かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
腰椎ヘルニアは湿布で治る?治らない?
腰痛があり、足にまで痛みや痺れを感じるようになったので、病院へ行くと腰椎椎間板ヘルニアだと言われた。手術の必要はないと言われたけれどこんな時、湿布を貼ってれば腰椎椎間板ヘルニアは治るの?と疑問を抱いていませんか?
病院で腰椎椎間板ヘルニアと診断された人の中には、湿布を出されることも多々あるので、とりあえず湿布を貼っているという方も多いでしょう。
ですが当店でもたまにお客さんに「腰椎椎間板ヘルニアって湿布を貼ってれば治るんですか?」といった質問をうけることがあります。
そこで今回は湿布が本当に腰椎椎間板ヘルニアを治す効果があるのか?についてお伝えしていきます。
腰椎ヘルニアに湿布ってどうなの?
先に結論から言ってしまうと、残念ですが腰椎椎間板ヘルニアは湿布では治りません。
もちろん湿布には抗炎症作用や痛み止めの作用があるので、全く効能がないということはありませんし、貼ることで腰椎ヘルニアの痛みや痺れなどの症状が軽減されている方もいるでしょう。
上記のように、痛みなどの症状は抑えてくれる効能はあるんですが、それでも湿布は腰椎椎間板ヘルニアを治すためのものではありません。
湿布は腰椎椎間板ヘルニアを治すためのモノではない
そもそも腰椎椎間板ヘルニアは痛みがおさまった=治ったではありません。
これは痛み止めの薬の場合も同じことが言えますが、痛み止めの薬は痛みを止めるためのものなので、痛みなどの症状は薬を飲めば一時おさまるかもしれません。ですが薬が切れてきたらまた痛みを発症しますよね?
これは痛み止めというのはあくまで、異常がありますよ!という体から発せられるサインを抑えるためのものであって、異常がある部分を治すためのモノではないからです。
腰椎椎間板ヘルニアの場合であれば、椎間板の突出や痛みや痺れの症状に関係する筋肉の緊張などです。
だからといって湿布を貼ることが無駄だと言うつもりもありません。
腰椎椎間板ヘルニアの痛みや痺れといった症状は耐え難いものがあるので、それが一時的でも減るのであれば頼りたくなる気持ちもわかります。
痛みによって睡眠不足になってしまえば、自然治癒力も低下しますます腰椎椎間板ヘルニアが長引きやすくなることだって考えられます。
ほかにも痛みというのは体にとって強いストレスとなるため、あまり痛いのを我慢していると腰椎椎間板ヘルニアの悪化や他の症状が起こってしまうことも考えられます。
なので痛みが減るのであれば使用してください。
湿布を貼るリスク
上記のように湿布を貼ることで、痛みなどの症状が軽減するのであれば使用してもらってけっこうなんですが、もし湿布を貼っても全然症状に変化がないという時には、使用するのをちょっと待ってください。
他の薬などに比べればはるかに副作用は少ないですが、湿布といえど全くないものではありませんし、少なからずのリスクは存在します。
1、内臓への負担
湿布には痛に止めの成分が含まれており、経口摂取するものよりはその量は少ないんですが、10枚貼れば薬を一日分摂取したのと同じだと言われるデータがあります。
つまり薬を飲んだ時に副作用で痛めることのある、胃や腎臓といった臓器への負担は軽微ながらあると言うことです。
湿布を貼ることで痛みが軽減するのなら使用してもいいと考えていますが、なんとなくの気休めや、ずっと貼り続けていいものではありません。
2、アレルギー反応
湿布に含まれるケトプロフェンなどの鎮痛成分には、「光線過敏症」という副作用があり、湿布薬を貼ったまま紫外線を浴びると、貼った場所に発疹、腫れ、かゆみ、水ぶくれなどの症状があらわれることがあります。
このアレルギー反応は最初は特に問題なくても、繰り返し貼り続けるこで出始めることもあります。
3、何かしているという安心感
私自身の考えではこれが結構厄介だと思うのが、湿布を貼ることで腰椎ヘルニアを治療している気持ちになってしまうことです。
その証拠に「今まで治療など何かしてきましたか?」という問いかけに「毎日湿布を貼っているんですが…」と話される方がいるくらいです。
先ほど書いたように、あくまで湿布は痛みを抑えるものであって、それだけで腰椎ヘルニアを治してくれるものではありません。
湿布を貼ることで治療している気になってしまって、その他の改善のための行動が減ってしまっては元も子もありません。
湿布の使用方法
湿布というのは、そのもので腰椎椎間板ヘルニアを改善させるモノではありません。
湿布を利用し痛みを軽減させるとともに、腰椎ヘルニアの原因を改善させるための他の行動を一緒に行ってほしいんです。
例えば湿布を貼り痛みを抑えて動きやすくして、軽くストレッチや体操を行い腰周辺の筋肉に柔軟性をつけてあげる。
日常生活で腰や腰椎に負担をかけてしまう癖や習慣を見直したり、姿勢を意識してみる。
整体院や治療院などで専門的な施術を受けたり、アドバイスを教えてもらったりすることも必要な時もあるでしょう。
このように、湿布は腰椎椎間板ヘルニアの改善のための行動を促すために使っていただけるのが有意義な使い方だと考えています。
まとめ
湿布で腰椎椎間板ヘルニアが治るのだろうか?と疑問に思われている方もいるでしょうが、湿布はあくまで痛みなどの症状を抑えるためのもので、腰椎椎間板ヘルニアを治してくれるものではありません。
そして少ないとはいっても、副作用など使い続けるリスクもあるため、貼っても症状が変化しないのであれば、使用し続けることは避けてください。
もちろん絶対に使用してはいけないというわけでなく、シップを張ることで腰椎椎間板ヘルニアの痛みが減るのであれば、使用していただいて結構だと考えています。
ただしあくまで湿布だけ貼るのではなく、それと一緒に腰椎椎間板ヘルニアの原因を改善してく行動を起こしてくださいね。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
コメントをお書きください