物をよく落とす原因は頚椎の問題⁉
「なんだか最近スマホを握りにくくて落としてしまうことがある」「コップを落として中身をこぼしてしまうことがある」と、悩んでいませんか?
力が全く入らないわけではないけれど、なんだか物をうまく握ることができなくなってる…というお話は私もまれに聞くことがあります。
本人にしてみれば「もしかしたら脳に病気があるんじゃないか?」と不安になることでしょう。
ですが実は必ずしも脳の問題でなくそれ以外でも、物をよく落としてしまうことがあるんです。
そこで今回は、物をよく落とすようになってしまう原因についてお伝えしていきます。
1、脳の問題
上記で脳だけとは限らないと書きましたが、やはり脳に問題が生じることで、物をよく落としやすくなってしまいます。
よく聞くのは「お箸を握りりにくくなり、時々落としてしまうことがある…」といったようなことではないでしょうか。
脳の問題を起こすことが多い代表的なものが、脳出血や脳梗塞などの脳卒中です。
何らかの原因で脳の血管に異常が起こり、脳機能がダメージを受ける病気全般を指します。
それ以外にも脳腫瘍などでも、指先に力が入りにくくなったり感覚に異常を起こし、物をよく落としやすくなってしまいます。
物をよく落とすだけでなく、下記のような症状が出ているときには迷わず一度病院で検査を受けることをお勧めします。
●高血圧・糖尿病・肥満などがある
●ろれつが回らずにうまく話せなくなったり、話そうとするのに言葉が出てこない
●相手の言っていることがよく理解できない
●口がうまく閉じられず食べ物や飲み物がこぼれ落ちてしまう
●左右どちらかの目が見えにくくなる、あるいは見えなくなることがある
●まっすぐ立っていられないほどひどいめまいがする、ふらふらしてしまいまっすぐ歩くことができない
●何の障害物がないところでつまずいたり転倒してしまうことが多々ある
このような症状が見られる時には、やはり脳が原因で物を落としてしまっている可能性があります。
2、頚椎症・頚椎ヘルニアが原因
脳の問題で物を落としやすくなることも、もちろんありますがそれ以外に頚椎症や頚椎ヘルニアが原因の時が多々あるんです。
頚椎症・頚椎ヘルニアというのは、頚椎の部分で関節の変形や靭帯の肥厚、椎間板の突出などにより、頚椎を通る神経が圧迫されその神経の支配している範囲の所へ痛みや痺れが出る疾患です。
頚椎からの神経は腕から手先にも続いているため頚椎の部分で問題が起きると、腕や手先の筋肉にも影響を与え手に力が入りにくくなったり、指先の感覚がおかしくなってしまうことで物をよく落としてしまうようになるんです。
病院へ行けばいいの?
頚椎症・頚椎ヘルニアと聞くと、病院へ行けばいいのかな?と思われる方も多いでしょう。確かに本当に診断をしてもらうためにはMRIで頚椎の画像を撮ってもらう必要があるため、他の疾患ではないか?を確認するためにも一度病院へ行くことは悪くはないでしょう。(レントゲンでは骨の間隔や骨棘は映りますが椎間板は映らないため、きちんと確認したい場合はMRIのある病院へ行くことをお勧めします)
ですが私の経験上、よっぽど重篤な症状が出ていない限り頚椎症・頚椎ヘルニアであっても手術を行うことは稀で、薬の処方と牽引で様子を見ようと言われることがほとんどです。
薬と牽引で治るのならいいんですが、薬は頚椎症・頚椎ヘルニアを治すというよりもその痛みを止めるだけと対処療法に近く、牽引も一見骨と骨の間隔を元通りにするのに理にかなっていそうですが、牽引では椎間板や骨の間隔に変化を出すことはできないんです。
つまりどちらも効果はそれほど高いものではないと言えます。
頚椎症・頚椎ヘルニアを治すためには?
上記のように頚椎症・頚椎ヘルニアは病院で治療を受けているから必ず治るというものではありません。
頚椎症・頚椎ヘルニアを治すためにはもっと根本的な部分、頚椎症・頚椎ヘルニアは簡単に言えば日常生活で首に負担がかかり続けた結果であり、この部分から改善していく必要があると考えています。
それではどうして頚椎症・頚椎ヘルニアを発症するほど日常生活で首に負担がかかってしまったのか?というと、大きな影響を与えるのが骨盤の歪みや体のバランスが崩れて首の骨のカーブがなくなってしまっていることです。
上のイラストの左のように首のカーブが減ってしまうと、頚椎や椎間板にかかる負担が大きくなります。それが起きて日常生活をしている間ずっと続くわけなので頚椎症や頚椎ヘルニアを発症してしまうんです。
つまり根本的な原因となる首のカーブを作るために、骨盤の歪みや体のバランスを整えていくことが頚椎症・頚椎ヘルニアを治すためには必要であるということです。
この点を考慮してネットや雑誌のストレッチや体操を行ったり、治療院や整体院、病院を選択してもらえればと思います。
3、胸郭出口症候群が原因
物をよく落としやすくなってしまう原因には、脳や頚椎症・頚椎ヘルニア以外にも胸郭出口症候群があります。
胸郭出口症候群というのは、頚椎から腕に向かう神経や血管が通り道の狭くなった部分で圧迫され、それによって腕や手に痛みや痺れ、感覚異常などを起こしてしまう疾患です。
頚椎から出た神経が特に圧迫されやすいのが、前斜角筋と中斜角筋という首の筋肉の間を通る部分と、小胸筋と呼ばれる胸の筋肉の奥を通る部分です。
前斜角筋や中斜角筋、小胸筋が硬くなり縮まってしまうことで、神経の通り道が狭くなってしまうことが、胸郭出口症候群でよく見られる原因です。
なので胸郭出口症候群を改善し、物をよく落としやすくなっているのを治すためには、この硬く縮まった筋肉を整え和らげていく必要があります。
病院では様子を見ることが多い
この胸郭出口症候群ですが、病院ではレントゲンやMRIを撮って脳や頚椎に問題がないことを確認すると、薬を飲んで様子を見ようと言われることがほとんどです。
これは病院では筋肉をそれほど重要視していないため、筋肉の治療を行っている所が少ないからです。
もちろん薬を飲んで様子を見ているうちに、筋肉の緊張が和らぐこともありますが治らないいことも多々あるため、やはりきちんと筋肉の施術などを行ってくれるところへ行くことをお勧めします。
マッサージをすればいいというわけでもない
それじゃあ筋肉を緩めるならマッサージがいいのか?というとちょっと待ってください。
ただでさえ首の筋肉はそれほど大きくなく繊細なため、グイグイ強く揉み解せばいいわけでなく、それどころか悪化してしまうことがあります。
そうではなく、筋肉が硬緊張してしまうのは首のカーブが崩れたり、肩の位置が前に出てしまっていることが要因となっているため、それらを含めて整えていく必要があるんです。
まとめ
「最近なんだか物をよく落とすようになった…」こんな時には、脳だけが原因でなく、頚椎の問題によっても発症することがあります。
とはいっても、ろれつが回らなくなったり、相手の言葉が理解できなくなったり、まっすぐ立っているのが辛いと感じるときには、やはり脳卒中など脳が問題で物をよく落としてしまっている可能性があるため、病院で一度検査を受けることをお勧めします。
ですがそういった症状が見られない時には、頚椎症・頚椎ヘルニアが原因のことがあります。
頚椎の神経は腕や手にまで続いているため、頚椎症や頚椎ヘルニアで神経が圧迫することで手先の感覚や動きに異常を発生してしまいます。
また頚椎から腕に走る神経の通り道が狭くなる、胸郭出口症候群によっても物をよく落としやすくなってしまいます。
手術の必要ない頚椎症や頚椎ヘルニア、胸郭出口症候群は病院へ行っても思うように治って行かないことがあるので注意してくださいね。
当店に来られたお客様の声
頚椎症の肩の置き所もない腕の痛み痺れが改善
〈動画より一部抜粋 〉
●整形外科で頚椎症であると診断されて左の腕がつっぱり、痛く、肩の置き所がなくて病院でもらった薬を飲んでいると今度は首の位置で軽いしびれが出てきて、最近街によくある整体へ通い頚椎症にたいする施術をしてくださるんですが普通の域を超えていなく以前お世話になったこちらへ連絡させてもらいました
保険適用でやっているところとはアプローチが違い、脊椎のモデルを使ってわかりやすく教えていただけるので施術方法に納得して受けることができ2、3カ月で自覚症状をおぼえることほとんどないです
※お客様の感想であり、効果効能を保障するものではありません。
頸椎ヘルニアの肩から腕の激痛が全くなくなった
●突然、肩から腕の激痛があり整形外科を受診しました。
首のヘルニアと診断され痛み止めの薬を処方されました。
中々痛みと痺れがとれず、痛み止めで痛みを弱くするだけでなく根本から治療することをのぞみ来院しました。
一週間に一度見ていただき、徐々に痛みもやわらいでいき、痺れは少し残っていましたが今では全く感じることもなく普段の生活に戻れています。
体の歪みや首への負担を軽減するストレッチなども教えて頂き順調に回復しました。
※お客様の感想であり、効果効能を保障するものではありません。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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