首痛と同時に気持ち悪い…その原因とは
首の痛みがあって最近は吐き気やめまいがしたり気持ち悪くなることがあるけれどこれって何か大きな病気なのかな?と心配になっていませんか?
デスクワークなど座り作業が多い方の中には、首痛と共に気持ちが悪くなることがる…という方がたまにいらっしゃいます。
首の痛みだけなら肩こりがひどくなったのかな?と考えるかもしれませんが、吐き気やめまいなど気分が悪くなってしまうことがあるとちょっと心配になってしまいますよね。
そこで今回は首痛と共に気持ち悪くなってしまうことがある原因についてお伝えしていきます。
脳卒中など脳の問題
首の痛みと共に気分が悪くなる原因に脳梗塞や一過性脳虚血、脳出血など脳の問題があります。
脳梗塞になると脳に栄養と酸素が足りないため、他から脳に栄養と酸素を取り入れようとします。その結果肩から首の筋肉にコリや痛みを出すことがあります。
また脳の栄養や酸素が足りなくなることで、ふらつきやめまい、吐き気といった症状が発症することもあります。
他にも脳腫瘍や高血圧による脳浮腫などによっても同じような症状がみられることもあります。
このように脳の問題によって首痛と共に気持ち悪さが出ることがあるため、首痛や気持ち悪さ以外にろれつが回らなくなったり、視野が半分になったり、お箸などを落とすようになった時には一度病院で検査を受けることをお勧めします。
筋肉の問題によって起こっている
上記のように脳のモノ台によっても首痛と気持ち悪さは起こりますが、実はそれよりも圧倒的に多く、首や肩主変の筋肉の問題によっても首痛と気持ち悪さが起こってしまうんです。
筋肉の問題と言われてなんとなく首痛はわかるけれど、気持ち悪さはどうして出るの?と疑問に思われる方もいると思いますので、ここからは首肩の筋肉の問題で気持ち悪さが出る理由についてお伝えしていきます。
●めまい、吐き気は椎骨動脈が関係している
人間には頭へと血液を運ぶために2つの血管が存在しています。
その中の椎骨動脈と言われる血管は奥ではなく首の骨のすぐ近くを走っていて、そのため肩や首の筋肉が硬くなりコリが発生するとその影響を受けます。
つまり簡単にいうと、肩や首の筋肉が固くなってしまっていると椎骨動脈が圧迫されてしまうんです。
そして椎骨動脈は脳内の脳底動脈へとつながっており、椎骨動脈と脳底動脈を合わせて「椎骨脳底動脈」と言うんですが、これは平衡感覚を司る場所の血液供給を担っています。
なので首や肩の筋肉の緊張によって椎骨脳底動脈の血液の循環に異常が発生すると、平衡感覚も乱れてしまいめまいや吐き気を発生することがあるんです。
●延髄が刺激され吐き気を起こす
嘔吐は、脳と脊髄のつなぎ目にある脳幹というところにある「延髄」という部分でコントロールされています。
そしてこの延髄の中にあ嘔吐中枢が刺激されたときに吐き気を催したり、嘔吐してしまう仕組みになっています。
そして嘔吐中枢のある延髄の場所なんですが、頭と首の境あたりの首の付け根に存在しているため、首筋の筋肉の緊張し硬くなりこりが強くなると、自律神経にも過緊張が起きて延髄の嘔吐中枢が刺激され、気持ち悪くなり吐き気を催すことがあります。
このように首や肩の筋肉も問題によって首痛だけではなく、吐き気やめまいなど気持ちが悪くなることがあるんです。
首痛と気持ち悪さをどうにかするためには?
上記のように首痛と気持ち悪さは首や肩の筋肉の問題で起こることが多いため、ポイントとなるのは首や肩の筋肉の緊張をやわらげてあげることです。
ここからは筋肉の問題によって発生する、首痛と気持ち悪さを改善するための方法についてお伝えしていきます。
●姿勢を正して生活する
背中が丸まっていたり、肩が前に出てしまったり姿勢が悪いと首や肩の筋肉が硬くなるのはなんとなく想像できると思います。
実際にその通りで、姿勢が悪くなると頭の位置が本来の位置よりもずれ、ただでさえボーリング程の重たさを支える首や肩の筋肉にかかる負担を増大させるため、姿勢の悪さは肩こりや首のこりを作る大きな原因です。
そのため普段の日常生活から姿勢を正して生活するようにここがけ、首や肩の筋肉にかかる負担を減らすことが首痛や気持ち悪さを改善するうえで大切となります。
●治療を受ける
首や肩の筋肉が硬くなってしまっている人の多くは、首のカーブが正常な前弯を描ておらず、そのカーブが減少してしまっています。
そのため、本来首の骨のカーブがクッションの役割を果たし頭の重たさを分散したり衝撃を吸収してくれているんですが、そのカーブがなくなるとそれらの負荷を分散することができず、首や肩の筋肉で受け止めることになります。
マッサージでもみほぐしたり、病院で牽引したり薬だけを飲むのだけでは首のカーブが減少したままなのでまたすぐに痛みや気持ち悪さが出てしまいます。
なので首のカーブに影響を与える骨盤の傾きや体のバランスから整える必要があり、その場しのぎの方法だけに頼らず専門家の方に施術を受けることをお勧めします。
●筋肉を和らげる
筋肉が緊張し硬くなることで首痛や気持ち悪さなどが出ているため、首周りの筋肉をやわらげてあげることも有効です。
ですがこの場合、強い力のマッサージなどだと筋肉にダメージを与えることになり、その時は気持ちよくても後で症状が悪化してしまうこともあります。
また運動も一緒で、激しいものは逆効果になることがあるので注意してください。
ここでは対策方法としてストレッチをお伝えします。
軽く顎を引き利き手の親指と人差し指でV字型を作り、顎に押し当てます。
反対の手で後頭部をつまむようにもって、顎にかけた手を斜め後ろに押し込みながら顎を引き込んでいきます。 十分押し込んだところで20~30秒キープしてください。
まず正面を見まて、そして鎖骨辺りを手で軽く押さえます。
その状態で首を鎖骨を手で押さえている反対の斜め後ろに傾けていきます。
首筋の前外側にツッパリ感を感じたところで15~20秒キープしてください。
まとめ
首に痛みを感じられている人の中には同時に、吐き気やめまいなど気持ち悪さを感じている人もいるでしょう。
そんな時は何か大きな病気なのかな?と心配に思うでしょう。
実際に脳の問題によって首痛と気持ち悪さを感じることがあるので、それ以外にもろれつが回らなくなったり、視野が半分になったり、お箸などを落とすなどの症状がみられる場合には一度病院で検査を受けることをお勧めします。
ですが脳などの問題よりも圧倒的に多いのが、首や肩の筋肉が緊張し硬くなってしまい首痛や気持ち悪さが出ていることです。
これは嘔吐中枢がある延髄が首の付け根に位置していたり、平衡感覚をつかさどる場所に血液を送る血管が、首の筋肉の緊張で圧迫されてしまうからです。
そのため首痛や気持ち悪さを改善するためには、普段から姿勢をただし、体のバランスを整え、首の筋肉の緊張をやわらげてあげることが効果的です。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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