神橋筋整体院
農作業後の首痛の原因と改善方法
最近なれない農作業をすることがあり、それからなんだか首が痛くて、これってやっぱり農作業が原因なのかな？と疑問に思っていませんか？
農作業って結構ハードで、慣れていないと普段あまり使わない体の部分を使うため、痛みが出ることは多々あります。その痛みが出る体の部位で、時々首をうったえる方もいらっしゃいます。
農作業で腰などが痛くなることはあまり珍しくありませんが、関係なさそうな首が痛くなるのはどうしてなのか？
今回は農作業で首が痛くなる原因や、その改善方法などについてお伝えしていきます。
どうして農作業で首が痛くなるのか？
農作業で腰が痛くなるというのは、重たいものを持ったり、使いすぎでというのはわかると思いますが、そんなに首を動かすわけでもないのに首に痛みが出てしまうのはどうしてなのか？
これは首から頭が宙に浮いているわけではなく、体はつながっているため、首以外を動かしたときにも首に負荷がかかることがあるからです。
特に腕や背中、足と首は関係が深く、それらの部分を酷使することで首にも痛みを出してしまうことがあります。
●腕の使い過ぎ
腕の筋肉は肩甲骨へとつながっており、その肩甲骨からは首への筋肉が沢山ついています。
農作業で腕を酷使するこで、その緊張は首の筋肉にまで伝わり、首周りの筋肉も段々と緊張し硬くなってしまうんです。
さらにモノを持ったり、クワを使用するときなどに腕と一緒に働く胸の筋肉も疲労し、硬くなってしまうことで肩を前に引っ張り、肩の位置が本来よりも前に出てしまうと、肩甲骨は外側に歪み動きが悪くなってしまうため、肩甲骨につく首の筋肉は伸び縮みすることが減り、これが首痛を長引かせる原因にもなります。
●背中の使い過ぎ
モノを持ち上げたり保持するときや、クワを振り上げる時など、農作業の時には背中の筋肉が酷使されます。
背中の筋肉には首から肩、背中にかけて広がる僧帽筋と呼ばれる筋肉があります。
この僧帽筋は首まで広がっているため、背中の筋肉が酷使され疲労し筋肉が柔軟性をなくすと、それは首にまで広がり、結果首の筋肉も柔軟性をなくし、血液の巡りが悪くなることで首痛を起こすことがあります。
さらに広背筋と呼ばれる背中の筋肉は腕にまでつながっていて、肩を動かし腕を後ろに引く際に働いてくれるんですが、農作業では広背筋もかなり酷使され、広背筋が疲労してくると先ほどお伝えした僧帽筋にかかる負担が大きくなるため、首痛を起こしやすくなってしまいます。
●足の疲労
農作業の時に足を酷使することは何となくイメージできると思います。
足の筋肉は骨盤についているため、疲労することで骨盤を傾けてしまいます。
そして骨盤とつながる腰の骨である腰椎は、首の骨の頚椎ともつながっていて背骨を作っているため、骨盤が傾き腰椎の本来持つカーブが崩れてしまうことで、頚椎のカーブにも影響を与え、頚椎のカーブが崩れることで首の筋肉に負担がかかりやすくなります。
農作業で痛くなった首のストレッチ方法
ここからは農作業で痛くなってしまった首痛の改善方法として、ストレッチをお伝えしていきます。
上記でお伝えしたように首痛と言っても腕や背中など、農作業で首に痛みがでた場合には首以外の部分も関わっているため、それらのケアも行うことが大切です。
●腕のストレッチ
農作業で酷使される腕の筋肉ですが、疲労が溜まったままで柔軟性をなくしていると、その分腕を支えるために肩周りの筋肉が必要以上に働いたり、肩が前に出てしまい首痛を長引かせる原因にもなるため、一緒にケアを行ってください。
●片腕を伸ばして体の前に上げ、反対の手で手首を自分の体の方に曲げてください。腕にツッパリを感じたところで２０秒キープ。左右交互に行ってください。
一つの方向だけでなく、いろいろな向きで手首を曲げて筋肉を伸ばしてもらうと効果的です。
●胸のストレッチ
胸の筋肉も農作業で酷使される筋肉で、胸の筋肉は腕や肩甲骨についているため硬く緊張状態になると、それらを引っ張り肩の位置を前に出し、首痛を長引かせる原因になります。
●片手を上げて軽くひじを曲げ壁に手を当てます。腕を上げた反対方向に体を捻り胸にツッパリを感じたところで２０秒キープ。左右交互に行ってください。
●背中のストレッチ
背中の筋肉も農作業では頻繁に使用し疲労しやすく、その緊張が首に伝わり首痛を発生させたり、硬いままだと猫背になりやすく肩甲骨の動きを制限してしまうため、首痛を長引かせてしまうことがあります。
●両手を上に上げます。片方の手で背中を伸ばす側のもう片方の手首を掴み、斜め上へ引き上げてください。この時に上半身も横へ倒してください。
ポイントは腰を伸ばそうとするのではなく、わきのあたりを伸ばそうと腕を引っ張ることです。
背中にツッパリ感が出てきたらその場で20～30秒キープ。左右同じようにおこなってください。
●両足を肩幅程に開き、つま先は外側にひろげて立ちます。
息を吸いながらゆっくりと両腕を上げ、頭の上で手のひらを合わせます。
そこから息をはきながら、手のひらを外側に向け、ひじを少し後ろに引い腕を胸の位置まで下ろしていき、胸の位置で止めます。
腕を下していく時は、左右の肩甲骨を中央に寄せるよう意識してください。
●足のストレッチ
足の筋肉が農作業によって疲労し硬くなて骨盤を引っ張り腰椎のカーブが崩れると、頚椎のカーブのそれに伴い消失されて首痛を起こしたり、長引かせる原因となります。
●片足を伸ばして反対の足をあぐらをかくように曲げて座ります。その体勢のままゆっくり体を前に倒し、足にツッパリを感じたところで２０秒キープ。左右交互に行ってください。
●首のストレッチ
もちろん痛みを出している首の筋肉もケアしてあげることが大切です。
ただし首の筋肉は自律神経などとも関わっているため、思い切り強くおこなうのではなく、ゆっくりと少しずつ筋肉を伸ばしてください。
ここでは特に農作業の時の首痛と関連する部分のストレッチ方法をお伝えします。
●片手を背中に回し、反対の手を頭に当てます。頭に当てた手で頭を後ろに回した手とは反対の斜め前に倒し、首にツッパリを感じたところで２０秒キープ。左右交互に行ってください。
●上半身を背中を丸めず綺麗な姿勢で意識し、両手頭の後ろで組み首を前に傾けてください。この時姿勢が猫背にならないように注意してください。
背中から首にかけてツッパリを感じたところで15～20秒キープしてください。
ストレッチ以外の注意点
ストレッチ以外で普段の日常生活で気をつけるところは、首痛があっても安静にし続けないようにしてください。
もちろん激しい運動などは痛めた首をさらに悪化させてしまうこともありますが、痛みがあるからと言って安静にし続けると、血液の巡りが滞り症状を長引かせてしまいます。
また普段以上に姿勢には気を付けてください。どうしても背中が丸まって猫背などになると、首にかなりの負担がかかり続けることになり治りが遅くなってしまいます。
姿勢を意識するときには頭の位置や胸を張ることよりも、背骨のカーブを正すために骨盤を安定させるため、お腹を少しへっこめてお尻の穴を占める意識をもってみてください。
軽い運動はいいですが、上半身の筋トレなどのトレーニングは首痛を悪化させてしまったり、長引かせる要因になるため、痛みのある時には控える方がいいです。
後は当たり前のことになりますが、農作業の後の首痛は筋肉の疲労や緊張が原因となるため、早寝を心がけてしっかり体を休めるようにしてくださいね。
まとめ
農作業をした後に首が痛くなって…と悩んでいる人もいるでしょう。一見すると農作業と首は関係ないように思うかもしれませんが、実はそんなことはなく、首は腕や背中、足などの疲労や筋肉の緊張の影響を受けるため、農作業でそれらを酷使した際に首に痛みが起こることがあるんです。
そのため、農作業で起こった首痛を改善するためには、首だけのケアでなく、関連する腕や背中や足などの筋肉も一緒にケアを行うことで治りやすくなります。
ストレッチを行う際には、首の筋肉は自律神経とも関わりが深いため、あまり強い力で行うのは避けてくださいね。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの８割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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