不安が腰痛を治らず長引かせる原因になる
半年前に急に腰に激痛がはしって、その激痛は段々とおさまったものの、それから腰に違和感を感じたり腰痛自体はずっと続いている…と悩んでいませんか?
このように腰痛が続いていると、病院へ行って湿布をもらったり電気を当てたり、運動して体を動かしたり、整体院で体のゆがみを整えてもらったりすることが必要なのかな?と思う人も少なくないでしょう。
実際に上記のようなことは確かに大切で効果的なことが多いんですが、実は腰痛が慢性的に続いている理由は他にあるかもしれないんです。
今回は、知らず知らずに腰痛を慢性化させ長引かせてしまっている原因についてお伝えしていきます。
知らずに腰痛を長引かせてしまう原因とは
腰痛が慢性化して長引く原因は筋肉の問題であったり、体の歪みであったり、運動不足であったり、そういったことでも起こってくるんです、中にはそういったことだけでなく「不安」や「思い込み」によって腰痛が長引いてしまっていることがあるんです。
いやいや実際に腰が痛いんだよ!なんて声も聞こえてきそうですが、必要以上に「また腰が痛くなるんじゃないか」と不安に思ったり、「自分は腰が痛い・悪い」と考えてしまうと、その不安や思い込みによって腰痛が治らず慢性化してしまいます。
思い込みでなぜ腰痛は長引くのか?
ここからは、なぜ必要以上の不安や「自分の腰は悪い」という思い込みによって腰痛が長引き慢性化してしまうのかお伝えしていきます。
腰痛をかばった動きを脳が治ってないと判断する
痛みは負担をかけすぎた局所から脳へ信号が送られ、脳の背外側前頭前野から信号が局所送られるようになり、背外側前頭前野からの信号が止まらない場合、まだ腰痛があると認識して痛みを発し続けてしまいます。
必要以上にまた腰が痛むんじゃないかと不安に感じたり、自分の腰は痛い・悪いと思い込むと、無意識だとしても腰をかばった動きをしてしまいますよね。
その腰をかばった動きをしている限り、背外側前頭前野はまだ局所の痛みが消えていないと認識して、痛みの信号を出し続けてしまいます。
なので腰痛の原因が少しずつ良くなってきていたとしても、信号が出ているので痛みを感じてしまうしまうんです。
痛みを感じると、またその部分をかばってしまい、それによって信号が出し続けられる。このような悪循環に陥ることで腰痛の改善が長引いてしまうことがあるんです。
腰痛をかばって体を動かさなくなる
また必要以上に自分の腰痛が悪いと不安に思ったり考えてしまうと、できるだけ安静にしたり、痛みのある腰周辺をかばって動いてしまいますよね。
そうなると、腰周辺の筋肉は普段通りに働かないために、伸び縮みする機会が減ってしまいます。
筋肉は伸び縮みすることで、それがポンプのような作用をもたらし、血流を促します。
腰痛をかばうということは、筋肉が伸び縮みしにくくなるため、血のめぐりが悪くなるということでもあります。
血液のめぐりが悪くなってしまうと、酸素や栄養がうまく運ばれないために自己治癒力が落ちてしまったり、疲労物質などの老廃物が流されず、それらが神経を刺激して痛みを発症させてしまいます。
このように腰痛をかばって動くことによって、腰痛が治りにくくなり長引くことがあります。
不安や思い込みを和らげる対策
だからといって、自分の腰は痛くないと暗示をかけてくださいということでもなく、腰が痛くても無理やりにでも激しく動いてくださいというわけではありません。
どうしても痛みの方に意識が行きがちだと思いますが、実際に良くなってきていることや、痛みのあった動きができるようになったことにも目を向けるようにしてください。
そうやって、痛みや悪いところだけでなく、良くなっているところにも目を当てて、必要以上に不安に感じたり、自分の腰はかなり悪いと思い込まないようにしてみてください。
まとめ
腰痛が慢性的にあると、体の歪みのせいなのかな?運動不足なのかな?内臓が悪いのかな?など色々思い浮かぶことでしょう。
実際にそれらが原因となって腰痛が長引いていることも多々ありますが、中には必要以上にまた腰が痛くなるんじゃないだろうかと不安に感じたり、自分の腰は相当悪いと思い込んでしまうことでも、長引いてしまっていることがあります。
痛みが辛いのはわかりますが、必要以上に不安がったり、悪い思い込んでしまうと悪循環に陥ってしまいますので、この腰痛は必ず治るモノなんだと気を強く持ってくださいね。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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