腰痛はカイロを貼って温めると治る?
腰が痛くて何とかしたいけど、カイロを貼って温めると腰痛は楽になるのかな?と疑問に思っていませんか?
腰痛持ちの方の中には、腰痛の時は腰を温めた方が良いといったことを聞いたことがあったり、身内に言われたことがあるという人もいるでしょう。
そして手軽に体を温められるものというと、カイロを思い浮かべる方も多いはずです。
それじゃあカイロを腰に貼れば良いのかな?と疑問が出てくると思いますので、今回はカイロを貼ることで腰痛は治るのか?使用時の注意点は?貼る場所は腰でいいの?など、カイロと腰痛の関係についてお伝えしていきます。
カイロを貼るのは腰痛に効果があるのか?
結論から言ってしまうと、カイロを貼ることは腰痛を治すために効果があると言っていいでしょう。
これは腰痛の原因の一つになることが多いものとして、血行不良があげられるからです。
本来、血液が巡ることで筋肉に新鮮な酸素や栄養がいきわたり、反対に疲労物質や老廃物などが流され、それによって自然治癒力が高まり疲労したり傷めた筋肉は回復します。
これが血液の巡りが悪くなってしまうと、新鮮な酸素や栄養が筋肉にいきわたらなくなり自然治癒力が低下し、傷めたり疲労した筋肉が回復できず、
老廃物や疲労物質は流れず、それらが末端の神経を刺激して痛みを出したり、筋肉を緊張させ硬くしてさらに血液の巡りを悪くするといった悪循環を生みだします。
なのでカイロを貼り温めてあげることで代謝を良くして、血液の巡りを良くすることは腰痛を治すことにつながるといえます。
腰痛を治すためにカイロを貼るおすすめの場所
上記のようにカイロを貼ることは腰痛を治すために効果があるといえますが、単純に腰痛だから腰に貼れば良いのか?というと、場合によっては腰以外に貼ってあげる方が効果的なことがあります。
ここからは腰痛の時にカイロを貼るおススメの場所についてお伝えしていきます。
痛みのある場所に貼る
重い荷物を持ったり、何度もモノを運んだり、中腰でいることが多かったりして腰に強い負担を与えてしまったなど、腰に疲労が溜まってしまて腰痛になってしまった方は、腰に直接貼り患部を温めるのがおススメです。
そうすることで、患部の血流が良くなり自然治癒力が高まり腰痛改善を促進してくれます。
お腹に貼る
腰痛と共に胃腸が弱っていると感じるときには、お腹にカイロを貼ることも腰痛を治すためにおススメです。
腰痛と胃腸の関係は深く、胃腸の調子が悪くなって便秘のなってしまうと、腸内に停留している便からガスが発生し、そのガスが血管や神経を圧迫したり血管に入り込み血液の巡りを悪くし腰痛を発症させます。
また胃痛が出ると、その痛みをかばうために背中を丸め姿勢が悪くなることで腰痛が発症しやすくもなります。
ほかにも、胃腸の調子が悪くなると自律神経が乱れやすくなってしまうために自然治癒力が低下し腰痛が治りにくくもなります。
このように胃腸が弱っているときには腰痛を発症しやすくなるため、お腹にカイロを貼って胃腸を温めることで、腰痛を治す働きを促進してくれます。
ふくらはぎや膝裏に貼る
腰痛と共に冷えを感じている場合は、ふくらはぎや膝裏にカイロを貼るのもおススメです。
冷えはもちろん全身の血液の巡りが悪くなるため、結果的に腰痛を発症させたり治りを悪くしてしまいます。
そして下半身を温めると上半身も温まるので、全身を温めることができる膝の裏やふくらはぎにカイロを貼ることで腰痛を治す働きを促進してくれます。
腰痛の時にカイロを貼る時の注意点
腰痛の時にカイロを貼ることの利点をお伝えしてきましたが、もちろん良いことばかりでなく注意点もあります。
ここからは腰痛の時にカイロを貼るときの注意点についてお伝えしていきます。
急に悪化した腰痛は温めない
腰痛はとりあえず温めれば治るといった単純なものではありません。
原因によっては腰痛の時に腰を温めることで、腰痛が悪化してしまうケースもあります。
特にぎっくり腰やスポーツで思いっきり腰を捻ったり、コンタクトスポーツで腰を打ち付けて腰痛が発生した時など、基本的には急に腰に強い痛みが発生した時には、患部を温めることで痛みが悪化してしまうことが多いです。
また腰を触って明らかに痛みのある部分が熱を持っている場合、炎症によって腰痛が出ていることがあり、この場合もカイロを貼り熱を加えることで腰痛が悪化することがあるので気を付けてください。
直接カイロを貼らない
カイロを直接肌に触れるように貼ると低温やけどを起こしてしまうことがあります。
これは体温よりも高い温度のものを長時間当てることが原因で起こります。
カイロの温度なんてそれほど高くないと甘く見ないでくださいね。
カイロを貼ったまま寝ない
カイロを貼ったまま寝ることも、就寝中に布団の中でカイロ熱がこもり、カイロの最高温度を越えてしまう危険性があります。
寝るときにはカイロを外すようにしてくださいね。
温めるだけで腰痛が治るわけではない
カイロを貼って体を温めるとこで確かに腰痛を和らげる効果は期待できます。
ですがほとんどの場合腰痛の原因は他にもあり、それらを改善しない限りカイロを外すとまた腰痛が発生してしまいます。
カイロに頼りきりになるのではなく、骨盤の歪みなど体のバランスの崩れ、姿勢の悪さ、運動不足等々、自分が腰痛になった原因に気付き改善していくように努めてください。
カイロを貼ってもいいのか?自分で見分け方
お伝えしたように腰痛の時にカイロを貼って温めることは、腰痛改善に効果があります。
ですが、どんな時にでもカイロを貼っていいのか?というと、炎症などが起こっている時にカイロを貼って温めると腰痛が悪化したり、長引いてしまうこともあります。
それじゃあカイロを貼ってもいい腰痛なのか、貼らない方がいいのか、体の専門家がいつも近くにいるわけではないですし、どうやって判断したらいいのか?なんですが、慢性か?急性か?で判断してください。
例えば荷物を持った時に急に腰が痛くなった、足を引っかけ転倒して腰が痛くなった、くしゃみをしたときに腰痛が起こったなど、こういった急に腰痛が出たときには炎症が起こっているため、基本的には温めないようにしてください。
そうでなく、鋭い痛みでなくダラダラと腰痛が慢性的に続いている時には温めて上げることが腰痛改善にプラスに働くことが多いです。(もちろん中にはカイロを貼って温めることで悪化してしまう方もいますので、こんな時は温めることをやめてください。)
このように自分でカイロを貼っていいのか?の見分ける時には、急性の腰痛なのか?慢性の腰痛なのか?で判断してみてください。
中には腰痛がでてしばらくたつもののまだ痛みの結構強いし、カイロで温めていいものか?貼らない方がいいのか?と悩む場面もあるでしょう。
こんな時は「何もしない」ことをおススメします。 カイロを貼ることが腰痛改善のプラスに働くと言っても、根本的な原因を改善させるわけでなく、それのみで完璧に腰痛を改善させることはほとんどありません。
そうなると下手に温めて腰痛が悪化してしまうリスクの方が多いと思われるからです。
また上記でお伝えしたように、カイロで温めていいのかビミョーな時には、腰には張らずにそれ以外のところを温めてあげる方法もいいですね。
まとめ
腰痛の時にカイロを貼ることは効果があるのかな?と悩む方もいると思いますが、カイロを貼ることは腰痛を治すためにプラスだといえます。
また、必ずしもカイロを貼る場所は腰痛のある患部が良いわけではなく、ふくらはぎやお腹に貼ることで効果が高まることもあるので上記を参考にしてみてください。
そしてカイロを貼ることで腰痛が悪化してしまうことがあったり、カイロを貼ることと一緒に腰痛の真の原因を改善していかないといけない、ということに注意してください。
自分でカイロを貼って温めてもいいのか?を見分けるためには、急性の痛みなのか?慢性の痛みなのか?で判断してもらえたらと思います。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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