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風邪の時に首の痛みが出るのはなぜ

 

風邪の時に首に痛みが出るのはなぜ?

 

風邪の時に首が痛い奈良県御所市の女性

時々肩こりを感じることがあって、最近体調が悪く風邪をひいてしまったら首の痛みも感じるようになったけど、これってどうして?と、疑問に思っていませんか?

 

風邪と首の痛みとは全然関係ないように思えますが、実際には風邪の時に首の痛みを感じる人もいらっしゃり、両者は互いに関係しあっているんです。

 

ただでさえ風邪で弱っているときに、首にまで痛みが出たらたまったもんじゃありませんよね。

 

そこで今回は、風邪の時に首に痛みが出る原因などについてお伝えしていきます。

 

 

サイトカインによって首の痛みが増強する

風邪の時に首に痛みが出る原因としてサイトカインが関係しています。

 

サイトカインというのは、体の中の免疫細胞が出すホルモンに似た物質で、他の細胞に伝達を行うメッセンジャー的な役割を担っています。

 

風邪になるとウィルスが体内に侵入し、免疫細胞はウイルスの侵入を感知するとサイトカインを分泌します。

 

分泌されたサイトカインは他の細胞に伝達を行うため、血液に乗って全身を巡り、サイトカインを体の細胞が受け取るとその細胞によって様々な反応を起します。

 

例えば免疫細胞がサイトカインを受け取ると、ウィルスを攻撃するための戦闘態勢になり、体の細胞であればウィルスから攻撃されてダメージを受けた細胞を修復させたりするんです。

そしてダメージを受けた細胞を修復させるときに炎症が起こります。つまり炎症というのはダメージを受けた細胞を回復させる反応なんです。

 

このダメージを受けている細胞を回復させるための炎症という反応が首の痛みと大きく関係し、風邪の時は大量のサイトカインが血液中に存在するため、もともと首や肩の筋肉に微小な傷があり首のコリや肩こりをもっている人は、それにサイトカインが反応して普段より過剰に炎症を起してしまいます。

 

この風邪によって過剰に起こる炎症が、首の痛みを起してしまっているんです。

 

中には首のコリなどを普段はあまり感じていないなんて人もいるでしょうが、感じていなかったとしても、実際には姿勢が悪い人なんかは首周りの筋肉が知らず知らずコリを作っていることも少なくなく、普段であれば感じないコリでも、サイトカインが増えて炎症が過剰に起こることで、首に痛みを感じてしまうんです。

 

 

扁桃腺が炎症を起して

風邪の時に首に痛みを感じる原因に扁桃腺が炎症を起こすことがあります。

 

上記のようにサイトカインによって筋肉に過剰な炎症が起こることがある一方で、筋肉だけでなく扁桃腺が風邪のウイルスによって炎症を起してしまうこともあります。

 

扁桃には免疫細胞が多く鼻や口から気管や肺に侵入するウイルスや細菌に対して防御機能を発揮する一方で、表面に腺窩が多いため病原体の巣になりやすいためです。

 

そして風邪によって扁桃腺が炎症を起し腫れることで首に強い痛みを感じるようになったり、頸部のリンパ節に炎症が広がることでも首に痛みを感じるようになります。

 

 

咳やくしゃみが首の痛みを助長する

他にも風邪の時に首に痛みを感じる原因に咳やくしゃみが関係しています。

 

風邪の時には肺や気管などの呼吸器を守るために、外から入ってきた風邪のウイルスを気道から取り除こうとする生体防御反応で咳やくしゃみが起こります。

 

そして咳は、1回すると2キロカロリーのエネルギーを使うというデータもあるくらい、体にとっては負担の大きなモノです。

 

もちろん咳をする時には首周りの筋肉に力が入るように、咳をすることで首の筋肉には負担がかかり、それが風邪によって繰り返し行われればそれだけ首の筋肉への負担は増強します。

 

さらに咳やくしゃみをする時には、腹圧が急激に上がるに対し抵抗を少なくするために瞬間的に体が前かがみになります。とともに頭の位置も前に出てしまうため、その前に出た頭を落とさないために首筋の筋肉が大きな力で引っ張ることで、首には大きな負荷がかかってしまいます。

 

このように風邪によって咳やくしゃみを行うことで首の筋肉には負担がかかり、それが繰り返されることで首に痛みを出してしまうことがあります。

 

 

安静によって血液の巡りが滞る

また風邪の時には体を休めるために安静にしますが、これも首の痛みを起す原因になりえます。

 

横になっていたり寝ている時間が多くなるということはそれだけ体を動かすことが少なくなるということでもあり、筋肉が伸び縮しなくなることで血液の巡りは悪くなってしまいます。

 

全身の血液の巡りが悪くなるということは、もちろん肩や首周りの筋肉の血液の巡りも悪くなってしまうということなので、首や肩周りの筋肉にコリが起こってしまい、首の痛みを出してしまうことがあるんです。

 

 

姿勢が悪くなって

風邪を含め、体調が悪いときに姿勢を正して背すじを伸ばして…なんて人をあまり見かけないように、風邪など体調不良の時には咳をしたり、エネルギーの消費を抑えるために姿勢を崩し背中を丸めがちになります。

 

このような姿勢が続けば、背骨の本来持つS字カーブが崩れてしまい、頚椎(首の骨)の前弯のカーブが減少することで頭の重たさをうまく分散できなくなり、頚椎にかかる負担が大きくなってしまいます。

 

そしてこの負担によって風邪の時に首の痛みを出してしまうことがあります。

 

また背中が丸まることで呼吸が浅くなってしまうと、酸素の取り込む量が減ってしまうため、ブドウ糖や脂肪の代謝がうまくできず疲れやすくなり、首の筋肉にもコリが起こりやすくなることで首痛を起してしまうことがあります。

 

 

風邪による首痛を治すためには?

風邪をひいて首が痛い奈良県大和高田市の職員

ここまでは風邪の時に起こる首の痛みの原因についてお伝えしてきましたが、それでは風邪の時の首の痛みを治すためにはどうすればいいのか?なんですが、やはりしっかり体調を整え風邪を治すことです。

 

なんせ風邪がしっかり治らない限り炎症が引かなかったり、咳が出たり、姿勢が悪くなりやすくなるんですから。

 

そこでここからは、風邪を少しでも早くしっかり治すために気を付けたいポイントをお伝えしていきます。

 

先に言ってしまうと当たり前のことばかりですが、やはり自然治癒力を高めるためには、特別なことでなく当たり前のことをしっかりと行うことが大切です。「知っている」ではなく、実際に行動に移してくださいね。

 

●栄養をきちんと摂取する

体の機能を十分に働かせるためにも、必要な栄養をバランスよく食べ過ぎに注意してしっかり摂取することが重要です。

 

またビタミンCには免疫細胞を活性化させる効果があり、風邪の引きはじめに摂取すると風邪が治りやすくなると言われています。

 

●水分補給を忘れない

風邪をひくと発熱によって、体の中の水分の消費量が多くなります。

 

そして体温が1℃上がると15%程度、体内の水分排出量が増加すると言われており、体内の水分量が低下すると代謝機能が低下し免疫力が下がるため風邪が長引きやすくなるので、しっかり水分補給を行うようにしてください。

 

●体や部屋を清潔に保つ

風邪をひいている時には免疫力が低下してしまっているため、この時に不衛生な環境下にあると風邪意外の病気にかかったり、風邪の治りかけの時に別の風邪を新たに感染してしまう可能性があります。

 

風邪をひいたときには、自己免疫力が下がっていることを意識し、清潔な環境を保つよう心掛けてください。

 

●睡眠をしっかりとる

睡眠をしっかりとることは、自律神経を整え自然治癒力を高める効果があります。

 

そのため風邪の時にはしっかりと睡眠時間を確保するように心がけましょう。

 

さらに時間だけでなく睡眠の質も大切で、寝る90分前に入浴をすませたり、就寝の3時間前には食事を済ませたり、寝る直前にスマホやタブレット端末の操作を控えるなど、こういったことも意識してください。

 

ただ、しっかりと体を休めることは風邪を治すために大切ですが、首の痛みを起さないためにも、日中の昼寝で目が覚めた時などは軽くストレッチなどで体を動かし血液を巡らせるようにしてください。

 

 

普段から首周りのケアを行っておく

そして風邪の時には扁桃腺の炎症など、どうしても首に痛みが出ても仕方ないこともありますが、普段からの首のコリや柔軟性の低下が痛みを招いたり、首の痛みを増強してしまうこともあります。

 

上記でお伝えしたように、サイトカインが原因で起こる風邪の時の首の痛みは、もともと風邪をひく前から肩・首こりなど筋肉に異常があることで炎症が過剰に起こりやすくなってしまいます。

 

咳やくしゃみによる首の痛みも、咳やくしゃみ自体は風邪の時に仕方のないことかもしれませんが、もともと首周りの筋肉の状態が正常であるほど多少の負荷がかかっても痛みが起こりにくくなります。

 

つまり風邪の時のために普段から首周りのケアを行いましょうというわけではありませんが、どちらにせよ普段からしっかり体の状態を良く保っておくことは大切だということです。

 

 

まとめ

風邪をひいてから首に痛みを感じるようになった…という人もいるでしょう。

 

これは風邪によって体内のサイトカインが増えて首周りで炎症を起こしたり、扁桃腺の炎症で首に痛みを出したり、咳やくしゃみが続くことで首に負担が蓄積したり、姿勢が悪くなることで頚椎にかかる負担が大きくなるためです。

 

そして風邪の時に起こる首の痛みを改善するためには、やはりしっかりと風邪を良くすることが大切です。

 

さらに普段からの首周りの筋肉などの状態が、風邪の時に起こる首の痛みと大きく関係するため、普段の日常生活から首周りに負担をかけないようにしたり、ケアを行うようにしてくださいね。

 

 

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記事提供者プロフィール


 

 

かんばし まさとし

 

奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長

 

お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。

その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。

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