かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
頚椎ヘルニアの時は安静がいい?期間は?
以前から肩こりがひどく、首に痛みを感じることもあったけど、最近は腕や手にも痛みや痺れを感じるようになり、病院を受診すると頚椎椎間板ヘルニアと言われた…こんな時は安静にしたほうがいいの?安静にするにしてもどれくらいの期間?と、悩んでいませんか?
頚椎椎間板ヘルニアと病院で診断され、腕や手に痛みや痺れが強くあるようなときは、やはり安静にしたほうがいいのかな?と思われる人も多いでしょう。
ですが本当に安政の方がいいの?安静といっても痛みがひくまでずっと?動いちゃダメなの?などいろいろ疑問に思う方もいると思うので、今回は頚椎椎間板ヘルニアの時に安静にする期間などについてお伝えしていきます。
頚椎椎間板ヘルニアの時には安静がいいの?
頚椎椎間板ヘルニアの時には安静にしたほうがいいのか?なんですが、頚椎椎間板ヘルニアで当店に来られた人を見させていただいている経験から言うと、痛みや痺れなどの症状が強い時には安静にするほうが、症状が軽減しやすいです。
反対に痺れや痛みが強いときに、無理に運動をしたり、仕事で体をかなり動かすなどした場合は、症状が悪化してしまうことが少なくありません。
これは多分、体を動かしたり負担をかけることで、炎症が起こったり肩や首周りの筋肉を傷めてしまうことで症状が悪化してしまうと考えられます。
なので頚椎椎間板ヘルニアの症状が強く出ている時には、楽な姿勢で無理に体を動かすことは避けて、時々血液を巡らせるために体勢を変えるくらいで安静にしていただくのがいいと考えています。
どれくらいの期間、安静にすればいいの?
それじゃあどれくらいの期間安静にしていればいいのか?なんですが、これは正直、その人の体の状態によってまちまちであるため、一概にこれだけの期間は安静と言えないのが事実です。
ですがこれも経験からいうと、多くの方は痛みや痺れなどの症状が強く出た時から、だいたい1~4週間程運動など体に大きく負担のかかることを避けて安静に過ごすことで、最初の強い症状が少し軽減されていきます。
実際には上記のように決まった期間というものはなく、何も動かしてもいないのに痛みが発生する時には、それだけ炎症が強い状態を表しているため、安静にしていなければ症状がより重症化してしまう危険性があり、ある程度動いても強い痛みや痺れなどの頚椎椎間板ヘルニアの症状が出なくなるまで安静でいることが必要だと考えています。
安静にする時に気をつけること
安静にする時に気を付けてほしいのは、安静にするのはあくまで頚椎周りに負荷をかけないようにするためです。
最近だと、スマホやタブレット端末が普及していて、これらを操作するときには背中が丸くなったり目を酷使することで、頚椎には負荷がかかってしまいます。
安静にと体を動かさなければいいというのでなく、頚椎にかかる負荷を減らすためにもスマホやタブレット端末などは避ける方がいいでしょう。
それ以外でも編み物や手作業なども頚椎には負荷がかかり、あまり動かず安静にしているつもりでも症状が悪化してしまうことがあるのでご注意ください。
痛みや痺れがなくなるまで安静にすればいいわけでない
ただし痛みや痺れなど、頚椎椎間板ヘルニアの症状がすべて消失するまで安静にしている方がいいのか?というと、そうではありません。
最初は全く動かなくても、またはわずかに動くだけでも痛みや痺れを感じていた症状も、安静にすることで上記のように段々とその症状は軽減されます。
こうなったときにあまり大事に安静にしすぎると、筋肉を動かさないことで血液の巡りが悪くなったり、老廃物などが流れず、筋力が弱ったりと症状が慢性化してしまうことが少なくありません。
何も無理に運動をしたり、負荷のかかるトレーニングをする必要はありませんが、痛みや痺れが軽減してきた時には動かせる範囲で体を動かすようにするほうが、頚椎椎間板ヘルニアの改善が早まることが少なくありません。
安静が必要ないとは言いませんが、安静にしていれば頚椎椎間板ヘルニアが勝手に治っていくといった単純なものではないことをお忘れなく。
頸椎ヘルニアになった原因を取り除いていくこと
安静にして頚椎椎間板ヘルニアの症状が軽減してきた時に大切になるのが、頚椎椎間板ヘルニアを発症した原因を取り除いていくことです。
頚椎椎間板ヘルニアを発症した原因と言われると、そうはいっても最近特に何かした覚えなく痛みが出たし…と思われる方もいるでしょう。
しかし頚椎椎間板ヘルニアというのは事故やコンタクトスポーツによる接触などの衝撃など以外では急に起こるモノではありません。
急に発症したように見えても、突出した椎間板が昨日の今日で飛び出したのでなく、徐々に頚椎に負担が蓄積されていき変性し突出していったんです。
なので最後は覚えないちょっとしたことで、炎症が起こってしまったり、筋肉に負担がかかって筋肉に問題が起こり、症状が急激に悪化し痛みや痺れが出たにすぎないんです。
そしてここで言う頚椎椎間板ヘルニアの原因というのは、徐々に頚椎の椎間板を変性させていったモノのことです。
具体的に言えば、日々の姿勢や目の酷使、体の歪み、体のケア不足、運動不足等々が頚椎に少しずつ負担を蓄積させてしまったんです。
そのため、これらの頚椎椎間板ヘルニアの原因を改善していかないことには、また日常生活で頚椎に負担がかかり続けてしまうため、治りの妨げになってしまいます。
初期の治療は低刺激で
頚椎周辺のケア不足や、筋肉の緊張などは頚椎椎間板ヘルニアを発症させたり治りを妨げる要因になるため、病院で治療を受けたり、整体院で体を整えてもらうことは悪いことでないと考えています。
ただし気を付けてほしいのが、痛みや痺れなどの症状が強い時には、炎症を起していたり、筋肉も強く緊張状態にある可能性が高いため、強い力の治療は症状を悪化させてしまうことが少なくありません。
例えばグイグイと強い力で押さえるマッサージなどは、筋肉をさらに傷めて炎症を起してしまうことがあります。
ほかにも、病院でよく進められる牽引も頚椎に負荷をかけてしまうため、症状が悪化してしまうこともあります。
これではせっかく安静にしているのに、自ら炎症を強くしたり、筋肉を傷つけてしまっては意味がありません。
そのため、痛みや痺れなどの症状が強い時には、自分でストレッチをする場合も、整体院などで施術を受ける場合も低刺激のモノを選ぶことをお勧めします。
即手術は少ない
頚椎椎間板ヘルニアと診断されたときに、即手術ということは最近では少なくなっています。
痛みやしびれなど、頚椎椎間板ヘルニアの症状が強く出ている時には、手術をすればこの痛みなどが改善するのでは?と考える人も少なくないでしょうが、実際には手術をしても痛みや痺れが残ることも少なくなく、また頚椎の突出した椎間板は時間の経過とともにマクロファージという細胞に食べられることも珍しくないためです。
さらに言うと、頚椎椎間板ヘルニアというのは椎間板の突出だけで痛みや痺れを出しているのでなく、炎症や筋肉の状態が大きく関係するため、炎症や筋肉の状態が改善していくことで症状が緩和されていくことが多いためです。
そのため、もし簡単に手術をしましょうと言うところはセカンドオピニオンを考えた方がいいです。
とはいったものの稀に一部の方に起こる、膀胱直腸障害という排尿や排便が思うように機能しなくなってしまった障害や筋力低下が著しく、日常生活がままならない時には、安静で様子を見ることなく手術を選択するほうがいいときもあります。
安静期を過ぎて行う改善方法
先ほどお伝えしたように、頚椎椎間板ヘルニアはいつまでも安静にしていれば治るといった、単純なものではありません。
ある程度痛みや痺れなどは軽減していきますが、多くの場合それだけでは症状が残ってしまいます。
なので頚椎椎間板ヘルニアの根本的な原因を改善していく必要がありますが、その中でも大切なのは姿勢です。
頭というのは思っているよりも重たいもので、だいたい5~7キロ(ボーリングの球位)もあり、それだけ重たい物を首は常に支え続けています。
これが姿勢が良い状態の時には、背骨はS字カーブを描いており、そのカーブのおかげで頭の重たさを分散しています。これが姿勢が悪くなりカーブが減少すると、頭の重たさをうまく分散できず、頭を支える頚椎にかかる負荷が大きくなります。
さらに頭の位置が前に出てしまうと、頭を前に落とさないようにと肩や首周りの筋肉が過剰に働くことになるため、これらが段々と頚椎の椎間板を変性させ、頚椎椎間板ヘルニアを発症させていきます。
この普段の姿勢を改善していくために、いつまでもただただ安静にしているのでなく体の歪みを整えたり、運動習慣を身につけ筋力の低下を防いだり、体のケア等を行っていくことが大切です。
まとめ
頚椎椎間板ヘルニアと診断され、痛みや痺れが強い時には、安静にしたほうがいいのかな?と悩む方もいるでしょうが、そういった場合には炎症や筋肉に問題が起こっていることが多く、無理に動くことで症状が悪化してしまうこともあるため、やはり楽な姿勢で安静にすることが大切です。
そして安静にする期間は、私の経験では1~4週間程で症状が緩和されていく人が多いものの、これといって決まった期間があるわけでなく、あなた自身の痛みやしびれなど頚椎椎間板ヘルニアの症状が動かなくても、又はわずかに動くだけで痛い時には安静でいることが大切です。
ただし頚椎椎間板ヘルニアは安静にしていればどんどん治っていくといった単純なものではないため、ある程度痛みや痺れなどの症状が軽減してくると、少しずつ無理はせずに体を動かしていくほうがいいと考えています。
さらに頚椎椎間板ヘルニアを発症してしまった根本的な原因を改善していくことが治すためには大切になります。
特に日頃の姿勢は頚椎にかかる負荷に大きく直結するため、まずはその部分を改善していくことを心がけてみてください。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
コメントをお書きください