首の骨の間隔が狭くて痛い腕が楽になった
最近段々と首や腕に痛みが出てきて、寝てても辛いので病院へ行って検査を受けると、首の骨の間隔が狭くなっているといわれた…。と、悩んでいませんか?
首や肩だけでなく腕にまで痺れなどの症状があるときに、病院で首の骨と骨の間隔が狭くなっていると指摘を受ける方は少なくありません。
だからと言って、即手術が行われるのか?というと、症状によっては薬や湿布、牽引で様子を見ましょうと言われることも多いです。
今回当店に来店されたお客様も、首の骨と骨の間隔が狭いと言われ、それも3か所狭い部分があったようで、薬を飲んではいるものの一向に症状が変化しないということで来店されました。
首の骨の間隔が狭く寝てても痛かった腕が良くなった
●病院で首の骨の間隔が3か所狭いと言われ、左肩から左腕までじっとしてても痺れや痛みがあり、寝てても苦痛だった。
ホームページで調べてきました。
今は痺れ痛みが取れ、寝る時も楽になりました。
最初は施術がソフトで治るか不安だったが、段々よくなって仕事も楽になっていった。
※お客様の感想であり、効果効能を保障するものではありません。
このお客様のように病院で骨と骨の間隔の狭さを指摘され、腕や肩に痛みがあって寝るのも辛い…なんて悩まれている人もいると思いますので、今回はそのような悩みがどうやって改善していったのか?についてお伝えしていきます。
首の骨と骨の間隔が狭いってどういうこと?
そもそもよく聞くことのある、首の骨と骨の間隔が狭いと言うのはどういった状態なのか?
首を含め、背骨は24個の骨が積み木のように積み重なりできているんですが、その骨と骨の間には椎間板と呼ばれるクッションの役割を担っている組織が存在します。
つまり首の骨と骨の間隔が狭いということは、骨と骨の間に存在する椎間板が変性を起こし本来よりも薄くなってしまっている状態です。
そして椎間板が潰れて飛び出し薄くなり、飛び出した椎間板が神経を圧迫すると頚椎椎間板ヘルニアと呼ばれる状態です。
また骨同士のすき間が狭くなってくると、椎間孔という神経を通す穴が狭められてしまうので、その狭くなった穴の部分で神経の圧迫が起こることもあります。
なので背骨の骨と骨の間隔が狭くなってしまうと、痺れや痛みといった症状がおこると一般的に言われています。
首の骨と骨の間隔が狭いと手術しかない?
上記のようにお伝えすると、それじゃあ首の骨と骨の間隔が狭くなってしまったら手術しかないんじゃ…と思われる人もいるでしょう。
実際に基本的には経過観察をして様子を見ていても狭くなった首の骨と骨の間隔が元通りになることはありません。
これは椎間板は人体で最大の無血管組織と言われており、字の通り血管が存在していないため、きわめて修復・再生がされにく組織だからです。
つまり修復・再生がされないと言うことは、狭くなった骨の間隔はそのままであると言うことです。
それじゃあやっぱり手術しか方法がないかというと、腕や肩の痛みや痺れなどの症状に関してはそうでもありません。
実際にこのお客様もそうでしたが、病院で首の骨と骨の間隔が狭いと言われても、手術ではなく薬などで様子を見ようと言われることが多々あります。
先ほどお伝えしたように、様子を見たからと言って骨の間隔は元通りになるわけではないのにです。
もしも首の骨と骨の間隔が狭いだけが首や腕の痛みや痺れの原因であるなら、即手術が選択されるはずですが、そうでないことが多々あるんです。
手術なしで痛みが改善することもある
それではなぜ首の骨と骨の間隔が狭くなっているのに即手術にならない人がいるのか?というと、簡単に言えば手術をしなくても症状が改善する人がいるからです。
先ほどお伝えしたように背骨の骨と骨の間隔が狭くなっていると言うことは、椎間板が潰れて飛び出し神経を圧迫してしまっている状態ですが、こうなると必ずしも痛みや痺れが出るのか?と言うと、そんなことはありません。
これは首ではなく腰のデータになるんですが、腰痛のない人を対象にMRIとCTをとった結果、20代では37%に50代では80%に椎間板の退行変性、つまり潰れていたり、隙間が狭くなっている人がいるというデータもあるんです。
上記のモノは腰のデータですが、同じような構造である背骨の首にもある程度当てはまると考えられます。
つまり首の骨と骨の間隔が狭くなっているのにも関わらず、首痛や腕に痛み・痺れがない人が存在すると言うことです。
「首の骨と骨の間隔が狭い=首や肩、腕の痛みしびれ」ではないため、病院でも即手術が必ずしも選択されることなく、薬や牽引で様子を見ようと言われることがあるんです。
もちろん手術をしなかった人すべてが、首の痛みや腕の痺れなどの症状が改善しないのであれば、やはり手術というのが当然になっているでしょうが、実際にはそうでなく、中には手術なしで症状が改善する人が多数いるため、首の骨の間隔が狭いと必ず手術という流れ出ないんです。
手術をしないでなぜ症状が良くなるの?
それではどうして手術をしなくても、首の痛みや腕の痺れなどの症状が良くなるのか?というと、上記でお伝えしたように椎間板の退行変性だけで症状が発症しているわけでなく、そこに筋肉の状態や炎症の有無が大きくかかわっているためだと考えられます。
つまり首の骨と骨の間隔が狭くなっているだけで症状が起こるのでなく、筋肉の緊張や柔軟性の低下によって力が発揮できない状態であったり、炎症が起こっているなどがそこにプラスされることで、首の痛みや腕の痺れなどの症状が起こるんです。
なので言い換えれば、炎症が改善し、筋肉の状態が整えば手術をしなくても痛みや痺れの症状が改善することは多々あると言うことです。
手術をしないで改善するためにはどうすればいいの?
それでは上記でお伝えしたことを含めて、手術をしないで首の骨と骨が狭くなっていて首や腕に痛みや痺れがある時には、改善するためにどのようにすればいいのか?ですが、やはり筋肉の状態を整えていくことが大切です。
基本的に手術なしに首の狭くなった間隔を戻す方法というのはありませんので、そこに執着しても仕方ありません。
なので首の骨の間隔が狭くなったのと一緒に首や腕に痛みや痺れを起こす原因となる筋肉を整えていくことです。
さらに骨と骨の間隔がこれ以上狭くなることを防ぐとともに、間隔が狭くなるくらいに頚椎に負担をかけてきた生活を見直すことが大切だを考えています。
頚椎に負担をかける生活と言うのは、例えば姿勢が悪く頭が前に出ることが多かったり、体を動かすことが少なくて筋肉が硬くなりやすい等々です。
そうすることで首の骨と骨の間が狭くなっているときの痛みや痺れなどの症状が改善することは多々あります。
どうやって腕の痛みや痺れが改善したのか?その方法
ここからは実際に今回来店された、3か所も首の骨の間隔が狭くなっていると言われたお客様が、どのよに改善したのか?など実践していただいたアドバイスなどをお伝えしていきます。
●頭の位置を正す
今回来店されたお客様を含め、首の骨の間隔が狭くなってしまっている人に多いのが、普段から猫背などで背中が丸まり、頭の位置が前に出てしまい、頚椎の本来持つ前弯のカーブが減少してしまっていることです。
こうなると、頭を支えるために頚椎にかかる負担は何倍にも膨れ上がってしまいます。
もちろんそんな状態で毎日を過ごしていれば、頚椎への負担が蓄積し、椎間板が変性を起こして骨と骨の間隔が狭くなってしまうことも納得がいくでしょう。
言い換えれば、このような状態のままでは頚椎に大きな負担がかかり続けるため、首の痛みや腕の痺れなどの症状の改善も遠のいていきますし、症状が軽減したとしてもまた再発することも十分に考えられます。
なので当店では頚椎だけでなく、姿勢を正しやすくするために背骨の土台となる骨盤などを含め施術を行っていきました。
さらに普段から姿勢にも気を付けていただき、椅子に座る時には深く腰掛けてもらったり、背中が丸まりやすい床に座ることは極力避けていただいたり、お腹とお尻に軽く力を入れて腹圧を高めるなどを意識していただきました。
●腕のケアを行う
今回来店されたお客様の場合、仕事柄荷物を持つことが多いとのことだったので、腕の筋肉にも施術を行っていきました。
腕の筋肉も肩甲骨につながっていて、肩の動きに影響を影響を与えるため、疲労して硬くなってしまっていると肩や首の筋肉にかかる負担が増えてしまうためです。
なので普段からも腕のストレッチも行っていただき、ケアしていただきました。ここでは実際に行ってもらったストレッチをお伝えします。
●片手を体の前に肘を伸ばした状態で上げて、反対の手で自分の体の方に手首を曲げてください。
腕にツッパリを感じたところで15~20秒キープ。左右交互に行ってください。
写真のように手の平の向きをいろんな方向から、自分の方にまげてください。
●背中の筋肉のケアを行う
荷物を持つことが多いということは、腕だけでなく荷物を持ち上げたり、持ったままを維持するために働く背中の筋肉も、疲労し硬くなってしまいやすいです。
背中の筋肉が疲労してしまうと、体を支える働きが低下して背中が丸まりやすく、頭の位置も前に出やすくなるため、背中の筋肉も施術を行うとともに、ストレッチを普段から行っていただきました。
ここではお客様に行ってもらったストレッチの方法をお伝えしていきます。
●両手をバンザイして、片手で反対の手首をつかみ、手首をつかんだ方へ体を横に倒し、脇から背中を伸ばすイメージで腕を引っ張ってください。
その状態で15~20秒キープ。左右交互に行ってください。
●適度に体を動かす
痛みや痺れが強い時には安静にしていることも必要ですが、耐え難い痛みや痺れなどの症状が和らいで来たら、過度の安静よりも少し体を動かしてあげることが大切になります。
筋肉はじっと動かさないと段々と柔軟性をなくして硬くなっていきますし、筋肉が動かないと血液の巡りが悪くなってしまうため、回復力も落ちてしまいます。
仕事中は体を動かしていても、帰ってからは横になったまま何時間も過ごしてしまったり、休みの日には家でゴロゴロしたり、パチンコに行って何時間も同じ姿勢のまま座っているなんて人もいることでしょう。
来店いただいたお客様にも、仕事が終わってからや、休日にも同じ姿勢を続けないように、30分~1時間で軽く体を動かしていただくようにお伝えしました。
●スマホの操作を控えてもらう
最近では身近に便利なスマホがあるため、ついついスマホを操作する時間が多くなってしまっている人も少なくないでしょう。
ですがスマホを操作している時にはどうしても、画面を見ようと前かがみになりやすく、目も酷使するために頚椎や首の筋肉に負担が大きく、首の骨と骨の間隔が狭くなっている時の症状改善にマイナスに働いてしまいます。
まったく使用しないと言うのはなかなか難しいと思いますが、1日のスマホを使用している時間が無意識に長くなっていないか確認していただき、極力控えるようにしていただきました。
●首の筋肉を和らげる
首の骨と骨の間隔が狭い時に起こっている首の痛みや腕の痺れなどの症状には、筋肉の状態が大きく関わっているため、硬くなってしまっている首の筋肉や肩の筋肉にも当然施術を行って行きました。
頚椎に問題があるといっても、首の筋肉だけケアしてもなかなか症状は改善しません。
首までつながる筋肉もいくつかついている肩甲骨周りの筋肉も一緒にケアしていくことが大切です。
もちろん施術だけでなく、家でもストレッチなどでケアを行うようにお伝えしました。
ここでは実際に行ってもらった首や肩の筋肉のストレッチをいくつかお伝えしていきます。どのストレッチも無理やりグイグイと伸ばすと書状が悪化してしまう恐れがあるので、ゆっくりと少し物足りない位におこなってください。
●片手を頭の後ろに当てて、頭を後ろに倒そうとするのを、頭に当てた手で押し返し、頭と手で押し合いしてください。最初はゆっくりと、段々と力を入れていってください。
●両手をバンザイして手の平を後ろに向けます。そこからさらに両腕を上にめいいっぱい伸ばして、その状態で20~30秒キープ。
できるだけ早く行動にうつす
後は首の骨と骨の間隔が狭いと言われた時には、速やかに改善のために対策を立てることが大切です。
先ほど、首の骨の間隔が狭いだけで痛みや痺れの症状が出ることは多くないと言いましたが、ただし骨や軟骨の変性が強まってしまうにつれて、症状が重症化してしまうことも少なくありません。
椎間板がすり減っているのを放置していると、骨と骨の間隔がどんどん狭くなってきて、いずれは完全に骨の隙間が塞がります。
そうなれば、骨同士がぶつかりますし、神経の圧迫もきつくなり、首の可動域も大きく制限されて、かなり強い症状が出ることもあります。
そして先ほどお伝えしたように、骨と骨の間隔に存在する椎間板は、再生・修復が非常にされにくい組織であるため、忙しいからなどそのままにしておくほど状態は悪化していき、ひどく悪化した時には手術以外に対策がなくなってしまうことだってあります。
なので医師などに骨と骨の間隔がせまいなど、そういった指摘を受けたときには、悠長に構えず、速やかに症状を含めた骨と骨の間隔を狭くする要因を取り除いていくことが大切です。
ソフトな施術でも改善する
お客様の感想にもありますが、当店の施術はボキボキと鳴らしたりグイグイと揉みほぐすような激しいものでなく、かなりソフトな刺激の少ない施術方法です。
なので、こんなの改善していくのかな?と不安に思われる人もいらっしゃいます。
ですがなんでもかんでも激しく強い力で施術をすれば改善するわけではありません。
特に首の骨と骨の間隔が狭いような首周りや肩周りの施術は、あまり強い力だとかえって痛みや痺れの症状が悪化してしまうこともあります。
首の筋肉は自律神経と関係の深いモノもあるため、気分が悪くなることもあるんです。
なので自分でもストレッチや体操を行う時には、とりあえず思いっきりやればいいというのでなく、まずは弱めの刺激で行ってみてください。
まとめ
首や腕に痛みや痺れを感じて病院へ行くと、首の骨と骨の間隔が狭くなっていると言われる人もいるでしょう。
首の骨と骨の間隔が狭いとはどのような状態なのか?と言うと、骨と骨の間に存在する椎間板が変性を起こし本来よりも薄くなってしまっていたり、椎間孔という神経を通す穴が狭められてしまっている状態です。
それじゃあ痛みや痺れを改善するためには手術しかないのか?と言うとそんなことはありません。
もちろん中には手術が必要な人もいるでしょうが、みんながみんなそうでなく、痛みや痺れの症状のない人の中にも椎間板が退行変性している人がいるように、首の骨と骨の間隔が狭くなっていても痛みや痺れを感じていない人がいます。
つまり首の骨と骨の間隔だけが症状のすべての原因でなく、そのほかにも筋肉の状態や炎症の有無が大きく関わってくるんです。
なので硬く柔軟性をなくした筋肉をケアしていき、骨の間隔が狭くなるほど負担を与えてきた日常生活を見直していくことで、今回来店されたお客様のように、手術なしに症状が改善していくことは多々あります。
そうはいっても病院で牽引をしてたり、整骨院で電気を当てているけれど一向に良くならない…と悩んでいる人は一度当店にご相談ください。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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