お尻や太もも付け根の痛みで寝れない
【奈良県橿原市】
夜寝ようと横になっていると、お尻や太ももの付け根がじわじわと痛くなってきて寝ることができない…と悩んでいませんか?
お尻や太ももの付け根に痛みを感じるという方は結構いらっしゃって、歩く時や座っていると時、夜中なんかに痛くなって寝てられない…なんて人もいらっしゃいます。
こういった悩みで病院へ行くと、ボルタレンやロキソニンなどの薬を処方してもらうことが多いと思いますが「飲んだ時はましだけどなかなか治らない」「夜は薬を飲んでいても目を覚ます」といったこともちょくちょく耳にします。
今回はそんなお尻や太ももの痛みで寝れない原因や対処法についてお伝えしていきます。
お尻や太ももが痛い原因は?
お尻や太ももが痛くて寝れない原因はいろいろあり、極端な話尻もちをついたなどの打撲でだって当然痛みを発します。
ただ多くの場合、お尻や太ももの痛みの原因となるのが筋肉の問題です。
病院でレントゲンを撮ったり検査を受けても、これといった原因が骨や関節に見つからない際には、筋肉に何らかの負荷がかかって痛みを引き起こしている可能性が高いと言えます。
お尻の筋肉の問題
お尻の筋肉は一つの大きな筋肉だけで作られているわけではなく、股関節や足の骨をコントロールし歩行など複雑な動作を行うために、梨状筋や上双子筋、内閉鎖筋、下双子筋、大腿方形筋、大殿筋等々、いくつもの筋肉が何層にも重なり合ってできており、その筋肉の中を坐骨神経が通っています。
歩きすぎや座りすぎなど、何層にも重なるお尻の筋肉のいくつが緊張し異常を起こせばそれによっても痛みを発症させますし 、
お尻の筋肉が緊張し硬くなってしまうと、その中を通る坐骨神経を圧迫したり、血液の巡りが悪くなり溜まった老廃物が坐骨神経を刺激することによっても痛みを発症させます。
太ももの筋肉の問題
太もも裏にはハムストリングと呼ばれる、半腱様筋、半膜様筋、外側は大腿二頭筋と呼ばれる筋肉があり、これらの筋肉は骨盤の坐骨からひざ下までつながっています。
上の写真の赤丸の部分が坐骨なんですが、ちょうどそのあたり!とこの丸の部分に痛みを感じられている方もいるでしょう。
先ほど書いたように、太もも裏のハムストリングと呼ばれる筋肉達がちょうどこのあたりにつくため、太ももの筋肉が緊張し異常を起こせば足の付け根の部分に痛みを発症させてしまいます。
お尻や太ももの筋肉が硬くなってしまう原因は?
ではなぜお尻や太ももの筋肉が硬くなってしまうのか?その原因もいろいろありますが、ここではよく見かける原因をお伝えしていきます。
お尻や太もも付け根の痛みで寝ていられない…という方は、当てはまっていないか参考にしてみてください。
1、長時間座っていることが多い
椅子にしても床にしても、座ることで太もも後面やお尻の筋肉は常に圧迫されることになります。
短時間ではさほど問題なくても、長時間になれば座っているとただでさえ体を動かさないために血液の巡りが悪くなり筋肉が硬くなりやすいのに、圧迫されることで血液の巡りにくさに拍車をかけることになり、お尻や太ももの筋肉が緊張し硬くなってしまいやすくなります。
2、立ちっぱなしになることが多い
太ももの筋肉はもちろん足の筋肉であるため、立ったままの姿勢を維持するために働き続けることになり、緊張し硬くなっていってしまいます。
さらに同じ場所で立ちっぱなしになると、筋肉が伸び縮しないため血液の流れが滞り、老廃物が溜まって余計に硬くなりやすい傾向にあります。
3、体を動かすことが少ない
歩きすぎや体の使い過ぎなどによっても、お尻や太ももの筋肉は酷使され硬くなることもありますが、それよりも圧倒的に多いのは体を動かすことが少なく硬くなってしまっていることです。
筋肉の柔軟性を保つためにはある程度体を動かし、筋肉を伸び縮させて血液を巡らせてあげる必要があり、じっとしていることが多い場合は特に何かした覚えがなくても筋肉は段々硬くなっていってしまいます。
4、歩く時に膝が伸びていない
すり足や歩幅が狭くなっている人に多いのが、歩く時に膝が伸びずに曲がったまま歩いてしまっていることです。
このような状態になると床をしっかり蹴ることが難しくなり、お尻や太ももの筋肉があまり使用されなく、普段から動いているつもりなのに筋肉が硬くなってしまうことがあります。
5、骨盤が歪んでいる
骨盤が歪んでお尻や太ももの筋肉が硬くなるのが先か、お尻や太ももの筋肉が硬くなって骨盤を引っ張り歪ませるのが先か、どちらがということは一概に言えませんが、骨盤は体の土台のような部分でその骨盤が歪むことで均等に体重をかけることができずに、偏った体の使い方をしていると、特にお尻などの大きな筋肉に負担がかかりやすく影響を及ぼすことがあります。
6、重心をかける側が偏っている
右足に重心をかけて立つことが多かったり、同じ側でばかり鞄をもったりすることで体の偏った部分に負担が蓄積し、特に体を支えるために大きな役割を果たしているお尻や足の筋肉に影響を与えてしまいます。
病院へ行けば治るとは限らない
お尻や足の付け根が痛くて寝れないときに、一度病院で検査を受けることは悪いとは言いません。
しかしこういった症状の場合、レントゲンなどでは特に異常が見つからず薬で様子を見ましょうと言われることも非常に多いです。
中には椎間板がつぶれてヘルニアなどと言われる人もいますがが、そう診断されても薬で様子を見ましょう!と言われる時には、筋肉が柔らかくなるのも待ちましょう!と言われていると受け取ってもいいと考えています。(薬を飲んでも注射を打っても、椎間板自体に変化が起こるわけではなく、様子を見て変化するのは筋肉の緊張であるため)
上記のように病院へ行けば必ず治るといわけではありません。
自分でできるケアの方法
ここからはお尻や足の付け根が痛くて寝れないというときに、自分で行えるケアの方法についていくつかお伝えしていきます。
●骨盤のバランスを整える
写真のようにベッドでなくても布団などを折りたたんでもらってもいいので、膝から下の足と床とが平行になるよう足を上げてその下にモノを置きます。
両脚は軽く開いて、膝と股関節が70~80度まげてください。
そのままリラックスした状態で、10~15分ほど横になっていてください。
●お尻のストレッチ
上向きに寝て、片足を曲げて反対の伸ばしている足と交差させ、曲げた足を横へ倒してください。お尻にツッパリを感じたところで15~20秒キープ。左右交互に行ってください。
床に座り両手を後方につき、両膝を曲げて片足を反対の太ももの上にのせるように足を組みます。
お尻にツッパリを感じたところで15~20秒キープ。左右交互に行ってください。
この時腰が丸まってしまわないように注意してください。
●太もものストレッチ
床に座り片足を伸ばして、反対の膝を曲げます。そのまま体をゆっくり前に倒していき、太ももにツッパリを感じたところで15~20秒キープ。左右交互に行ってください。
●同じ姿勢を続けず体を動かす
仕事などで座ることや立ちっぱなしが多くても、同じ姿勢を続けず時々立ちあがって辺りを少し歩いたり、その場で高く足上げを行ったりして体を動かすように意識してください。
また重心が同じ側ばかりにかからないよう、できるだけ均等にかけれるように意識してみてください。
運動や体操も効果的ですが、程度や方法によっては悪化してしまうこともあるので、体のことをよく知る専門の方に一度相談することをお勧めします。
●寝るときに膝を曲げる
寝て横になるときに足を伸ばしきってしまうと、硬くなったお尻や太ももの筋肉が伸ばされることで痛みを発症しやすくなるため、上向きの場合は膝下にバスタオルを丸めて置いたり、横向きで寝るときには膝とひざの間にタオルを挟んで寝ることで、痛みが和らぐこともあります。
痛みを解決する一番の方法は?
お尻や太ももが痛くて寝れないといった症状の時には、ただ湿布をはったり痛み止めの薬を飲むだけでは再発しやすくなかなか改善しないことがあります。
また筋肉を緩めるためにただのマッサージを受けるのも、その時は少し楽になっても結局は骨盤が歪んで入り、日常生活が同じだと再発してしまう可能性が高いです。
なので筋肉を緩めながら体のバランスを整え、日常生活を見直すことが痛みを解消するための一番の方法であると考えられます。
まとめ
お尻やお尻の付け根が痛くて寝れないといった症状に悩まされている方は少なくありません。
そんな寝れない痛みの原因で多いのが筋肉が硬くなってしまっていることです。これはお尻の筋肉の間を坐骨神経が通っていたり、太ももの筋肉は坐骨と呼ばれる足とお尻の境目辺りについているためです。
そして筋肉が硬くなってしまうのは、座りっぱなしでお尻や太ももを圧迫し続けたり、立ちっぱなしで疲労を起こさせたり、骨盤のゆがみで偏った体の使い方になっているなどがあげられます。
そのため、寝れないほどのお尻や足の付け根を改善するためには、筋肉を整え日常生活に注意し同時に体のバランスを整えていくことが一番の方法であると考えられます。
当店にも同じような悩みの方が多く来店され改善されていますので、もしなかなか痛みが治らないというときには一度ご相談ください。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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