胸が痛いけど検査で異常なし…
肩こりが原因かも
胸に痛みを感じることがあり、病気を疑い病院で検査を受けたけれど異常なしと言われ、それじゃあこの胸の痛みは何なの?と悩んでいませんか?
胸に痛みを感じたときって心臓がどこか悪いんだろうか?血管は詰まってないだろうか?肋間神経痛?など不安に感じますよね。
そして病院で検査を受けるものの、とくに異常なしと言われる方は少なくありません。
異常なし言われても痛いのは痛いわけで、それじゃあこの胸の痛みは何なの?と悩む方もいるでしょう。
そんな時に胸の痛みの原因になることがあるのが肩こりなんです。
えっ!?胸なのに肩?と思われる人もいると思うので、今回は胸の痛みと肩こりの意外な関係についてお伝えしていきます。
肩がこると肩甲骨の動きが悪くなる
肩甲骨には肩から首につながる、肩こりを感じる筋肉が多数ついています。
これは言い換えれば、肩こりになり肩周辺の筋肉が硬くなってしまうということは、硬くなった筋肉によって肩甲骨が引っ張られ、肩甲骨の動きを制限するとも言えます。
簡単に言うと、肩こりの時には肩甲骨の動きが悪くなってしまうんです。
この肩甲骨の動きが悪くなってしまうことが胸の痛みを発症させる大きな要因になります。
肩甲骨の動きの悪さが胸に影響を与える
肩甲骨には胸の筋肉である小胸筋と呼ばれる筋肉がついています。
つまり肩甲骨の動きが悪くなるということは、そこにつく小胸筋も動くことが少なくなり、段々と柔軟性をなくし硬くなりやすくなってしまいます。
また胸の大きな筋肉である大胸筋は、上腕骨と呼ばれる腕の骨についていて、上腕骨は肩甲骨の動きが悪くなることで動きがかなり制限されます。
言い換えると肩甲骨の動きが悪くなると結果的に大胸筋も動くことが減ってしまい、硬くなりやすくなってしまいます。
小胸筋や大胸筋が緊張し硬くなってしまうと、その周辺の血液の流れが悪くなり、新鮮な酸素や栄養が巡りにくくなり反対に疲労物質などの老廃物が流されなくなることで、末端の神経が刺激され痛みを発症させます。
このように肩こりで肩甲骨の動きが悪くなってしまうことで、胸の筋肉の柔軟性がなくなり固く緊張することで、胸に痛みを発症させてしまうことがあるんです。
ひどいときには呼吸にも影響を与える
さらに胸筋は肋骨につながっているため、胸の筋肉が緊張し硬くなってしまうということは、肋骨につく肋間筋にも悪影響を与えます。
肋間筋は呼吸にかかわる筋肉であるため、肋間筋が緊張してしまうと呼吸が浅くなって息苦しさを感じてしまうこともあります。
また肩こりと一緒に首筋の筋肉が固くなってしまうと、首すじの自分の筋肉によって首を絞めているような状態になることも、息苦しさを発生させる要因です。
胸が痛くて息苦しさを感じると、たぶん心臓に問題があるのだろうと考えてしまうでしょうが、上記のようにひどい肩こりの時には心臓に問題がなくても胸の痛みや息苦しさを発症させる原因になってしまうこともあるんです。
(もちろん胸が痛くて息苦しさを感じるときには、一度はしっかり病院で検査を受けてみてくださいね。)
肩こりが原因の胸の痛みの対処法
上記のように肩がこってしまうことで胸の痛みや時には息苦しさも出てしまうことがあるんですが、こんな時の対処法はまず胸の痛みの原因となっている胸筋を緩めてあげること。
そして胸の筋肉を固くしたり、息苦しさの原因となる肩甲骨の動きをよくしてあげる事が大切です。ここでは胸の筋肉や肩甲骨の動きをよくするためのストレッチ方法をお伝えしていきます。
●胸の筋肉のストレッチ方法
●写真のように片腕を上げ、軽く肘を曲げ、その肘を後ろにひいて行きます。胸のあたりが突っ張ってきたところでとめて15~20秒キープ。 左右交互に行ってください。
●片手で反対の肩先やや内下方にくぼみがありますのでそこに手を当て、後方へゆっくり押してください。それこそ胸を開くようなイメージで。
そこで15~20秒キープしてください。これを左右交互に行ってください。
●肩甲骨のストレッチ方法
●両足を肩幅程に開き、つま先は外側に軽く向け立ちます。
息を吸いながらゆっくりと両腕を上げ、頭の上で手のひらを合わせます。
そこから息をはきながら、手のひらを外側に向け、ひじを少し後ろに引いて腕を胸の位置まで下ろしていき、胸の位置で止めます。
腕を下していく時は、左右の肩甲骨を中央に寄せるよう意識してください。 これを何度か繰り返してください。
姿勢を意識することも肩こりが原因の胸痛改善に大切
肩こりが原因の胸の痛みを改善するためには、ストレッチで胸や肩甲骨周りの筋肉を和らげてあげることも大切ですが、普段の生活から姿勢を意識することも大切です。
というのも、肩こりが原因で胸痛が発生する人の多くが肩が前に出て肩が丸まったような姿勢をとられています。
このように肩が前に出てしまった姿勢を普段の生活からしていると、胸や肩甲骨周辺の筋肉は非常に硬くなりやすいため、胸に痛みが出てしまいます。
なので普段から肩が前に出てしまわないように心がけることが、肩こりが原因の胸痛を改善していくために重要なんです。
この時に胸を無理に開こうとするとなかなかしんどくて長時間続かないため、肩甲骨を本当に少しだけ下に下げるように意識してもらうことで、肩が前に出にくくなります。
まとめ
胸が痛くなると、心臓の病気や血管の問題を疑いたくなりますよね。
でも病院で検査してもらったけれど異常なしと言われた…なんて人も少なくないはずです。
もしかするとその原因がわからない胸の痛みのは肩こりのせいかもしれません。
肩こりで肩甲骨の動きが悪くなると胸の筋肉も硬くなりやすく、それによって胸に痛みを出したり、時には息苦しさまで発症させてしまうことがあるんです。
もちろん胸が痛いという時には、まずは病院で検査を受けてみるべきだと考えていますが、それで異常なしと言われ特に治療もしてもらえないなんて時には一度当店にご相談ください。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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