首の付け根がチクチクと痛い原因は
後頭神経痛かも
最近なんだか首の付け根から後頭部にかけてチクチクと痛みを感じることがあるけれど、これって何が原因なの?と、疑問に思っていませんか?
首周りのハリ感やこりのように痛ダルいのとはまた違って、チクチクと針を刺すような痛みに悩まれている方はたまにいらっしゃいます。
コリならそのままにしていても大丈夫そうだけど、首の付け根から後頭部にかけて、違った痛みがあると何か大きな病気かな?と心配にもなりますね。
もちろん後頭部に痛みを感じる時には、脳出血などそういった大きな問題で痛みが起こっていることもありますが、そういったモノよりも圧倒的によくみられるのが、後頭神経痛です。
今回は、首の付け根から後頭部にかけてチクチクと痛みを出す原因となる、後頭神経痛についてお伝えしていきます。
後頭神経痛って?
首の付け根から後頭部にチクチクと痛みを出すことのある後頭神経痛とは何なのか?なんですが、字のとおり後頭部をはしる神経に痛みが生じる神経痛のことです。
後頭神経は首の後ろの脊柱から出てきて、頭蓋骨全体に枝分かれしていきます。その神経の根っこのところに圧力などがかかることで神経痛が発生します。
症状としては首の付け根から後頭部や耳の後ろを通るようにして、側頭部へと突然チクチクまたはビリビリとした痛みを数秒から数時間、ときには瞬の電撃的な強い痛みを出すこともあります。
酷い時には髪の毛の毛根もチクチクと痛み、髪の毛に触れるだけでもかなり辛い痛みを感じる人もいるようです。
後頭神経痛はどうして起こるの?
では後頭神経痛の原因は何なのか?なんですが、多いのは首の筋肉が緊張し硬くなることで、首の後ろから神経が出る部分を圧迫してしまうことです。
首の筋肉が硬くなる原因は姿勢の悪さやストレス、気圧、咳、ひどい肩こりなど多々ありますが、こういったモノがいくつか重なり首の筋肉が硬くなってしまうことで、首の付け根から後頭部にかけてチクチクとした痛みを伴うようになります。
後頭神経痛を改善させるには?
では首の付け根から後頭部にかけてチクチクと痛みを出す後頭神経痛を改善していくためにはどうしたらいいのか?ここからはそのポイントをお伝えしていきます。
姿勢を正す
まずは何といっても普段の姿勢を意識することが後頭神経痛を改善するために大切です。
頭というのはかなり重たいモノで、だいたいボーリングの球位の重たさがあり、首はこの重たい頭を常に支えてくれています。
このようにただでさえ首は常に重たい頭を支えてくれているのに、これが姿勢が崩れて例えば猫背になって頭が前に傾いてしまうと、首にかかる負担が何倍にも膨れ上がります。
一般的に言われるのが、頭が前に15度傾くと首にかかる負担は2~3倍になり、30度傾けば4倍位になるといわれています。
姿勢が悪ければそれだけの負担が常に首にかかることになるため、首の筋肉が硬くなり後頭神経を圧迫し、首の付け根から後頭部にかけてチクチクとした痛みを起こしてしまうんです。
ストレスを溜めない
ストレスをため込んでしまうと、自律神経が乱れてしまい交感神経が優位な状態が続きます。
自律神経には交感神経と副交感神経があり、活動している時や緊張している時、ストレスを感じている時に働くのが交感神経で、休息している時やリラックスしている時、眠っている時に働くのが副交感神経です。
これら二つの神経がバランスを取り合いながら働くことで人は健康を維持することができます。
これがストレスによって交感神経が優位になると、筋肉が硬くなって血流が悪くなるため疲労物質や老廃物がたまり、筋肉の働きも低下していきます。
もちろん首周りの筋肉も交感神経が優位になると血液の巡りが悪くなり、段々と硬くなってしまうことで後頭神経を圧迫して、後頭神経痛を引き起こします。
目の疲れをとる
首の付け根にある筋肉は目の動きと連動して働いています。そのため、目を酷使すると首の付け根の筋肉も働きっぱなしにり、段々と疲労が蓄積し筋肉が硬くなって後頭神経を圧迫してしまいます。
また目が疲れ眼球の動きが減るほど、その分首の付け根の筋肉で頭の位置を微調整するために働かなくてはならなくなるので、普段から目の使い過ぎには注意してください。
スマホの使い過ぎにも注意
上記以外でも後頭神経痛の改善や予防のために最近気を付けなければいけないのが、スマホなどの携帯の使い過ぎです。
周りでスマホを使用している人を見てもらうとわかると思いますが、スマホの使用をしている時にはかなり頭が前に傾いてしまっている人が多いです。
画面を見るために仕方ないことかもしれませんが、そのような姿勢になると首にかかる負担はものすごく大きくなってしまい、首の筋肉が硬くなって首の付け根から後頭部にかけてチクチクと痛みを出してしまいます。
私自身も時々反省するんですが、ちょっとあいた時間でもついついスマホを操作するのが癖になっている人も少なくないでしょう。
いい姿勢でスマホを使えばまだましですが、実際にはなかなか姿勢を正してスマホを使うのは難しいので、極力スマホに依存してしまわないよう気を付けてくださいね。
首の付け根の痛みは危険信号の場合もある
ここまで、首の付け根から後頭部にかけてチクチクと痛い原因で多い後頭神経痛についてお伝えしてきましたが、最初でも少しふれたように首の付け根に出る痛みの原因はもっと大きな症状、例えば脳の問題などによって起こることも当然あります。
脳出血や椎骨動脈解離なども後頭部に痛みを出すことがあり、そのままにしておくと命にかかわることもあります。
後頭神経痛が長引くと、頸部の交感神経が刺激され吐き気やめまい、耳鳴りなどの症状が現れることもありますが、こういった症状がみられる場合には一度病院で検査を受けることをお勧めします。
また意識がもうろうとする、立っていられない、目の前が真っ暗になる感じがする、手足のまひや感覚の異常があるなどこういった症状が同時に見られる場合はすぐに病院へ行くようにしてください。
まとめ
首の付け根から後頭部にかけてチクチクと痛みを感じる…なんていう人もいるでしょう。
このような症状があると、何か大きな病気かな?と心配されると思いますが、そういった病気でなく後頭神経痛によっても起こることがあります。
後頭神経痛は硬くなった首周りの筋肉によって、脊柱から出てきて後頭神経が圧迫されることで起こり、姿勢やストレス、目の疲労などが大きく関係しています。
なので改善していくためには姿勢などを見直す必要があり、最近ではスマホの使い過ぎなどにも気を付けてください。
また、首の付け根から後頭部にかけての痛みは脳出血などによって起こっていることもあるため、痛み以外にめまいや吐き気、意識がもうろうとする、手足の麻痺などの症状もみられる時には一度病院へ行くことをお勧めします。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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