腰椎ヘルニアが寒いと痛む原因と対処法
だんだんと秋も深まってきて気温が下がり寒くなってくると、暖かいときはましなのに腰椎椎間板ヘルニアの痛みが出てきてしまう…と悩んでいませんか?
季節の変わり目や寒くなると腰椎椎間板ヘルニアの方に、腰やお尻から足にかけて痛みが出てくる、または痛みが増すといったことを当店に来られるお客さんから聞くことがあります。
このような同じ悩みを持っている腰椎ヘルニアの人は少なくないでしょう。
そこで今回は、寒くなると腰椎椎間板ヘルニアが痛くなる原因と、その対処法についてお伝えしていきます。
寒いと血液の巡りが悪くなる
どうして寒くなると腰椎椎間板ヘルニアの痛みが出てしまうのか?というと、血液のめぐりが悪くなってしまうからです。
寒い日というのはそれだけで身体の熱が奪われ、体温が下がり代謝が落ちてしまいます。
さらに寒くなると身体を動かすこと自体も減ってしまいがちになり、筋肉が働くことが減ってしまいます。
血液の巡りというのは、体を動かし筋肉が動くことでポンプのように血液を押し出すことによって流れます。なので身体を動かすことが減ると血液の流れが悪くなります。
また、寒くなると自律神経が乱れやすくなってしまうのも血液の巡りを悪くする要因になります。
血液の巡りが悪くなると痛みが悪化しやすい理由
ではどうして筋肉の動きが減ったり、自律神経が乱れたり、代謝が落ちて血液の巡りが悪くなると、腰椎ヘルニアの痛みが出やすくなるんでしょうか?
それは血液の巡りが悪くなると発痛物質、つまり痛みを出す物質がその場に溜ってしまうからです。
本来であれば血液に流されることで一か所にたまることのない発痛物質が、寒さにより血液の巡りが悪くなると、発痛物質が流れずそれが痛みを強くしてしまいます。
姿勢が悪くなり腰にかかる負担が増える
寒くなると身体から熱を逃がさないようにするため、背中を丸めたり猫背のような姿勢をとりやすくなります。
すると背骨のS字カーブが崩れてしまうために、腰や椎間板にかかる負担をうまく逃がすことができなくなり、それが腰椎ヘルニアの症状を悪化させてしまいます。
寒さで椎間板にかかる圧が増える
腰の骨は靭帯や筋肉によってつながれています。それらの組織が寒くなると拘縮してしまうため、腰椎の椎間板にかかる圧が上がってしまいます。
そのため腰椎の骨と骨の間にある椎間板がつぶされより飛び出そうとするため、痛みが出たり悪化しやすくなります。
寒い時の腰椎ヘルニアの痛みの4つの対処法
上記のような理由によって寒くなると腰椎ヘルニアが痛んだり、症状が悪化してしまいやすくなります。
ここからは、寒いときに腰椎ヘルニアの痛みを予防するための対処法についてお伝えしていきます。
1、身体を冷やさないようにする
上記でお伝えしたように身体を冷えてしまうと、代謝が落ちて血液の巡りが悪くなり腰椎ヘルニアの痛みが出やすくなります。
なのでやはり、身体を冷やさないようにすることが痛みを減らすために大切です。
とは言ったものの、冷やさないようにと言われるとついつい症状のある腰だけを温めればいいと思う人もいるでしょうが、それはちょっと待ってください。
温めるという行為は、血液を巡らせそれによって痛みを出しにくくする効果とともに、発痛物質を刺激して痛みを悪化させるリスクも持っています。
特に痛みのある部分は発痛物質が集まっている可能性が高く、そこをしっかり温めてしまうと痛みなどの症状が悪化してしまう可能性があります。
なので痛みがあるところ以外を温めて、血液の巡りを良くするようにしてください。
お勧めとしては、手足・足先などの末端、お腹や背中のですね。
2、自律神経を整える
自律神経の乱れると血液の巡りが悪くなるり、腰椎ヘルニアの痛みが悪化する原因となります。
なので寒い時だけに限りませんが、短い睡眠時間や暴飲暴食といった食生活の乱れに気を付けてください。
特に寒くなる季節には、忘年会や新年会、お正月にクリスマスといったイベントがたくさんあります。そのため食生活が乱れたり夜更かしが多くなったりしやすくなる時期ですので。
3、身体を動かす
寒くなると外に出ることもついつい減らしてしまい、家でじっとしたり身体を動かす機会が減ってしまいます。
そうなると、筋肉を動かすことが減り血液の巡りが悪くなったり、自律神経が乱れる要因にもなります。
なので身体を動かしてあげることが、寒い時期に腰椎ヘルニアの痛みを予防するのに大切です。
この時、腰椎ヘルニアの方は激しい運動を行うと症状が悪化することがあるので、週末などだけランニングやその他のスポーツを長時間行うよりも、普段の日常生活でこまめに身体を動かすようにしてください。
それこそ短めの時間でも毎日ウォーキングをしたり、買い物を自転車や歩いて行ったり、家出のじっとしている時間を減らしたりといった具合に。
4、姿勢をよくする
寒くなって動くことが減れば立っているよりも座っていることが多くなるでしょう。
そうなれば、ただでさえ座っている時に腰にかかる負担は立っているときの1,4倍だと言われているのに、それで背中が丸まってしまうと腰にかかる負担はさらに大きくなります。
またたとえ立っていたとしても、寒さで猫背になってしまうと腰にかかる負担は大きくなります。
そして腰の負担が増えることで腰椎ヘルニアが痛む原因になってしまうんです。
寒さから身を守るために身体を丸めた気持ちはわかりますが、腰椎ヘルニアの痛みを予防するためには普段から姿勢を良くしてくださいね。
まとめ
寒くなると腰椎ヘルニアが痛む、ひどくなるという人もいることでしょう。
その原因は血液の巡りが悪くなったり、体温を逃がさないために姿勢が悪くなりやすかったり、筋肉や靭帯が拘縮してしまうことです。
なので上記の対処法を参考に普段の生活習慣を見直し、腰椎ヘルニアの症状が悪化しないよう予防に努めてくださいね。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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