家事をするときの腰痛予防対策あれこれ
家で掃除機をかけていると段々腰が痛くなってくる…、洗濯物を運ぼうとするたびに腰に響く…家事をこなすのも不便な腰痛にイライラ…と、悩んでいませんか?
掃除や料理、洗濯といった家事は案外腰に負担のかかることも少なくないため、家事をしていると腰が痛くなるという方は少なくないでしょう。
そこで今回は、家事をこなす際に腰痛を予防するために気をつけるべきことについてお伝えしていきます。
洗濯の際の腰痛予防のポイント
●洗濯物の重さを確認する
一人暮らしならまだしも、お子さんまでいるような家庭では案外洗い物の量が多いことは珍しくないでしょう。
そうなると、洗濯機に洗い物を運ぶ時や洗濯し終わった衣服を物干しまで運ぶ際に腰を痛めてしまうことが少なくありません。
本来身体はある程度、運ぶ荷物の重たさを予測しそれに見合った力を体に入れて準備しますが、これが予想以上に持ってみると重たかったということになれば、準備できていない筋肉に大きな負荷がかかってしまいぎっくり腰を起こす原因にもなります。
なのでいきなりひょいと持ち上げるのではなく、一旦どれくらいの重たさがああるのか確認してから持ち上げることで、腰を痛めてしまうことを予防できます。
●洗濯物にできるだけ体を近づける
また持ち方も、できるだけ洗濯もの(洗濯かご)に体を近づけるようにしてください。
腕だけ伸ばして洗濯物を取ろうとしたり荷物から体が離れれば離れるほど、構造的に腰には大きな負荷がかかってしまい腰痛を発症するリスクが高まります。
なのでしっかり近づき軽く足を開いて足を曲げて体を近づけてから持ち上げるようにしてください。
●洗濯カゴを台の上に置いて、高低差を減らす
洗濯物を干すときに洗濯カゴを床に置いてしまうと、洗濯ものを取ろうとするたびに腰が丸まってしまいます。
もちろん一回一回膝をきちっと曲げて体を落として洗濯ものを取れば、腰に掛かる負担を減らすことができますが、実際の生活では時間も限られているしそんな面倒なことはなかなかできないと思います。
なので台などに洗濯物(洗濯カゴ)をおいて取るようにすれば、腰を曲げてかがむ必要もなく、面倒なくスムーズに作業ができ腰に掛かる負担も減らすことができます。
●洗濯物をたたみ終わって立ちあがる時に気を付ける
洗濯物をたたむ時は座ってたたむことが多いと思いますが、この時洗濯物をもったまま手をつかずに立ち上がろうとするとぎっくり腰を起こしてしまう方が稀にいらっしゃいます。
足だけの力でなく、床や机などに片手をついて立ちあがるように気を付けてください。
掃除の際の腰痛予防のポイント
●掃除機は高い位置で操作できるように調整する
掃除機をかけていると腰痛が出てくると言う方は珍しくありません。
というのも、やはり中腰で掃除機をかける方が多いため、腰に大きな負担がかかるためです。
できるだけ腰をかがめて掃除機をかけなくて済むように、掃除機のホースの長さを調節したり機種を選んでください。
●身体の近くで掃除機をかける
ついつい横着して、自分は動かずに腕だけ伸ばして遠くのモノを吸おうと掃除機をかけてしまうと、腰にかかる負担が大きくなってしまいます。
しっかり歩いて身体の近くで掃除機を操作することで腰にかかる負担が減ります。
●掃除機は軽いものを選ぶ
重たい掃除機は運ぼうと持ち上げる時や、掃除機をかけている時に本体部分を引っ張る時など腰にかかる負担が大きくなります。
もちろんしっかりしゃがんで掃除機を持ち上げたりすればある程度負担は減らせますが、頻繁に使用するものですのでできれば負担の少ない軽いものを選ぶようにしてください。
●拭き掃除を行う時も足をしっかり曲げる
掃除機の使用の際だけでなく、拭き掃除を行う時などもついつい腕だけ伸ばしたり、腰だけかがめることが多いと思いますが、そうなると腰痛を発症しやすくなるので、しっかりしゃがんだり身体を近づけたり、床を拭いたり草むしりの際には四つん這いになるのも腰痛予防に効果的です。
●重たいものを片手で引っ張たりしない
掃除機をかけていたり、雑巾がけをしている時に邪魔になるモノがあると、ついつい片手でそれをどけてしまいがちですが、それが重たければ重たいほど腰周辺の筋肉には負担がかかってしまいます。
なのできちんと両手で持ってどけるか、あらかじめどけておくようにしてください。
料理の際の腰痛予防のポイント
●前かがみで包丁などを使いすぎないようにする
包丁やピーラーなどを使用するときにはついつい背中が丸まり前かがみになりがちです。
ですがその姿勢で長時間作業をしていると腰に負担が蓄積し腰痛を発症しやすくなります。
できるだけ背筋は伸ばして腰から背中を丸めないように注意してください。
●片足を15cm程の踏み台にのせる
片足を踏み台にのせて作業することで前傾姿勢も楽に取れ、腰にかかる負担を軽減できます。
また足を曲げることで大腰筋と呼ばれる、腰からお腹を通って足につく筋肉も緩むため腰痛を防止しやすくなります。
まずは両足試して頂き、楽に作業できる足を台の上にのせて、長時間作業する場合は時々足を交代させてください。
●合間で動くようにする
どうしても料理に集中すると長時間同じ姿勢を続けてしまいやすいです。
すると腰周辺の筋肉も動かず伸び縮みしないため、血液の巡りが悪くなり腰痛を発生しやすくなります。
意識的に長時間料理を行う場合は、その周辺だけでもいいので歩いたり足踏みしてみたり身体を動かすようにしてください。
●足は肩幅ほどに開く
料理の時には無意識に直立して足を閉じてされている方もいらっしゃるでしょう。
足をそろえて立っているよりも、足を肩幅ぐらいに開きさらに前後にも少し足を開くことで、上半身の重たさを腰以外にも分散できるため、腰痛を予防しやすくなります。
ごみをだしに行くとき
●きちんと重たさを確認する
洗濯のところでもお伝えしましたが、ごみを運ぼうと持ち上げる時にそのごみが予想以上に重い場合、身体が準備できていない状態で負荷がかかってしまうため腰痛を発症してしまうことがあります。
見た目だけでなく、どれぐらいの重たさか一度確認してから持ち上げるようにしてください。
持ち上げる際も、腰だけかがめると腰痛を出してしまう恐れがあるので、手だけを伸ばさずに足を曲げて持ち上げるようにしてください。
まとめ
家事をこなしているとだんだんと腰が痛くなってくる…と悩む方も少なくないでしょう。
なので今回は家事の際に腰痛予防のポイントをお伝えしてきましたが、一応よくある事をまとめたつもりですが、家事と言っても色々な作業があるため細かく言えばきりがなく、今回お伝えした以外のシーンも多々あることでしょう。
ですが家事をこなしている時の腰痛予防のために大切なのは、前かがみを減らすこと、身体から離れたところで作業を行わないこと、めんどくさがって重たいものを片手だけで持ち上げようとしないことです。
上記でお伝えした以外のシーンでも上記の事を意識して家事を行って頂けると、腰にかかる負担を抑えることができ腰痛を予防できますので、一度意識してみてくださいね。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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