厨房で料理してるとでる肩こり首こりの原因
飲食業で厨房で料理をつくっているとものすごく肩がこる…、家で食事の支度をした後は肩から首が痛くて痛くて…と、悩んでいませんか?
短時間で料理をつくれればそうでもないけれど、やはり長時間キッチンに立って料理をしていると肩がこってくるという方もたまにいらっしゃいます。
月に数回とかであればまだいいものの、料理となると毎日毎日しないといけない…なんて方も少なくなと思いますので、今回は料理をしていると肩や首がこる原因と対処法についてお伝えしていきます。
料理をしていると肩や首がこる理由
一見するとそんなに肩や首がこりそうに思えないかもしれない料理ですが、あんがい首から肩にかけての筋肉に負担をかけてしまいます。
そしてその負担によって筋肉が問題を起こすことで「こり」を感じるようになるんですが、ここでは料理によって担がかかる筋肉やその原因についてお伝えしていきます。
●前傾姿勢が長時間続く
やはり料理をしていると肩や首がこってしまうのに大きく関わるのが姿勢です。
料理を行う際には正面を向いて背筋を伸ばして行う、なんて方はまぁいないと思います。
特に包丁を使う時にはどうしても前傾姿勢で背中を丸めた姿勢になることが多いでしょう。
これが短時間であればそれほど筋肉にも負担は蓄積しませんが、長時間になれば話は別です。肩や首の筋肉にはその前傾姿勢になっている間、まっすぐに立っている時よりも何倍もの負荷がかかるため、それによって肩や首がこってしまうことがあります。
●背中の筋肉が疲労して
フライパンなどで料理を行う際には、当然ですが片手でフライパンを持って保持します。
この時、腕とフライパンを支えるために背中の筋肉が働いてくれたり、フライパンを持っている手がブレないように肩周辺の筋肉が肩甲骨を固定するために働いてくれます。
フライパンを持つ時間が多かったり、フライパンが重たければそれらの筋肉が疲労し硬くなって働きが低下し、同じ肩甲骨や腕を支えてくれる肩から首につながる僧帽筋と呼ばれる筋肉にその分負担がかかることになり、肩や首のこりを発生させてしまいます。
●腕が疲れることによって
料理の際には皮むきや包丁の使用、みじん切り、使用した調理器具を洗ったりとかなり腕や手を使用します。
そのため腕の筋肉が疲労すると持っているモノや腕自体を支える働きが低下し、その分背中や肩の筋肉が腕を支えるために働くことで、背中や肩の筋肉の負担が増し肩こりを発症してしまうことがあります。
●目の疲労によって
本を読んだりデスクワークほどでないにしろ、やはり包丁を使用するときなど料理の際には目を結構使用します。
頭と首の境目にある頭の付け根の筋肉は、頭の動きや位置を微調整するために働いてくれるため、目と連動して働きます。
そのため目が疲労してくると同時に首の付け根の筋肉も緊張し硬くなって首のこりを感じやすくなります。
さらに首の付け根の筋肉が硬くなれば、頭を支えるために肩から首につく筋肉の働きが増してしまうため、肩こりを発症させる要因にもなります。
●動くことが少ないため
料理の際にはその場からほとんど動かず作業されると思います。特に飲食業の厨房などで働いていると同じ作業を長時間続けることも珍しくないでしょう。
すると身体自体を動かすことが減ってしまうため、筋肉が伸び縮みせず血液の巡りが減ってしまうため、肩や首だけに限らず筋肉が硬くなってしまいやすくなります。
料理で起こる肩や首のこりを改善するためには
上記のような原因によって料理を行っていると肩や首がこってしまうことがあります。
原因としてはやはり肩や首周りの筋肉が硬くなってしまって起こっていることがほとんどなんですが、だからといって首や肩だけマッサージをしたり、ストレッチや体操を行っても効果があまり得られない可能性が少なくありません。
これは、上記のように姿勢や背中、腕の筋肉も肩や首のこりに大きく影響するため、それらをほったらかしにすると結局また肩や首にかかる負担が大きくなるためすぐに肩や首の筋肉が硬くなってしまうためです。
なので「こり」のある部分をマッサージなどでケアすることは悪いとは言いませんが、それ以外の原因の部分のケアも行っていただくことが、肩や首こりを改善するために大切なことです。
料理で起こる肩や首のこりの対処法
ここからは料理をすることで起こる、肩こりや首コリの対処法についてお伝えしていきます。
●姿勢を意識する
ある程度前傾姿勢になってしまうことは仕方ないことですが、できるだけ背中を丸めずいられるように意識してください。
また立っている間、片側だけに重心を置いたりすると身体が傾き、特定に筋肉ばかりに負荷が偏り身体が歪むことで肩こりや首こりが発生しやすくなるので、できるだけ左右均等に重心をかけられるよう意識してください。
●肩甲骨を動かす
料理の際にはどうしても動きが小さくなるため、肩甲骨もあまり動かず肩甲骨につく筋肉も硬くなってしまいます。
なので肩甲骨自体を動かし、肩甲骨につく筋肉を伸び縮させてあげてください。ここではストレッチ方法をお伝えします。
●両足を肩幅程に開き、つま先は外側にひろげて立ちます。
息を吸いながらゆっくりと両腕を上げ、頭の上で手のひらを合わせます。
そこから息をはきながら、手のひらを外側に向け、ひじを少し後ろに引い腕を胸の位置まで下ろしていき、胸の位置で止めます。
腕を下していく時は、左右の肩甲骨を中央に寄せるよう意識してください。
●背中の筋肉のストレッチ
背中の筋肉が疲労し硬くなることで、姿勢が崩れやすくなったり肩の筋肉にかかる負担が増えて肩や首のこりが発生しやすくなるので、背中のケアも行ってあげてください。ここではストレッチ方法をお伝えします。
●上半身を背中を丸めず綺麗な姿勢で意識し、両手頭の後ろで組み首を前に傾けてください。この時姿勢が猫背にならないように注意してください。
背中から首にかけてツッパリを感じたところで15~20秒キープしてください。
●両手を上に上げます。片方の手で背中を伸ばす側のもう片方の手首を掴み、斜め上へ引き上げてください。この時に上半身も横へ倒してください。
ポイントは腰を伸ばそうとするのではなく、わきのあたりを伸ばそうと腕を引っ張ることです。
背中にツッパリ感が出てきたらその場で20~30秒キープ。左右同じようにおこなってください。
●片腕を水平に内側に伸ばし、反対の腕の肘で挟みます。
挟んだ腕でゆっくり外側に引っ張ていき、肩甲骨の辺りに突っ張りを感じたところで15~20秒キープ。左右交互に行ってください。
●目を休める
目に疲労が溜まると頭の付け根の筋肉も硬く緊張し首こりを感じやすくなるため目を休めてあげてください。
睡眠をしっかりとったりはもちろんですが、フェイスタオルを水で濡らしラップにくるんで、電子レンジで20~30秒温めそれを横になって目の上にのせて温めてあげるのも、お手軽にできておススメです。
●腕のストレッチ
腕が疲労することで、それを支えるために肩や首の筋肉にかかる負担が大きくなるため、腕のケアも行ってください。ここではストレッチ方法をお伝えします。
片腕を肘を曲げずに前に伸ばし、反対の手を使って伸ばしている腕の手首を自分の身体の方へまげてください。
腕に突っ張りを感じたところで15~20秒キープ。左右交互に行ってください。
まとめ
飲食業の厨房で仕事をしていたり、料理をしているとだんだん首や肩がこってくるなんて人もいると思います。
コリの原因となっているのはやはり筋肉も問題で、料理をしているときの姿勢や背中の疲労、腕の疲れ、目の疲労などによって、肩や首周りの筋肉が緊張し硬くなってしまうことで「こり」を感じるようになってしまいます。
なのでその硬くなった筋肉を和らげることが大切ですが、その時に「こり」を感じているところだけケアしていると、その他の異常を起こしている筋肉をかばうためにまた肩や首がこってしまい、いつまでたってもスッキリしないということが起こってしまいます。
なのでコリを感じる部分だけでなく、料理の際に疲労し硬くなってしまう背中や腕の筋肉も一緒にケアを行い、筋肉にかかる負担を減らすためにできる限り姿勢などにも気を付けてください。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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