椎間孔狭窄症の痛みが治まり歩けるように
最近なんだか腰から足にかけて痛みが出てきて足を引きずるようになってきたので、病院でMRIを撮ってもらうと椎間孔狭窄症と言われてしまった…と、悩んでいませんか?
椎間孔狭窄症は比較的高齢者に多く発生することが多く、腰から足に掛けての痛みや痺れといった症状や、続けて長い距離を歩けないといった症状が出ることが多く、悩まれている方もいるでしょう。
今回当店にこられたお客様も病院で椎間孔狭窄症と診断され、痛みで歩く時も支えがないと歩けないような状態でした。
椎間孔狭窄症の痛みが治まり歩けるようになった
●2月始めに椎間孔狭窄症になり、朝起きたら激痛が走ったり、身体を動かすことも、歩くこともできなくなりました。
階段の上り降りや歩くこともとても痛く、手すりがないとできなかったのが、4回の施術で痛みが取れて、びっこを引かなくても歩くことが出来るようになりました。
ただ、4、5日するとまた痛くなるので、1週間に1回施術していただき、8回通っています。今ではほとんど痛みもおさまり普通に歩けるようになりました。
※お客様の感想であり、効果効能を保障するものではありません。
椎間孔狭窄症の人の中には同じように歩行が困難で生活に不便を感じている人も多いと思いますので、今回は当店ではお客様にどのような施術を行い症状が軽減していったのか?をお伝えしていきます。
椎間孔狭窄症とは?
そもそも椎間孔狭窄症とはどういった傷病なのか?なんですが、背骨は頚椎が7個、胸椎が12個、腰椎が5個の椎骨と呼ばれる骨が積み木のように積み重なってできています。
そして椎骨の後方には脊髄を通す穴があり、これが積み重なって脊柱管と呼ばれる脊髄の通り道を作っています。
この脊髄の通り道が何らかで狭くなって神経が圧迫されてしまうのが、よく耳にすることのある脊柱管狭窄症です。
そして脊髄から枝分かれする神経を通すために上下の脊椎で穴が作られていて、この穴が何らかの原因で狭くなってしまうのが椎間孔狭窄症です。(下の写真の赤丸の穴が狭くなってい黄色の神経を圧迫している状態です。)
では椎間孔狭窄症が起こる原因は何なのか?というと、これは様々なモノがあります。
例えば椎間板の変性、靭帯の肥厚、すべり症、骨の変形等々、こういったものが原因となって椎間孔が狭くなってしまいます。
症状は脊柱管狭窄症と似たようなモノも多く、腰や足の痛み痺れ、歩行障害、時には筋力低下、知覚異常などこういった症状が椎間孔が狭くなることで神経が圧迫され、起こることがあると言われています。
椎間孔狭窄症の改善のために知っておいてほしい事実
では椎間孔狭窄症の改善のためにはどうすればいいのか?なんですが、神経が圧迫されているということを聞くと、手術しかないんじゃないの?と思われる方もいるでしょう。
ですが椎間孔狭窄症の症状は、単に椎間孔が狭くなり神経が圧迫されているだけで出ているとは考えにくことが多々あります。
手術にしても、もし椎間孔が何らかで狭くなり腰痛や足の痺れといったものが出ているとすれば、その狭くなった椎間孔を手術で広げてあげれば改善するはずですが、実際には症状があまり変わらなかったという人も少なくありません。
また、手術をしなくても痛みやしびれなどの症状が改善する方も多々いらっしゃいます。
そもそも痛みや痺れなどの症状が出るまで、椎間孔がきれいに開いていて、ある日突然狭くなったというのも考えにくく、事故や転倒などの大きな衝撃が加わったのならばそれだけ急激に椎間孔が狭くなることもあるかもしれませんが、一般的には段々と骨の変形や椎間板の変性などで椎間孔が狭くなっていくものです。
つまり症状が出るまでも椎間孔はすでに狭くなっていたはずなのに、それまでは症状が出ていなかったことになりますよね。
これは椎間孔の狭窄だけが痛みや痺れの原因でなく、それに筋肉の状態や炎症の有無など、体の状態が深く絡み合って症状が出ていると考えられます。
実際にヘルニアや脊柱管狭窄症といった神経障害によって起こると言われている痛みや痺れの症状も、筋肉や体のバランスを整えることで改善することが多々あります。
椎間板ヘルニアでは痛みのない正常な人でも検査をすれば、10人中その3~5人に椎間板の突出が見られると言われており、画像での神経圧迫だけでイコール痛みや痺れなどの症状が発症するとは言えません。
そのために上記でもお伝えしたように、手術をしなくても筋肉や体のバランスを整えることで痛みや痺れなどの症状が改善することが多々あるんです。
当店では何を行ったのか?
当店では筋肉や体の歪みに対して施術を行って行きました。
その時の考えで大切なのが、腰にかかる負担を大きくしているモノは何なのか?ということです。
椎間孔狭窄症も簡単に言えば一番の原因は、腰に負担がかかり続けたことで、これによって椎間孔が段々と狭くなっていったわけです。
年齢や筋力の低下など、こういったものが原因じゃないの?と思われる方もいるかもしれませんが、それらも間違いではないものの、年齢を重ねても必ずしも骨に変形が起こるわけでなく、そもそも骨に変形が起こるとしても別に肘や背中、肋骨に起こってもいいはずなのに、首や腰、膝に変形が集中するのは、その部分に負担がかかり続けやすいためです。
同様に筋力が落ちるだけでは骨や椎間板は変形しません。筋力が落ちることでモノを持ったりするときに腰にかかる負担が増えたり、体を支えるための筋力が落ちたことでそれが体のかなめである腰に負担が集中したことで腰の骨の変形や椎間板の変性が起こるのです。
なので運動不足や食生活、体の歪みなども含め、腰への負担を増加させているモノを取り除くことで、腰周りの筋肉も柔軟性を取り戻し、それによって血液の巡りも良くなることで自然治癒力が高まってくれるんです。
骨盤の後傾が腰への負担を増加させる
そして今回当店に来店されたお客様は骨盤が後傾してしまっていることが、腰にかかる負担を増加させる大きな要因となっておられました。
骨盤が後ろに傾いてしまうと、骨盤に続く背骨もそれに引っ張られて本来腰椎(腰骨)の持つ前弯のカーブを失ってしまいます。
腰の前弯があるおかげで、上半身の重たさを分散してくれ腰だけに負担がかからないようになっているんですが、このカーブが失わることで腰にかかる負担が増加してしまいます。
さらにお尻の筋肉は腰にかかる負担を吸収したり、分散させるためにサスペンションのような働きを担ってくれていますが、これが緊張し硬くなってしまうことでその働きが正常に行われなくなり、腰にかかる負担が増加してしまうんです。
なので骨盤の後傾を引き起こす、太ももの筋肉の緊張や骨盤を支えるお尻の筋肉などを整えていきました。
また家でも筋肉の柔軟性を保てるように、お伝えしたストレッチを行っていただいたり、軽い運動で体を動かしてもらうようにしました。
このように体のバランスや筋肉の状態を整えていくことで、椎間孔狭窄症の症状が軽減していったんです。
シップや痛み止めを飲むだけでは改善が難しい
もちろんなんでもかんでも筋肉や体のバランスを整えれば椎間孔狭窄症の腰痛や足の痺れが改善するとは言いません。
ですが、手術をしなくても症状が改善していく方が多くいらっしゃるのも事実です。
そしてシップや痛み止めの薬だけに頼ることはあまりお勧めできません。
これはもし椎間孔狭窄症が椎間孔で神経が圧迫され起こっているにしても、シップや痛み止めの薬を飲むだけでは椎間孔自体何も変化しないですよね。
同様に、シップや痛み止めの薬を使用することで一時的には痛みが治まることはありますが、体事態には何ら変化は生じていないため、効果が切れるとともにまた腰の痛みや痺れなどの症状が現れることが非常に多いです。
使用するなと言っているわけではなく、それらを使用しながら根本的な改善を目指す必要があるということです。
まとめ
椎間孔狭窄症で歩くこともつらくて生活も不便で…と、悩んでいる人もいるでしょう。
知っておいてほしいのは、手術をしなければ椎間孔狭窄症の痛みや痺れは改善しないのか?というとそんなことはないということです。
これは腰痛や痺れといった症状は、筋肉の状態や炎症の有無、体のバランスなどが絡み合って起こっていることが多いためです。
なので今回当店にこられた方のように、手術をしなくても症状が軽減していく人もいらっしゃるんです。
もし椎間孔狭窄症と病院で言われたけれど、手術は特に必要なく、薬や湿布を使用しているけれど一向に症状が改善しないという時には、一度当店にご相談ください。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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