ゲームで肩や背中がこる対策とストレッチ
最近新しいゲームが出て、毎日プレイしていると肩や背中がこってこって、全然良くならない…と、悩んでいませんか?
ゲームのやりすぎで肩や背中がこって、時には痛みがあるという人は少なくありません。
なんとなくゲームのやりすぎは肩などに良くないというイメージはあるかもしれませんが、実際にその通りで肩こりや背中のこりを作る原因となります。
そこで今回はゲームのやりすぎでこった肩や背中の改善方法や予防のために注意すべきポイントについてお伝えします。
どうしてゲームで肩や背中が「こり」が起こるのか?
そもそもどうしてゲームのやりすぎで肩や背中に「こり」が起こってしまうのか?
なんとなくイメージできている人もいるでしょうが、「こり」を作るのとやはり大きく関係するのが「姿勢」「同じ体勢を続ける」「目の酷使」です。
●姿勢
最近はゲームといってもプレステなどだけでなく、パソコンやスマホ、DSなど様々なモノがありますが、どのゲームをするにしてもやはり姿勢よくプレイされている人はかなり少ないでしょう。
どうしても長い時間ゲームをするとなると座って、画面を見てコントローラーを動かしているうちに、段々と背中や肩が丸まってしまいます。
すると頭はスマホやDSなどの場合なら前に傾いて、パソコンやテレビ画面を見ながらゲームをするときには前に突き出した状態になります。
このような姿勢は背骨のS字カーブがなくなり、首の本来ある前弯のカーブも失われるために頭を支える首や肩の筋肉にかかる負担が大きくなり、疲労した筋肉は段々柔軟性をなくして硬くなり「こり」をつくってしまいます。
また横寝など寝転んでゲームをすると、背骨が大きく側弯し偏った筋肉ばかりに負担がかかり、身体が歪んでしまうことも肩こりや背中にこりを発生させる原因となります。
●同じ体勢を続ける
ゲームをしながら動き回っているなんて人はほとんどいないでしょう。(WiiやNintendo Switchではあるかもしれませんが)
筋肉は動かすことで、それ自体がポンプの様な働きをして血液の巡りを助けます。
ゲームをしていて同じ体勢が続いてしまうと、身体の大きな筋肉はほとんど動かず、それによって血液の巡りが悪くなり、新鮮な酸素や栄養が巡らず老廃物が溜まって段々と筋肉は柔軟性をなくしてしまいます。
これによって肩や背中の筋肉は硬くなっていき「こり」を発生させてしまいます。
●目を酷使する
ゲームの画面に集中すると目が疲れた…という経験を持っている人は多いでしょう。
やはりゲームをするときには目を酷使することになりますが、目と首の筋肉は連動して働いており、目を酷使することで首の筋肉も段々と疲労し硬くなってしまいます。
首から肩の筋肉につながるモノも多いため、目を酷使することによって肩の筋肉も硬くなり「こり」ができてしまいます。
ゲームをする時の肩こり予防の注意点
もちろんゲームで肩や背中のこりを作らないためには、ゲームをしないことが一番の方法ですが、それがストレスの解消方法だという方もいるでしょうし、今までやってきたことをいきなりやめるのは難しいでしょう。
ここからはゲームをする時の肩や背中のこりを予防するための注意点についてお伝えしていきます。
●背すじを伸ばす
背中が丸まって猫背になってしまうと頚椎のカーブが崩れて、肩や首に負担がかかりやすくなるため、できるだけ背すじを伸ばしてゲームをするように心がけてください。
さらにできれば、床に座っているとどうしても骨盤が後ろに傾いて背すじを伸ばした状態を維持することが難しいため、椅子に座ることをお勧めします。
椅子に座るときにも骨盤を起こして座り、腰のあたりにタオルなどを挟んで軽く背もたれにもたれていただくと、背中が丸まらずに座りやすくなります。
●休憩の予定を入れる
長時間同じ体勢でゲームをしていると、肩や背中の筋肉にこりができやすいため、途中で身体を動かすように意識してください。
その際は、もともと休憩の予定を入れてもらうのが効果的だと思います。
途中で休もう位に考えていると、いざゲームをしているとついついもう少しもう少しと、ゲームを続けてしまいやすいので、始めから「30分したら一度体を動かす」「1時間したら家の中を歩く」など、予定をあなたのスケジュールに入れることをお勧めします。
体勢を変えるのも、出きれば座ったまま体を動かすよりも、一度立って家の中を歩いたりするほうが効果的です。
●目を疲れにくくする
目が疲れてしまうと、頭の位置を微調整するために働く首や肩周りの筋肉の負担が大きくなってしまいます。
ゲームを行う際には画面に近づきすぎないように心がけ、こちらもやはり途中で目を休める時間を作るよう心掛けてください。
さらにゲームを行った後には、ハンドタオルを濡らしてラップでくるんで温め、それを瞼の上に置いて目の周りの血液を巡らせるなど、疲労を溜めないことも大切です。
ゲームで肩や背中がこった時のストレッチ
ここからはゲームによってこった肩や背中の筋肉を和らげるためのストレッチについてお伝えしていきます。
●腕のストレッチ
ゲームをする時には、案外指を多用しているため、指先の筋肉は疲労しています。指先に疲労が溜まり腕が疲れると、疲労した腕を支えるために肩甲骨周りの筋肉の働きが増えてしまい、結果的に肩や肩甲骨を支える背中の筋肉が硬くなってしまいます。
●片腕を体の前にあげて肘を伸ばします。反対の手で手首を自分の体の方に曲げてください。腕にツッパリを感じたところで15~20秒。左右交互に行ってください。
一方向でなく、手のひらを正面に向けたり、手の甲を正面に向けたり、写真のように指先を外に向けたり、いろいろな方向で行ってみてください。
●胸のストレッチ
ゲームをしているとコントローラーや本体を持ちながら、指先を使い背中が丸まりやすいため、肩が前に出てしまい胸の筋肉も硬くなりやすい状態です。
胸の筋肉が硬くなってしまうと、それに肩甲骨が引っ張られ動きが制限されるため、肩甲骨周りの肩や背中の筋肉の動きも悪くなり肩や背中にこりができやすくなります。
●軽く肘を曲げて片腕を上げ、ゆっくり肘を後ろに引いてください。胸のあたりにツッパリを感じたところで15~20秒キープ。左右交互に行ってください。
●背中のストレッチ
●両手を身体の後ろに回して手を組み胸を張ります。
そのまま胸を前に付きだすようにし肩甲骨を寄せていってください。
●片腕を水平に内側に伸ばし、反対の腕の肘で挟みます。
挟んだ腕でゆっくり外側に引っ張ていき、肩甲骨の辺りに突っ張りを感じたところで15~20秒キープ。左右交互に行ってください。
●肩から首の筋肉のストレッチ
●片手を背中にまわし、反対の手で頭を持ちその手で斜め前に頭を倒してください。首にツッパリを感じたところで15~20秒キープ。左右交互に行ってください。
まとめ
ゲームをしていると肩や背中がこってくる…と悩んでいる方は多いでしょう。
これはやはり姿勢や長時間の同じ体勢、目の使い過ぎなどが背中や肩に「こり」を作り出ししまいます。
なのでもちろんゲームをしないのが一番の解決方法ですが、なかなかそうもいかないと思いますので、ゲームをする時の姿勢を意識し、休憩を取り入れるようにしてくださいね。
さらにゲームをし終わった後には、硬くなった背中や肩、腕の筋肉のストレッチなどでケアをするようにしてください。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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