本を読んでいると首が痛い原因と対策
読書が好きなんだけれど、最近は本を読んでいるとだんだん首が痛くなってきて読んでいられなくなる…と悩んでいませんか?
当店に来られるお客さんにもたまにこういった悩みを話される人がいらっしゃいます。
読書に没頭して一気に読み切ってしまいたいと思っていても首が痛くなってしまってはそれどころではありませんよね。
そこで今回は読書をしていると首が痛くなる原因と対策についてお伝えしていきます。
首の角度の問題
なんとなく姿勢が悪いまま本を読んでいたら、首が痛くなりそうというのは想像できると思います。
実際にその通りで姿勢、特に首の角度と首の痛みには大きな関係があります。
だいたい真正面を向いた状態だと首に掛かる負担は頭の重たさである5~6キロだと言われています。
これが前に15度傾くとその負担は約2~3倍に増えてしまい、その角度が45度に達すると真っすぐ正面を向いた状態よりも4倍もの負荷が首にかかることになります。
なので姿勢が悪く背中が丸まり頭が前に傾いていると首にはものすごい負荷が掛かり続けることになるので痛みが出てしまうんです。
●対策
対策としてはやはり姿勢を正すことが大切になります。
ですがこの時首だけ意識してしまうと変に力が入ってしまうため余計痛みが出やすくなることがあります。
首の骨は胸の骨、腰の骨へと続く一つの背骨として存在していて、その背骨の土台となるのが骨盤であるため、首の角度は骨盤の影響を大きく受けます。
なので骨盤が後ろに傾いたままだと背中が丸まり首が前に出てしまうため、首の角度を正そうとするときには、骨盤から意識して起こす必要があります。
また床に座るとどうしても背中が丸まりやすく、首が前に傾き安くなるため、出来るだけイスなどを利用するように心がけてください。
その際には、椅子に深く腰掛けてお尻を背もたれに密着させ、腰を真っすぐに伸ばし視線が垂直よりも15程度下がる角度に首を調節してください。
筋肉の問題
上記で姿勢による首の角度のことをお伝えしましたが、でも今まではそんなに痛むことはなかったという方もいるでしょう。これには筋肉の状態が大きく関わっています。
筋肉が硬く緊張してしまっていると、血液の巡りが悪くなり栄養や酸素が運ばれず、疲労物質や老廃物やたまってしまうため痛みを発症してしまいます。
つまり首周辺の筋肉が緊張し硬くなってしまていると、痛みが出やすくなってしまうため、今まで痛くなかった読書でも首痛が出ることがあります。
●対策
筋肉が緊張し硬くなっていることで本を読んでいると首が痛くなりやすくなっているため、筋肉を和らげる必要があります。
和らげるというとマッサージがいいのかな?と思われる人もいるかもしれませんが、首の小さな筋肉を力任せにグイグイもみほぐすと、筋繊維を傷めてしまい後で痛みが増してしまうことがあるので気を付けてください。
首の筋肉の多くは肩甲骨についているため、肩甲骨の動きが悪くなっても首の筋肉は硬くなりやすいです。そのため首の筋肉だけでなく肩甲骨周辺の筋肉も和らげてあげることで痛みが出にくくなります。
ここではいくつかストレッチ方法をお伝えしていきます。
軽く顎を引き利き手の親指と人差し指でV字型を作り、顎に押し当てます。
反対の手で後頭部をつまむようにもって、顎にかけた手を斜め後ろに押し込みながら顎を引き込んでいきます。 十分押し込んだところで20~30秒キープしてください。
胡坐をかくように床に座り、片腕を身体の側方に伸ばして床に触れます。
反対の手で頭を抱えて腕を伸ばした方とは反対に首をゆっくり倒していきます。
首を倒すと同時に伸ばしている腕を床のほうにさらに伸ばしていきます。
首の側面にツッパリを感じたところで15~20秒キープ。これを左右交互におこなってください。
両足を肩幅程に開き、つま先は外側に軽く向け立ちます。
息を吸いながらゆっくりと両腕を上げ、頭の上で手のひらを合わせます。
そこから息をはきながら、手のひらを外側に向け、ひじを少し後ろに引い腕を胸の位置まで下ろしていき、胸の位置で止めます。
腕を下していく時は、左右の肩甲骨を中央に寄せるよう意識してください。
首のカーブが減ってしまっている
本を読んでいるとすぐに首が痛くなってくる方の中には首のカーブが減ってしまっているのが原因の方もいらっしゃいます。
本来首のカーブは軽い前弯のカーブを描いており、このカーブがあるから頭の重たさを分散出来るようになっています。
そのカーブが減少し真っすぐに近くなると、首周辺の筋肉や椎間板に分散出来なかった負担が掛かることになるので首に痛みをだしてしまいます。
この状態をそのままにしておくと、椎間板や首の関節にも負担が大きくかかるため、頚椎症や頚椎ヘルニアになってしまったり、中にはすでに検査をしてみると発症していたという人も結構いらっしゃいます。
●対策
首のカーブを改善していくためには、首や肩周辺の筋肉だけでなく、上記でもお伝えしたように骨盤などが背骨と大きく関わるため、体全体のバランスを整えていく必要があります。
そのため整体院など専門家の方に見ていただくのも一つの方法です。
病院などでは薬と首の牽引を進められることがほとんどだと思いますが、いくら首だけひっぱても、骨盤などが歪んだままでは首のカーブが改善せず、いつまでたっても痛みが取れないと悩まれる人も実際にいらっしゃるのでご注意ください。
まとめ
本を読んでいると首が痛くなってきて読んでいあられない…と、悩む方もいるでしょう。
その原因となるのが、首の角度や筋肉の緊張、首のカーブの有無などです。
姿勢が悪くて首の角度が前に傾くとその分首に掛かる負荷は大きくなりますし、筋肉が硬く緊張してしまっているとそれだけ痛みを発症しやすくなります。
また首のカーブが減少しても首の筋肉や関節、椎間板にかかる負担が増えるため首痛をだしやすく、中には頚椎症や頚椎椎間板ヘルニアを発症してしまっている方も少なくありません。
改善するためには上記の対策を参考にし、日々実践していってくださいね。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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