頸椎ヘルニアに効果的な食事や栄養は?
首が痛くて手も少し痺れるし病院で診てもらうと頸椎ヘルニアって言われた…。こんな頸椎ヘルニアの時に効果的な食事や栄養ってあるの?と、悩んでいませんか?
人の体は食事によって取り入れられる栄養によって作られるため、頸椎ヘルニアの時に何か取った方がいい栄養ってあるのかな?と、疑問に思う方もいるでしょう。
実際に当店でも、「頸椎ヘルニアの時には何か食べたほうがいいものってありますか?」といった質問を受けることがあります。
そこで今回は頸椎ヘルニアの時に良いと言われる食事や栄養などについてお伝えしていきます。
頸椎ヘルニアに良いと言われる食事や栄養
●タンパク質
筋肉は背骨を支え、背骨や椎間板に重力や衝撃などの負担が直接かからないように働いてくれています。
また筋肉が傷ついたままだとうまく働けず、モノを持つときなど背骨や椎間板にかかる負荷が大きくなってしまいます。
タンパク質はそんな筋肉のもとであるため、頸椎ヘルニアにとって大切な栄養です。そしてそのたんぱく質をエネルギーに変えてくれるビタミンBを一緒に取るようにしてください。
●コラーゲン
コラーゲンがヘルニアに良いと耳にしたことがある人は結構いるでしょう。
コラーゲンは、皮膚、血管、腱、歯など殆どの組織に存在する繊維状のタンパク質で、椎間板は軟骨の一種でコラーゲンはその軟骨の主成分にもなります。
軟骨である椎間板は、コラーゲンが不足してくると損傷しやすくなると言われており、ヘルニアの食事療法としてコラーゲンが挙げられることが多いのはこういった理由からなんです
●ビタミンB12
ビタミンB12は神経を再生させる栄養素なのですが、椎間板ヘルニアによる痺れの原因は神経が神経が傷つけられるためだと言われています。なのでビタミンB12が頸椎椎間板ヘルニアに良いと言われることがあり、病院でも実際に椎間板ヘルニアの人にビタミンB12が処方されています。
栄養を取り込めば頸椎ヘルニアが治るわけではない
ここまで一般的に言われている頸椎ヘルニアに良いと言われる栄養をご紹介してきましたが、これらを食べているだけで頸椎ヘルニアが治るのか?というと、残念ながらそんなことはありません。
「これ」を食べておけば頸椎ヘルニアが治る食事や栄養というモノはないんです。
頸椎ヘルニアというのは、あくまでも頸椎に負担がかかり続けたことによって椎間板が潰れてしまい神経を圧迫し発症しているモノであるため、何か食事や栄養を取り入れることでこの頸椎にかかる負荷がなくなるのか?というと、そんなことはありません。
頸椎ヘルニアを改善するためにはやはり、その人の頸椎ヘルニアを発症した原因に対して治療を行っていく必要があるんです。
薬もそうですが、飲んどけば、食べておけば勝手によくなっていくといった単純なものではないんです。
食べ方も大切
そして上記でお伝えしたモノを食べれば食べるほど良いのか?というとこれも決してそんなことはありません。
どちらかといえば、食べたり取り込む栄養よりも食べ方の方が頸椎ヘルニアを治す上で大切です。
コラーゲンにしてもタンパク質にしても、取り入れれば取り入れるほど頸椎ヘルニアの改善に効果があるのか?というとそんなことはなく、食事によってコラーゲンやタンパク質をしっかり取り入れようと、食事の量が多くなってしまうと反対に頸椎ヘルニアを長引かせる要因にもなります。
これは胃や腸が食べ過ぎによって負担がかかり不調になると、その周囲の背中の筋肉が緊張します。
すると背中の筋肉の緊張によって肩甲骨の動きが悪くなったり、引っ張られて肩甲骨に歪みが起こります。肩甲骨には首の筋肉もついているため、胃腸の不調は結果的に頸椎にまで影響を与えることがあるからです。
また食べ過ぎによってお腹が膨らんでしまうと、重心の位置がお腹側に引っ張られることで普段から姿勢が悪くなり、頸椎にかかる負担が大きくなるため、頸椎ヘルニアを長引かせる要因にもなり得るんです。
脂モノやアルコールは控える
後やはり、食べたり飲んだりしてはダメとは言いませんが、頸椎ヘルニアを改善するためには、脂モノやアルコールはほどほどに控えるように心がけてください。
これは脂モノやアルコールを消化や解毒化のために肝臓が働くためです。
脂モノやアルコールを多く摂取すると肝臓の仕事の量が増え、その働きすぎによって肝臓の機能が落ちてしまうと肝臓に血液が滞留してしまいます。
普段の安静時に肝臓内には血液量全体の約30%ほどあるんですが、それだけの血液が滞留してしまうと、もちろん全身の血液の流れも悪くなるり、その影響は肩や首にも出てしまいます。
そうなれば頸椎ヘルニアの症状を悪化させたり長引かせる要因になるためです。
食べなければいいというわけでない
上記のように食べ過ぎが頸椎ヘルニアに良くないのであれば、食べなければいいのか?というと決してそんなわけでもありません。
食べてるだけで頸椎ヘルニアが治る食事や栄養というものはありませんが、タンパク質やコラーゲン、ビタミンB12といった栄養は体の傷ついた傷を回復させるための材料です。
これら回復のための材料が不足してしまうと、いくら体を治したくても治せない状態になります。
傷ついたままで筋肉の働きが低下してしまえば、頸椎を支えるために筋肉が働けず負担が椎間板へとかかってしまいますし、神経や椎間板が傷ついたままになってしまうとそれだけ痺れや痛みといった頸椎ヘルニアの症状が悪化しやすく長引きやすくなってしまいます。
結局はバランスよく食べ過ぎないように
つまり結局は当たり前のことになりますが、食事は食べ過ぎずにバランスよく食べることが大切であるということです。
そしてそれが頸椎ヘルニア改善のために最も効果的であると考えられます。
いくら頸椎ヘルニアに良いと言われる食事や栄養でも取り入れすぎれば体には負担になりますし、反対に少なければ傷ついた部分を回復させることができません。
まとめ
首が痛く腕まで痺れがあり病院で頸椎ヘルニアと診断された時に、こんな時に効果的な食事や栄養ってあるのかな?と疑問に思う方もいるでしょう。
一般的に頸椎ヘルニアの時に良いと言われる食事や栄養は、「タンパク質」「ビタミンB12」「コラーゲン」などです。
ですがこれらの栄養を摂取していれば頸椎ヘルニアが治るのか?というと決してそんなことはありません。
「これ」を食べておけば頸椎ヘルニアが治る食事や栄養というモノはないんです。
だからと言ってこれらが不足してしまうと、傷ついた体が回復することができず症状が長引く要因にもなります。
なので結局は食べ過ぎに注意して食事は偏りなくすることが大切であると考えられます。
さらに食事や栄養を摂取するだけで頸椎ヘルニアを何とかしようとするのでなく、しっかり頸椎の椎間板に負担をかける原因を治療していくことが必要になります。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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