腰痛がマッサージで治らない…その理由
「腰が痛くなってマッサージを受けに行っているけれど全然良くならない」「腰痛があって整骨院で腰を揉んでもらっているけれど治らない…」と悩んでいませんか?
腰痛になったり腰痛持ちの多くの方が一度は試してみたことがあるのが、マッサージや揉みほぐしではないでしょうか。
そんな腰痛の一般的な治療方法のマッサージですが、ただマッサージで腰痛が治らなかったという方は本当に多いです。
せっかく腰痛を治したいと足を運んだのに、どうしてマッサージでは腰痛が治らないのか?今回はその理由についてお伝えしていきます。
マッサージで腰痛が治らない理由とは?
どうしてマッサージでは腰痛が治らないことが多いのか?これは色々な理由がありますが、ここでは多くの人に当てはまる3つの理由についてお伝えしていきます。
1、急性腰痛は炎症が強くなることがある
ぎっくり腰や慢性腰痛持ちの方でも腰痛が急に強くなった時などは、神経や関節に炎症が起きていることが多いんです。
これは傷害部位の血管を拡張させ、血流を増加させ防御・修復にあたる細胞を動員するために行われる反応の結果です。
炎症自体は損傷部分を治すために必要な反応ではあるんですが、炎症反応によって周辺の神経などが刺激され、それによって痛みを感じてしまいます。
炎症を起こしている腰をむやみにグリグリとマッサージしてしまうと、マッサージによって腰周辺の細胞がつぶされさらに炎症を起こしてしまうことになり、炎症がなかなか引かなくなるので治りが遅くなってしまったり、マッサージの刺激が強い場合には腰痛が増してしまうこともあるんです。
また急性腰痛の時には神経にきつい炎症が起きているため、刺激に敏感になっている状態で、この時にグイグイ強いマッサージで刺激に敏感になっている神経を強く刺激したり、抹消の神経をマッサージで傷つけてしまうことで治りが遅くなったり、痛みが強くなることがあります。
2、マッサージで神経の閾値が上がる
神経の閾値なんて書くと小難しく思うかもしれませんが、簡単に言えば『神経が鈍くなってきて感覚が麻痺してくる』といった状態です。
腰痛を治そうと習慣的にマッサージを受けて、グイグイと筋肉を押して強い刺激を与えていると、神経がその刺激に慣れてしまって神経が麻痺して感覚が鈍くなってしまいます。
感覚が鈍くなってくると、弱い刺激では満足できなくなるので、どんどん強いマッサージによる刺激を求めるようになります。
ですが満足できないからと、ぐいぐい強いマッサージで筋肉を押していると、筋繊維を傷めてしまってその部分に筋肉にかさぶたのようなものが出来ます。
これを筋肉の線維化と呼ぶのですが、そうなるとよけいに筋肉が硬くなり、血液の巡りが悪くなり老廃物がうまく流されなくなることで、慢性的にいつも腰のだるさや硬さを感じるようになってしまいます。
つまり腰痛があるからとマッサージをする→神経が鈍くなる→さらに強いマッサージしか満足できなくなる→筋繊維を痛めてしまう→腰の筋肉が余計かたくなり腰痛が治らない、という悪循環に陥ってしまうんです。
3、体が歪み痛みが慢性化する
骨は筋肉によって支えられています。
その筋肉が上記の2のようにマッサージによって硬くなってしまうと、その硬くなった筋肉によって骨が引っ張られてしまい、俗にいう体の歪みが発生してしまいます。
体の歪みが発生すると、体の同じ部分に負荷がかかるためさらに体が歪んでしまい、腰は体の要の部分であるため体の歪みにより負荷がかかりやすい部分であるため、体の歪みがあることで断続的に負荷がかかり腰痛が慢性化してしまい治らなくなってしまいます。
上記のような理由により、腰痛はマッサージで治らないどころか慢性化したり悪化することがあるんです。
薬や牽引が腰痛に有効な方法なのか?
マッサージで腰痛が治らないのであれば、腰痛を治すためには病院へ行き薬を飲んだり牽引をしないといけないのかな?と考えるかもしれませんが、必ずしもそれらが腰痛に有効であるか?というとそうでもありません。
それどころか、病院で牽引や薬を飲んだけれども腰痛が治らずマッサージを受けに行ったという人もいるでしょう。
腰痛を治すためにはもっと根本的な所に目を向ける必要があるんです。
なぜ腰痛になる?根本的な部分に目を向けよう
腰周辺が強張ってしまい腰痛が出ているのは、単なる「結果」でしかないのです。
多くの方はこの「結果」の部分にだけ目を向けどうにかしようとするため、硬くなっているなら柔らかくすればいいと「マッサージで強張った腰をほぐそう」といった考えに陥ってしまい、腰が痛くなったらマッサージ…腰が痛くなったらマッサージ…ということを繰り返すことになってしまっています。
ですがどうして腰の筋肉が過緊張するのか?という、筋肉が強張る「原因」の方を除去する事に目を向けることが腰痛を治すために必要なことだと考えています。
腰の筋肉が強張る原因は?
それでは腰の筋肉が強張ってしまう原因とは何なのか?ということになりますが、それこそその人その人によって異なるために一概に言うことはできません。
これは本来腰痛を治すためには、その人の腰痛の原因を見極めそれにあった処置を行う必要があるということでもあり、病院や整骨院、巷のマッサージ店で行われている、どのお客さんも同じような流れ作業の治療法では腰痛を治すことはかなり難しいということでもあります。
腰痛と一言で言っても痛む場所や痛め方も違うため、細かな原因をすべて言うことはできませんが、このブログでは腰痛の症状別でそれ合わせた対策なども書いているので良ければそちらを参考にしてみてください。→神橋筋整体院のブログ
ここでは、大まかな腰の筋肉が強張り腰痛を発症してしまう2つの原因をお伝えしていきます。
1、日常生活の習慣
基本的に腰痛は急な事故やスポーツによるケガを除けば、毎日の生活で腰に負担がかかりそれが蓄積していくことで発症されています。
例えば仕事の作業がデスクワークであるならば、毎日デスクワークで座りっぱなしになり、その座る姿勢が悪いことで毎日腰に負担をかけてしまっていたり、デスクワークで運動不足が習慣になってしまっていて、筋肉を動かさないことで血液の巡りが悪くなり老廃物が蓄積し痛みを発症してしまっていることが腰痛の原因となっていることがあります。
このようにほとんどの方は、毎日の作業内容、体の使い方、時間配分などが習慣化されており、この習慣化された日常生活によって腰痛が出ているわけなので、それを見直すことで腰痛に変化を出すことができます。
2、体の歪み
上記の理由の所にも書きましたが、体の歪みがあることで断続的に腰には負荷がかかり続けてしまいます。
また体の歪みがあることで各関節はわずかながら正常な動きを行うことができなくなり、体の使い方が極端に言えば誤った使い方になってしまいます。
それらによって腰の筋肉は強張り硬くなってしまい腰痛を発症させるため、その発症した強張りをいくらマッサージしても効果は低く、そもそも腰に強張りを作ってしまう体の歪みを整える必要があります。
先ほどもお伝えしたように、どんな日常生活の習慣が悪いのか?それを治すためにはどうしたらいいのか?体の歪みを作る原因は?など細かいことは人によって違うため、このブログの他の記事を参考にしてもらえたらと思います。
ですが、大まかにいえばこれら2つの原因によって腰の筋肉は強張り硬くなり腰痛を発症しているため、腰痛を治すためにはこれらを改善していくことが必要なんです。
そして「腰痛=マッサージ」ではなく、腰痛の根本的な原因を見てもらえる治療院や整体院、病院等に行くことが腰痛から解放されるための近道であると考えられ、この視点で足を運ぶお店を選択してみてください。
まとめ
マッサージをしているのに腰痛が治らない…と悩んでいる人は多いでしょう。
マッサージで腰痛が治らない多くの腰痛の方に当てはまる理由としては、「マッサージによって炎症が強くなる」「神経の閾値が上がる」「体が歪み痛みが慢性化してしまう」の3つがあります。
だからと言って、病院で薬をもらったりけん引するのがいいのか?というとそんな単純なことではありません。
腰周辺の筋肉が強張って硬くなり痛みを出しているのはあくまで「結果」でしかありません。
そうではなく強張りを作る根本的な「原因」に目を向けることが腰痛を治すためには必要であると考えられます。
細かな原因についてはその人その人で違うため一概には言えませんが、大まかにいえば「日常生活の習慣」「体の歪み」の2つが大きく関係しているため、これらを改善していくことが大切となります。
ネットや本、雑誌を参考にして腰痛を治そうとするときや、治療院・病院・整体院等々どこに行けばいいのか?というときには上記の考え方を参考にしてみてください。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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