タバコは肩こりの原因になる
普段から口がさみしくてついついタバコを吸ってしまうけれど、私の肩こりってこのタバコが関係しているのかな?と、疑問に思っていませんか?
当店には肩こりで悩まれて来店される方もいらっしゃいますが、そんな肩こりの人にたまに質問されることがあるのが「肩こりってタバコを吸っているとひどくなりますか?」といったような質問です。
このようにタバコってあまり身体にとって良いように言われないため、肩こりに影響があるのかな?と疑問に思っている人も少なからずいらっしゃるでしょう。
そこで今回はタバコを吸うことが肩こりの原因になるのか?タバコと肩こりの関係についてお伝えしていきます。
タバコは肩こりに悪い?
タバコを吸うことは肩こりの原因になるのか?という質問に対し結論から言ってしまうと、タバコは肩こりを発症させる原因の一つになりえます。
もちろん肩こりの原因と言うのは1つではなく、いくつかの原因が重なりあってその結果発症しているもので、単純にタバコだけで肩こりが発症すると言うわけではありません。
ですが肩こりにとってタバコを吸うことが良いことなのか?悪影響なのか?と聞かれれば、やはりタバコは肩こりに悪影響を与えるモノなんです。
なぜタバコは肩こりに悪影響を与えるの?
上記でタバコを吸うことは肩こりの原因の一つになるとお伝えしましたが、それではタバコは肩こりにどんな影響を与えるのでしょう?
タバコを吸うことで肩こりに悪影響を与えるのに大きく関係しているのが、
●ニコチンによる血行不良
●ビタミンC不足
●肺の弾力性の低下
●正しい姿勢が維持しにくくなる
この4つです。
ここからは、上記の4つについて肩こりとの関係をもう少し詳しくお伝えしていきます。
●ニコチンによる血行不良
タバコを吸うことでタバコに含まれるニコチンが体内に入ると血行不良が起こってしまいます。
肩こりと言うのは簡単に言ってしまうと、肩の筋肉の血液が滞って筋肉が硬くなってしまって発症するものであるため、タバコを吸うことで血行不良が起こればそれはもちろん肩にも影響を与えます。
またの背骨は骨が積み木のように積み重なってできていて、その骨と骨の間には椎間板といわれるクッションが存在します。
この椎間板は血管が通ってないため、周囲の毛細血管から栄養を得ています。
これがタバコを吸うことでニコチンが体内に入り、椎間板の周囲の毛細血管が収縮してしまうと、椎間板は栄養を取り入れる手段を断たれてしまうため椎間板の変性(老化)が早まってしまうんです。
すると椎間板が変性しクッションの役割がはたせなくなり、首や肩の筋肉にかかる負担が増えてしまったり、頸椎椎間板ヘルニアを発症させてしまうことで肩こりが起こる原因となります。
●ビタミンC不足
タバコを吸うことによってニコチンなどの有害物質が体内に送り込まれると、それら有害物質から体を守るためにビタミンCが大量に消費されます。
ビタミンCは強いコラーゲンを作り出し、その生成量を増やす働きを持っています。なので、タバコを吸うことでビタミンCが大量に消費されるとコラーゲン生成量が減ってしまいます。
上記でもお伝えした椎間板はコラーゲンによって作られているため、タバコ吸うことでビタミンCが消費されると椎間板の老化が早まり、椎間板ヘルニアを発症したり椎間板が潰れることで肩・首の筋肉にかかる負担が増加し、肩こりを引き起こしてしまう可能性が高まります。
●肺の弾力性の低下
タバコを吸うことで肺の弾力性が低下したり呼吸は浅くなりやすくなってしまいます。
本来であれば横隔膜と呼ばれる筋肉が働くことで、肺をしっかり膨らまし酸素を身体に取り込んでいるんですが、弾力性が低下した肺を膨らますためには横隔膜だけではこころもとなくなってしまいます。
すると肩や首周辺の筋肉が上部の肋骨を持ち上げ、肺を膨らます補助を始めるため、肩や首周辺の筋肉に余分な仕事をさせることで疲労が溜まりやすく肩こりを発生しやすくさせてしまいます。
●正しい姿勢を維持しにくくなる
タバコを吸っている方は、息切れを起こしやすくなった…なんて経験のある方も少なくないと思いますが、タバコを吸うことで体内の酸素が減ってしまいます。
さらに先ほど上記でお伝えしたように血行不良も起こってしまうため、本来血液で運ばれる栄養も、血行不良で運ばれにくくなってしまいます。
姿勢を維持するために筋肉は酸素や栄養を常に必要としますが、その栄養と酸素がタバコを吸うことで筋肉に届きにくくなると、筋肉の働きは低下してしまいだんだん正し姿勢を維持することが困難となっていきます。
肩こりは姿勢が大切なんて事を最近では耳にするようになったと思いますが、背中が丸まったり姿勢が崩れてしまうと頭の位置が本来よりも前に出てしまいます。
すると前にでた頭を落とさないように、首や肩の筋肉が必死で引っ張り続けることになるため、だんだん首や肩周りの筋肉が硬くなって肩こりを発生させてしまうんです。
禁煙で肩こりがひどくなる?
ここまでお伝えしてきたように、タバコは肩こりの原因の一つになり得ます。
ですがたまに、禁煙をし始めたらかえって肩こりがひどくなった…なんて事を聞くことがあります。
肩こりに悪影響のモノをやめようとしているのに、反対にひどくなるのはなぜなのか?これは禁煙のストレスが関係していると考えられます。
やはり、今まで当たり前のように吸っていたタバコをいきなり禁煙するとなると、結構なストレスになるでしょう。実際にタバコを吸わないとイライラするなんて事はよく聞きますよね。
そしてストレスによって自律神経が乱れてしまうと、血液の巡りが悪くなってしまいます。
もちろん血液の巡りが悪くなるということは、それが原因で肩こりを感じたり、悪化してしまうことがあるということです。
それじゃあやっぱり禁煙しないほうがいいのか?と言うと、そんなことはありません。目先の事だけ見ればそうかもしれませんが、それでは結局今までと何も変化がないままです。
私自身、禁煙の経験がないので軽々しく気合でなんてことは言えませんが、それでも変化を求めるのであれば、その辛さを乗り越えるしかないことも確かです。
もちろん上記でも書いたように、タバコはあくまで肩こりの原因の中の一つでしかないので、それだけで劇的に変化しないことも多々ありますので、それ以外の生活習慣も一緒に見直すとなおいいですね。
まとめ
タバコはあまり身体にとっていいものではないと言われることが多いので、肩こりにも悪いのかな?と疑問に感じている方もいることでしょう。
確かにタバコは肩こりを引き起こす原因の一つになり得ます。
これはタバコを吸うことで「ニコチンによる血行不良」「 ビタミンC不足 」「肺の弾力性の低下」「正しい姿勢が維持しにくくなる」などが起こるためです。
もちろんタバコを吸うだけで肩こりが必ずしも起こるわけではありませんし、禁煙によって一時的に肩こりがひどくなる方もいらっしゃいますが、やはり肩こりに悪影響であることは間違いないのでできるだけ縁を切る努力を行ってみてください。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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