頚椎椎間板ヘルニアの原因は昔の交通事故?
最近なんだか首の痛みが出るようになってきて、腕や手に痺れも感じるし病院で検査してもらったら頚椎椎間板ヘルニアと言われたけ、これって昔、交通事故をしたことが原因なのかな?と、疑問に思っていませんか?
MRIなどを撮って検査を受けたら頚椎椎間板ヘルニアと診断さえれた人の中には、以前に交通事故にあったことがある…という人もいらっしゃることでしょう。
実際に当店に頚椎椎間板ヘルニアの症状に悩んで来店される方に「これって昔の交通事故が関係していますかね?」と質問を受けることがたまにあります。
そこで今回は、昔に交通事故を起こしてしまったことが頚椎椎間板ヘルニアの原因になるのか?についてお伝えしていきます。
交通事故で頚椎椎間板ヘルニアが起こる?
そもそも交通事故によって頚椎椎間板ヘルニアが起こることはあるのか?なんですが、起こる可能性は十分にあります。
頚椎椎間板ヘルニアというのは、頚椎(首の骨)の間にある椎間板と呼ばれるクッションが潰れてしまい、神経の方へ突出し圧迫することで発症する傷病です。
この椎間板が突出する原因としては、加齢による変性や日常生活で頚椎にかかる負担の蓄積、姿勢の悪さ、喫煙などの生活習慣、さらには首への大きな衝撃などがあげられます。
追突事故などによる交通事故は瞬間的に無防備の首へかなり大きな衝撃が加わるため、この衝撃で頚椎椎間板ヘルニアが発症してしまうことは十分に考えられます。
なぜ後になって痛みや痺れが出るの?
もちろん交通事故を起こしたときに首や肩に痛みや痺れがでて、頚椎椎間板ヘルニアと診断される人もいるでしょう。
ですが、交通事故を起こした時にはそれほど首などに痛みなどは感じなかったという人も少なくありません。この場合、どうして後になって痛みや痺れが発生したのでしょう?
これは頚椎椎間板ヘルニアの痛みや痺れといった症状は椎間板の突出だけで発生するわけでないことが関係します。
「えっ⁉」と思うかもしれませんが、「椎間板の突出=痛み」とは限らず、頚椎椎間板ヘルニアの症状にはそれ以外にも筋肉の緊張や炎症の有無、疲労の蓄積など体の状態が大きく関係するんです。
つまり椎間板が突出していたとしても、それ以外の体の状態がそれほど悪くない時であれば、首や腕に痛みや痺れといった症状は起こらないことが多々あります。
なので、交通事故を起こしたときに頚椎の椎間板が突出してしまったとしても、その時には症状が発生せずに、後に仕事が忙しかったり、運動不足になったり、首に負担がかかることを繰り返したときに昔の交通事故と相まって、頚椎椎間板ヘルニアの症状が発生することがあるんです。
後に椎間板が変性することもある
他にも、昔の交通事故の時の首への衝撃によって頚椎の椎間板にダメージが加わり、それによって変性が始まり、後に年齢や生活習慣によってさらに椎間板の変性が進み、頚椎椎間板ヘルニアを発症させてしまうこともあります。
この場合は、交通事故だけで頚椎の椎間板の突出が起こったわけではありませんが、交通事故のダメージも頚椎椎間板ヘルニアの原因の一つになります。
このように昔の交通事故が関係し頚椎椎間板ヘルニアを起こすことは十分考えられるのです。
頚椎椎間板ヘルニアの症状を改善させるには?
交通事故が関係するかもしれない頚椎椎間板ヘルニアの場合、改善するためにはどうすればいいのか?なんですが、何も交通事故だからと言って特別なことをする必要はなく、骨折や神経損傷などの他の傷病が起こっていないのであれば、基本的には他の頚椎椎間板ヘルニアと同じような処置でいいと考えています。
これは例え交通事故によって頚椎椎間ヘルニアの発生が疑われる時でも、そのヘルニアが以前からのモノなのかどうか?といった判断をするのは非常に難しく、それほど交通事故だからと言って特別な所見がみられるわけでないからです。
なので排泄障害や筋力の明らかな低下、歩行困難などの症状がみられる時には手術が必要であると思われますし、そういった症状が見られず痛みや痺れ、軽い筋力の低下であれば、必ずしも手術を行わなくても改善していくことでしょう。
手術をしないで症状を改善させるために
手術をしないで痛みやしびれなどの症状を改善していくためには、やはり頚椎にかかる負担をできるだけ少なくし、筋肉の異常や炎症、疲労の蓄積といったモノを取り除いていくことが大切だと考えられます。
そのためにも交通事故によるものであっても、普段の姿勢や体の使い方、運動習慣、体のケアなどこういったモノが必要になってきます。
まとめ
頚椎椎間板ヘルニアと病院で診断された人の中には、昔の交通事故が原因なのかな?と疑問に思っている人もいるでしょう。
確かに椎間板に大きな衝撃が加わることでヘルニアを発生させたり、その時は大丈夫だったとしても、その時のダメージで椎間板の変性が早まり後に頚椎椎間板ヘルニアを発症することもあることから、交通事故は頚椎椎間板ヘルニアの原因の一つになると考えられます。
そしてもし仮に事故の時に頚椎椎間板ヘルニアを発症させていたとしても、「ヘルニア=痛みや痺れ」ではなく、体の状態が大きく関係するために後に症状が出ることもあります。
そういった交通事故の関係すると考えられる頚椎椎間板ヘルニアを改善していくためには、何も特別なことをする必要はなく、やはり姿勢や普段の生活、習慣を見直し首に負担をかけないことが大切です。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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