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腰椎ヘルニアで手術後一向に痛みが取れないのは?

 

腰椎ヘルニアで手術後

一向に痛みが取れないのは?

 

腰椎ヘルニアの手術後一向に痛みが取れない男性

腰や足にかけて痛みや痺れがあり、病院で検査してもらうと腰椎椎間板ヘルニアと言われ、思い切って手術をおこなったけれど半年たっても痛みが取れない…と、悩んでいませんか?

腰や足に激痛や痺れが続くと生活もままならなくなるため、藁にも縋るような思いでたとえ手術であっても何とかしたいと思うこともあるでしょう。

 

ですが、腰椎椎間板ヘルニアの手術を行ったけれどいつまでたっても痛みや痺れが治らない…ということは実は少なくありません。

 

実際に当店にも手術を行ったけれど、痛みが続いて来店される人もいます。

 

それじゃあどうして腰椎椎間板ヘルニアの手術を行ったのに痛みや痺れの症状がいつまでたっても取れないのか?今回は考えられるその5つの理由について考察していきます。

 

 

1、手術が失敗した?

正直これは医師であったり手術を行った本人しかわからないところではありますが、腰椎椎間板の手術は成功したと言われても痛みや痺れがいつまでたっても取れないのであれば、本当に手術は成功したのか?と、疑いたくなりますよね。

 

成功の定義を痛みや痺れが取れることとするとややこしくなるので、ここでは成功を突出した腰椎の椎間板の切除として、きちんとした統計はないものの、腰椎ヘルニアの手術自体の成功率は80%を超えると言われるデータがいくつかあります。

 

つまりほとんどのケースでは、病院で痛みや痺れの原因と言われた椎間板の突出は失敗でなく切除されているはずです。

 

しかし中には数%の方では、突出した椎間板を切除しきれず、その残った一部が神経を圧迫し続けることで痛みや痺れなどの症状がいつまでたっても治らないケースもあるようです。

 

このようにほとんどの場合、手術自体は成功し椎間板の突出部は切除されていますが、稀に手術の失敗(取り残しがある)によって、いつまでたっても痛みや痺れが取れないことがあります。

 

 

2、違う部分でもヘルニアが発生していた

ヘルニアは脊柱管内、椎間孔内、椎間孔外といくつかの部位に起こります。

 

脊柱管内の腰椎ヘルニアは診断しやすいが、椎間孔内や椎間孔外のヘルニアはよく見落とされることがあるようです。

 

つまり手術で悪さをしている椎間板を切除したと思っていたら、実は他の部分にもヘルニアによる神経圧迫が起こっていて、見落とされた切除をおこなったところとは別の場所のヘルニアがあるために、痛みや痺れがいつまでたっても取れないということがあります。

 

 

3、後遺症が残ってしまった

腰椎椎間板ヘルニアによる神経圧迫があるが、神経障害はまだ回復できる段階にあった方、つまり早期に手術を行った人では、手術によってヘルニアの摘出によりすべての症状の解消が期待できます。

 

ですが、腰椎椎間板ヘルニアが発生後、時間が経過してしまい神経障害が進んでいた方では、手術で腰部から臀部や大腿部の痛みは消失しても、下腿部や足の痛み・しびれが解消するには時間がかかると言われています。

 

さらに神経障害が進んでいた人で、手術後半年過ぎても足先にしびれの残る人では、後遺症状としてその後も痺れなどが残る可能性があると言われています。

 

 

4、腰椎ヘルニア以外にも原因があった

腰椎ヘルニアの手術をしたのにいつまでたっても痛みや痺れが取れない理由で多いのがこれだと考えています。

 

腰や足にかけての痛みや痺れといった症状の原因はなにも腰椎ヘルニアだけで起こるものではありません。

 

そもそも腰椎ヘルニアというのは簡単に言えば、腰に負担が積み重なって起きてしまっているもので、腰椎ヘルニアが発症するほど腰に負担がかかっているのであれば、その周辺の靭帯や筋肉を痛めていてもおかしくないですよね。

 

さらに筋肉に負担がかかり硬くなってしまうと周辺の神経を圧迫したり、血液の巡りが悪くなり老廃物が流れず蓄積されそれによって末端の神経が刺激され痺れなどの症状も起こることがあります。

 

なので手術によって腰椎ヘルニアは改善しても、その他に痛みや痺れをだす原因が残っていれば症状もいつまでたっても取れずに残ってしまいます。

 

 

5、腰椎ヘルニアが痛みの原因でなかった

そして腰椎椎間板ヘルニアの手術を行った人の中で、いつまでたっても痛みや痺れが取れない方は薄々感づいているかもしれませんが、実は痛みや痺れの原因がそもそも腰椎ヘルニアではなかった、ということもあります。

 

これは「腰椎椎間板ヘルニア=痛みや痺れといった症状の発症」ではないからです。

 

その証拠に、一般の痛みや痺れなどの症状を訴えていない健康な人を検査すると、その3割の人から椎間板の突出が見つかるというデータがあります。

 

その3割の方は椎間板が突出し腰椎椎間板ヘルニアの状態であるのに痛みなどの症状がないわけです。

 

つまりかならずしも「腰椎椎間板ヘルニア=痛みや痺れといった症状の発症」ではないことがわかります。

 

そのため、MRIなどの画像では腰椎のヘルニアがあっても、かならずしもそのヘルニアが今ある痛みや痺れを出しているとは限らず、当然痛みや痺れの原因じゃないヘルニアを手術してもいつまでたっても痛みは変わりません。

(ただしほとんどの場合が、一つ上の理由のように腰椎の椎間板の突出と他の原因が重なって痛みや痺れなどの症状が出ていることがほとんどで、腰椎ヘルニアが全く関係ないということは少ないとは思いますが)

 

 

 

まとめ

腰椎ヘルニアで手術をおこなったけれど、いつまでたっても痛みや痺れが取れないという方は実のところそれほど極端に少なくありません。

 

これは手術が失敗したというよりも、画像では写りにくい場所にもヘルニアが存在していたり、時間が経過しすぎて後遺症として残ったり、痛みや痺れの原因が腰椎ヘルニアだけではなかったといったことがあるからです。

 

こういった理由を踏まえて、再度検査をおこなったり、術後のリハビリを受けたり、腰椎ヘルニアとともに痛みや痺れを出す原因になることの多い筋肉を整えて行くなど、病院・整体・運動・ジムに通うなどを含め次の対策を考えていただければと思います。

 

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記事提供者プロフィール


 

 

かんばし まさとし

 

奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長

 

お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。

その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。

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