タートルネックで肩がこるのはなぜ?
首元が寒いしタートルネックを着たいけれど、着ていると段々と肩がこってくる…と悩んでいませんか?
秋から冬にかけて日に日に寒さが増してくると、お腹や手足だけでなく首元も結構冷えてきますよね。なので首元を覆ってくれるタートルネックを利用する方も多いでしょう。
さらに最近では女性であれば冬のファッションとして着こなしている人もいるのでは。
そんなタートルネックですが着ていると肩こりを感じたり、中には頭痛がしてくると悩む方もいらっしゃいます。
これってなぜなのか?今回はタートルネックで肩こりが出る理由について考察していきます。
圧迫によって肩がこる
本来であれば肩こりになるどころか、首元を寒さから守ってくれるタートルネックは、寒さで血液の流れが悪くなり発症する肩こりを予防してくれるのに働いてくれます。
ですが当店に来られるお客様の話を聞いていても、タートルネックを着ていると肩がこる…と悩まれる方は割といらっしゃいます。
これはなぜなのか?考えられる原因として一つは首を絞めつけてしまうことがあげられます。
サイズがぴったりで体に密着し首元にゆとりの少ないタイプのタートルネックは、服によって首元や肩が圧迫されることになるため、圧迫された部分の血液の巡りが悪くなり、疲労物質などの老廃物が流されず溜まりやすくなることで肩こりが発生しやすくなることが考えられます。
とは言っても最近では首元をそこまで圧迫するようなモノは少ないように思いますが(あくまで私が男性だからなのかもしれませんが)、上記のようにあまりぴったりとしたタートルネックは極力避ける方がいいと思われます。
首の動きが減ってしまう
他にも肩がこってしまう原因として考えられるのが、首の動きが減ってしまうことです。
これは実際にタートルネックによって圧迫される物理的な動きの制限の問題だけでなく、無意識のうちに首周りに何かある普段とは違う状況に力が入ってしまい、首の筋肉がこわばり動かさなくなってしまうからです。
私自身も経験がありますが、以前はマフラーを首元に巻いた時にもなんだか窮屈に感じ、自然と首周りに力が入って肩がこりやすくなっていました。
無意識でも筋肉に力が入り緊張してしまうと、筋肉は収縮した状態であるため段々と疲労が蓄積し、それが溜まると肩こりを感じるようになります。
そして首周りをの筋肉が緊張してしまい動きに制限がかかると、筋肉は伸び縮みできないため、血液の巡りが悪くなってしまい、「こり」を発生させてしまいます。
ストレッチで筋肉の緊張を和らげる
このようなタートルネックによる肩こりを予防するためには、首を動かしてあげることが大切となります。
無意識に力が入った状態でも、首を動かしてあげることによってある程度血液が巡り、こりが少し楽になりやすいからです。
それ以外にもストレッチなどで筋肉に刺激を与えてあげるのも一つの方法です。ここでは座ったままでも手軽に行えるストレッチをお伝えします。
●背すじを正したまま片手をおでこに当て、頭と手で20秒ほど押し合いしてください。
続いて片手を頭の後ろに当て、同じように頭と手で20秒ほど押し合いしてください。
同じように片手を頭の側面に当て押し合いを左右行ってください。
●両手をバンザイし上にあげ、手のひらを後ろに向けます。そこからさらに腕をめいいっぱい上に伸ばしてください。その状態で20秒~30秒キープしゆっくりと腕を下してください。
腕を上に伸ばすときに背中が反りすぎてしまわないように注意してください。
慣れることも対策の一つ
ただやはり意識的に首を動かすようにしたり、ストレッチを行ったとしても、タートルネックを着ている間に首周りが緊張してしまっていると肩はとてもこりやすいため、極論で言ってしまえば着ないようにすることが一番の方法だとも言えます。
とはいってもそれじゃあ何の解決方法にもなっていないため、タートルネックを着るためにはどうしたらいいのか?を考えると、よく着て慣れることも対策の一つです。
私自身、上記のように学生の頃はマフラーも使用したことがなく、働くようになり巻くようになりましたが、最初はやはり無意識に力が入っていたのか肩周りがこっていました。
ですが何度も使用しているうちにだんだんと肩こりを感じることがなくなりました。
特に何か特別なことをしたわけでなく、巻き方を変えたわけでなく、多分使用しているうちに首周りにマフラーがあることに慣れ、力が入りにくくなったんだと思います。
慣れという点では男性で経験ある方が多いかもしれません。というのもネクタイも私自身は普段使用することがなく、たまに使用するとすごく首周りが疲れます。
ただこれも会社に通うようになって最初は肩こりを感じていた方でも、知らない間に気にならなくなったという経験をお持ちの方も多いでしょう。
「慣れ」は解決方法としては、あなたが求めている様なあまりいい答えでないかもしれませんが、やはり知らず知らずに首を動かさなかったり、首周りに力が入ってしまうことなので、意識してどうこうするというのは結構難しいことです。(人って意識はできても意識しないようにはできないようになっているので)
やはり姿勢には気をつけよう
後はやはり姿勢には気を付けるようにしてください。
正直姿勢を正したらタートルネックを着た時の肩こりが出なくなるか?と聞かれればそうではありませんが、姿勢が悪いとただでさえ肩こりが出やすいのにそれに拍車をかけてしまいます。
そして姿勢を正そうとするときに意識してほしいのは、頭の位置や上半身の背すじではなく、骨盤やお腹、お尻といった部分です。
ただでさえ無意識に首周りの動きが減ったり筋肉が緊張してしまっているのに、そのうえ頭の位置なんて意識してしまうと余計肩がこってしまいます。
そうでなく、背骨は骨盤に乗っかっているものなので骨盤をただし、お腹とお尻に軽く力を入れて腹圧を高めてあげることで、頭の位置を含めた背骨は本来のS字カーブを描き、背すじが伸びやすくなります。
ポイントは骨盤を立てる様にすること、お腹に軽く力を入れること、お尻の穴を閉めるようにすることです。
ちなみに骨盤を立てるというのは、下のイラストのように前後に傾かないようにすることです。
まとめ
寒い季節にタートルネックを着ると肩がこる…と悩んでいる方もいるでしょう。
どうして肩がこってしまうのか?考えられる原因としては、タートルネックによって首元が圧迫されることや、首の動きが減ってしまうことです。
特に首の動きが減ってしまうのは、圧迫されるという物理的な問題だけでなく、無意識にでも首周りに何かある普段とは違う状況に力が入ってしまい、首の筋肉が緊張してしまうことが考えられます。
なので意識的に首や肩を動かしたり、ストレッチで筋肉に刺激を与えることで肩こりを起こしにくくなります。
後はやはり首周りに何かあるという状態に「慣れ」ることが解決方法であると考えられます。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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