🔲 初めての方へ

 

 🔲 お悩みの案内

 

 🔲 当店について

腰痛は腹巻で治る?効果あるの?を考察

 

腰痛は腹巻で治る?効果あるの?を考察

 

腹巻で腰痛が治った奈良県広陵町の女性

腰痛持ちで母親などに腹巻が効果的だと進められることがあるんだけれど、本当に腰なのにお腹を温めることで腰痛が治るの?と悩んでいませんか?

 

腰痛持ちの方の中には、友達や家族から腹巻を進められたことのある人もいるでしょう。

 

実際に当店でもお客さんに「腹巻がいいよって知り合いに言われたんですけど、効果ありますか?」といった質問を受けることがあります。

 

腹巻を進められた側からすれば、腰なのにお腹なんか温めて効果があるものなのか?と疑問に思うのも無理はありません。

 

そこで今回は整体師の目線から、腹巻で腰痛は治るのか?効果があるのか?腰とどのような関係があるのか?についてお伝えしていきます。

 

 

腰痛に腹巻が効果的と言われる理由

腹巻が腰痛に良いと言われる理由は幾つかありますが、ここからはその理由についてお伝えしていきます。

 

腰周りの冷えの解消

腰痛の発症する原因の一つに、腰周辺の筋肉の血行不良があります。

 

血液のめぐりの悪くなった筋肉には新鮮な栄養や酸素が運ばれず、反対に疲労物質などの老廃物は巡りが悪くなってしまって溜まり、それによって筋肉は緊張し硬くなって痛みを出すようになります。

 

筋肉が硬くなればさらに血液の巡りが悪くなるため、まさに悪循環に陥ってしまいます。

 

腹巻は言い換えると腰巻であるともいえ、腰周辺を冷えることを予防し血行をよくしてくれることで、腰痛を治してくれたり、予防する効果があると言えます。

 

さらに腹巻きをして腰周りの血液の巡りがよくなると、筋肉は緩みやすくなり腰痛の予防の効果も期待できます。

 

というのも、冷えたりして血液の巡りが悪くなった筋肉は本来の力が発揮できなくて、働きが低下してしまいます。

 

これはウォーミングアップに例えるとわかりやすいと思いますが、運動前にウォーミングアップで体を温めてあげると、筋肉は柔軟になり働きもよくなってケガもしにくくなりますよね。

 

ところがウォーミングアップをしないで急に思いっきり運動を始めれば、体は硬いままで思うように動かせないし、ケガもしやすくなりますよね。

 

つまり腹巻きを巻いて上げて腰周りを温めてあげることで、腰周りの筋肉は緊張が緩み働きがよくなるため、ちょっとくらいの負担がかかっても腰痛を起しにくくなるんです。

 

反対に腰周りの筋肉が冷えてしまっている状態で、重たい荷物を持ち上げた時なんかは、ギクッと腰を痛めてしまうことも少なくありません。

 

このように腹巻きで腰周りを冷やさないようにすることは、筋肉の働きをよくして腰痛の予防に役立つと考えられます。

 

お腹を締めてくれる

腹巻と言っても色々な種類があり、中にはお腹周りを軽く締めつけてくれるものもあります。

 

この締めつけが腰痛に関係してて、お腹周りを腹巻で締めつけることで腹圧を高めることができ、それによって腰痛を軽減させたり予防する効果があります。

 

これは、人の体は肋骨(あばら骨)の下は骨がなく内臓が収納されているだけで、背中側にある背骨だけで上半身を支える構造になっています。

 

つまり体の腰の部分は背面、背骨や腰の筋肉だけでで上半身を支えないといけないために、腰の部分には負担がかかりやすい構造になっているんです。

 

それを腹圧を高めることができると、腹圧が支えとなってお腹側から上半身を支えてくれることで、上半身の重たさを腰だけにかけずにお腹側で分散してくれることで、腰にかかる負担が軽減され腰痛を予防できるんです。

 

これは腹巻の締め付ける力が弱いほど、腰痛を治したり予防する効果は落ちますが、それでも腹巻を巻いてお腹を意識できるだけでもわずかながら効果はあると考えられます。

 

お腹を温めることで自己治癒力が上がる

腹巻をしてお腹を温めることで、お腹の中にある内臓の冷えを予防できるため、自律神経が乱れにくく、代謝や免疫力が高まり、自然治癒力も高まります。

 

自然治癒力が高まれば当然傷めてしまった腰周辺の筋肉も治りやすくなるため、腰痛を治す効果が期待できます。

 

また自然治癒力を高めるためには睡眠の質も大切で、腹巻きを使用することで睡眠の質を高めやすくなります。

 

これは腹巻きでお腹を温めれば内蔵も温まり、内臓から運ばれる温かい血液は手足も温めてくれます。

 

すると手足が温まれば、就寝時間には手足から熱を放出できるようになり深部体温も下がります。

 

深い眠りにつくためにはこの深部体温をしっかりと下げることが大切です。深部体温が下がれば自然と眠くなり、深い眠りに入ることができるんです。

 

もちろん深い眠りにつければ自然治癒力も高まるので、腰痛改善にやS九だちます。

 

ただここで少し疑問を持たれた人もいるでしょう。深い眠りにつくために深部体温を下げないといけないのであれば、腹巻きなんてしていると深部体温が下がらず眠りの質がさがるのでは?と。

 

これは少しややこしい話になるんですが、体の中の温度を下げるためには体を温める必要があります。

 

ちょっと混乱してしまいそうですが、人間の体にはいったん温めると「元に戻そうとする」働きがあり、このメカニズムを利用して腹巻きで冷えを予防し体温を下げるキッカケをつくってあげるんです。

 

便秘を予防・解消できる

ほかにも腹巻でお腹を温めることで便秘の解消や予防にも効果があります。

 

便秘になると腸内に停留している便から臭いの原因にもなるアンモニア・硫化水素・クロストリジウムなどの腸内悪玉菌・発ガン物質など様々な有害物質が発生しはじめます。

 

そしてこれらの有害物質の一部は腸の壁を通じて大腸が吸収して血液に溶け込み、血液の巡りを悪くして血行不良を起こします。

 

すると上記でもお伝えしたように血液の巡りが悪くなることで、自然治癒力は低下して、筋肉は柔軟性をなくしてしまうため腰痛を起こしやすくなってしまうんです。

 

さらに便秘によってポッコリとでたお腹は、重心の位置をずらして背骨の本来持つS字カーブを崩し、腰椎(腰の骨)の前弯のカーブを崩すことでクッションの役割ができなくなって腰にかかる負担が増えて腰痛を起すこともあります。

 

このように便秘も腰痛を発症させてしまう一つの原因なので、その便秘が腹巻きを巻いてお腹を温めることで解消されれば、腰痛を治したり緩和させる効果も期待できます。

 

 

腹巻が腰痛を治したり、予防に効果があると言われるのは上記のような理由からだと考えられます。

 

 

ぎっくり腰の時には注意が必要

腹巻きで腰痛が治った奈良県葛城市の女性

ここまでは腹巻が腰痛にとって効果的である理由についてお伝えしてきましたが、ただし必ずしもどんな時であっても腹巻きは腰痛に効果的であるわけでなく、ぎっくり腰の時などは腹巻を使用することで腰痛が悪化してしまうこともあります。

 

これはぎっくり腰の場合、腰周辺の筋肉で炎症をおこしていることが多く、ただでさえ筋肉が熱をもって痛みが増しているのに、さらに腹巻きを使用すると熱を蓄えてしまうからです。

 

このようなぎっくり腰の時には、温めるよりも痛みのある腰をビニール袋に氷と水を入れて冷やして上げるほうが、痛みが改善しやすくなります。

 

ぎっくり腰以外でも、急に体を動かしたときに腰痛を感じたり、荷物の持ち運びを行った翌日に腰痛が発症した時など、急に腰痛が発症した時に腹巻を使用すると腰痛が治るどころか悪化してしまうこともあるのでご注意ください。

 

 

腹巻きを使用するときの注意点

腹巻きを使用するときには基本的には直接肌につけるのでなく、日中であれば肌着の上に、寝るときにはパジャマや寝間着の上に着用してください。

 

たとえ肌に優しい素材であっても、直接腹巻きを着用して肌に密着したままでは汗が溜まってしまいかぶれたりする原因になります。

 

また保温の面でも、腹巻きを肌に直接着けるより、肌着やパジャマの上からした方が、空気の層が出来て暖かくなり保温性も高まります。

 

あとできれば24時間毎日着用し続けることも避けるようにしてください。

 

確かに手軽で便利なアイテムではありますが、あまり腹巻きに頼ってしまうと、自分自身で体温を上げるという本来の機能が弱まってしまうことがあるからです。

 

 

腹巻きだけに頼りきりにならないで

上記でお伝えしたように、腹巻きを使用することで自然治癒力が高まったり、便秘が解消されることで、腰痛が治る人も中にはいらっしゃるでしょう。

 

ですが多くの場合、腹巻きだけしていればそれだけで腰痛が治る人は少ないです。

 

例えばいくら腹巻きを使用しても、普段から背中が丸まっていて姿勢が悪ければ腰に負担がかかりやすく腰痛が治らないでしょうし、運動習慣がなければ腹巻きだけでは筋肉を柔軟に保つことは難しいです。

 

冷えの解消にしても、腹巻きだけで根本から解消できるわけではなく、普段から食べ物や体を動かすことに注意したり、筋肉を落とさないようにするなど他のことも必要になります。

 

なので腹巻きを使用することは腰痛改善に効果があると考えられますが、それだけに頼るのでなく、同時に腰痛の根本の原因を改善していくことが大切です。

 

 

まとめ

腰痛に悩んでいるという人の中には、身内や知人から腹巻を進められたことがあるって人もいるでしょう。

 

一見すると、腰の痛みなのにお腹を温めて効果あるの?と思われるかもしれませんが、腰周辺の筋肉の血行不良を改善してくれたり、腰をサポートしてくれたり、内臓を冷えから守ってくれることで腰痛を緩和したり治す効果があると考えられます。

 

ただし、ぎっくり腰など急に腰の痛みが発症した場合には、温めることで悪化してしまう可能性があるので、そんな時には使用しないことが無難だと考えられます。

 

また腹巻きだけに頼り切るのでなく、あくまでも腰痛を治すためにサポートしてくれる一つのアイテムだと考え、それ以外の腰痛の原因となるものを改善していくことが必要です。

 

 

次の記事へ

 

前の記事へ 

 

神橋筋整体院のブログ記事一覧へ

 

神橋筋整体院のホーム

 

     

記事提供者プロフィール


 

 

かんばし まさとし

 

奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長

 

お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。

その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。

神橋筋整体院のHP