力を吸収してくれます。
それが柔軟性をなくしてしまうと、上半身の重みや床からの反発力がすべて腰にかかるため、日常生活で腰にかかる負担が大きくなり腰痛を発症してしまいます。
なので腸腰筋と一緒にお尻や太もも裏の筋肉を整えていくことで腰痛が改善していくんです。
実際に行ってもらったストレッチ方法
ここからは、腸腰筋やお尻、太もものケアを含め、長年の腰痛を改善するために実際に行ってもらったストレッチをいくつかお伝えしていきます。
骨盤周辺の筋肉のストレッチ方法
長年の腰痛で前屈もほとんど曲がらないという方は、骨盤周辺の筋肉が硬くなってしまっていて、骨盤の動きが制限されてしまっていることが多々あります。
上向きに寝て、両膝を曲げます。両膝を曲げたまま左右交互に両足を横へ倒してください。
最初は足を横へ倒す角度を小さく、段々と少しずつ足を横へ倒す角度を大きくしていってください。
腸腰筋のストレッチ方法
上向きに寝て、片足を胸の方へ曲げていきます。
そこからさらに両手で曲げた足の膝をもち、肩の方に抱え込んでいきます。
この時反対の足は伸ばしたまま床から離さないようにしてください。
そうすると赤線で囲ったあたりが伸びてきますので、そこで15~20秒キープ。これを左右交互におこなってください。
お尻の筋肉のストレッチ方法
イスに座り、片足を写真のようにもう片方の膝の上におきます。この時、外くるぶしがヒザの上に乗る位置にします。
背中がなるべく丸まらないように軽く胸を張り、上半身を前に倒しお尻にツッパリを感じたところで15~20秒キープ。これを左右交互におこなってください。
太もも裏の筋肉のストレッチ方法
椅子に軽く腰掛け、片足を伸ばします。その状態から、床にあるモノを拾うように体を前に倒して言ってください。
この時背中がなるべく丸まらないように、背すじを伸ばしてください。
太もも後面にツッパリを感じたところで15~20秒キープ。左右交互に行ってください。
ストレッチも大切だけど、もっと大切なこと
上記で実際に前屈がほとんどできない程の腰痛のお客様に行っていただいたストレッチをいくつかご紹介してきましたが、実はそれ以上に大切なことがあります。
それが合間合間で体を動かし、同じ姿勢を続けないことです。
このお客様が前屈もできない程に腰が痛くなったのは、簡単に言えば筋肉が柔軟性をなくしてしまったからです。
その硬くなった筋肉を施術やストレッチで緊張を和らげていくことはもちろん大切ですが、そもそも筋肉が硬くなってしまったのは日常生活に問題があったからで、それを改善しないことには、筋肉を和らげた直後からまた次第に硬くなり始め、なかなか改善していきません。
筋肉が硬くなっていく要因は多々ありますが、その中でも同じ姿勢を続けることは、筋肉が伸び縮みしないため血液の巡りが悪くなってしまい、柔軟性をなくす大きな要因となります。
このお客様の場合も、仕事の間は同じ姿勢をずっと続けて作業をされていたとのことでした。
なので作業の合間合間で立ち上がって少し体を動かしていただいたり、ストレッチで筋肉を伸び縮みさせるようにお伝えし実践していただきました。
最近ではデスクワークの仕事も増えているため、このお客様のように、体を動かさずにずっと同じ姿勢を続けることで筋肉が硬くなり、前屈もできないような腰痛を起こしている人も少なくないでしょう。
日常生活の姿勢を正す
そしてもう一つ、前屈もできない腰痛を引き起こす原因となっていたのが、日常生活の姿勢です。
上記でも書いたように、お客様は普段から背中を丸めて長時間仕事をされていました。
本来であれば背骨の持つS字カーブがクッションの役割を担って、上半身の重たさが腰にのしかからないように分散してくれています。
ですが、姿勢がわるく背中が丸まったりして背骨のカーブがなくなってしまうと、腰にかかる負担を分散できなくなり、腰周りの筋肉が疲労して腰痛を起こしやすくなってしまいます。
そのため、座るときには坐骨座りといわれることもありますが、骨盤を起こし背骨のカーブを保つように意識することが、腰痛を改善していくためには必要なことです。
当然今までの姿勢がクセになているため、言われてすぐに姿勢を正し続けることは非常に困難です。
ただ、「難しい」「しんどい」ということはいくらでも言えますが、それをいったところで何も変わりません。正直練習あるのみです。
言い訳を言い続けて何もやらないのか?それでも毎日やり続けるのか?すぐに結果が出るわけではありませんが、日を重ねるごとにその差は明らかになっていくことでしょう。
痛み止めや湿布「だけ」には注意
私自身痛み止めの薬や湿布というのは、悪いものでなく、痛みというストレスを抑えてくれるし悪いものではないと考えています。
ただしそれだけに頼ることはやはりおすすめできません。
痛み止めの薬や湿布というのは、腰痛の「痛み」だけを和らげるものであって、腰痛の「原因」にはほとんど影響を与えません。
これはなんとなくイメージできると思いますが、痛み止めの薬や湿布を飲んでも上記のような前屈するのも困難な腰痛を引き起こす筋肉が和らぐわけでもありません。
もちろんまったく意味がないか?といえば、痛みが減ればその分体を動かすことができるので、多少は腰痛の原因の改善にも役立ちはしますが、やはりそれほど影響を与えるものではないと考えています。
なのでそれらの使用と共に、腰痛の根本の原因にアプローチをしていくことが大切です。
まとめ
長年腰痛があるという方の中には、前屈が痛みで全然できないという人もいるでしょう。
前屈ができなくなってしまう原因として腸腰筋が硬くなってしまっていることがあります。
これは腸腰筋が硬くなると働きが低下し、前屈を行う時に骨盤や体を前に引っ張ることできなくなってしまうからです。
なので腰痛を改善して前屈を行えるようにするためには、腸腰筋を和らげてあげることが大切で、そのために拮抗筋であるお尻や太もも裏の筋肉を柔軟にしておくことも必要になるため、上記のストレッチ方法を参考に、腸腰筋やお尻の筋肉、太もも裏の筋肉をケアしてあげてくださいね。
さらにケアだけでなく、そもそも筋肉を緊張させてしまう日常生活の習慣を見直すことが腰痛を根本から改善するためには必要です。
特に同じ姿勢を続けないことや、姿勢を正すことは腰痛に大きく関係するので、しっかり見直してくださいね。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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