魚の目で腰痛になる⁉予防する歩き方
靴を変えてからどうもしっくりとこないと思っていたら、魚の目ができてしまって、足の痛みを我慢していたら腰痛まで感じるようになってしまったけれど、この腰痛ってやっぱり魚の目が原因なのかな?と疑問に思っていませんか?
魚の目で足の痛み経験したことある人は少なくないでしょう。私も足裏や指の間など何度か経験があり、自分で芯を削って取った記憶があります。
そんな魚の目ですが、たまに「魚の目と腰痛って関係あります?」といった質問をお客様に受けることもあるので、今回は魚の目が腰痛の原因になることがあるのか?などについてお伝えしていきます。
魚の目が腰痛の原因になる?
それじゃあ早速、魚の目が腰痛の原因になるのか?なんですが、これは原因となることがあると考えられます。
魚の目というのは、足裏や足の指の皮膚が部分的に厚くなることでできる皮膚病のひとつで、一定の皮膚の部分に繰り返し異常な圧迫や摩擦などの外的刺激が加わることで、皮膚が厚く芯のようになり皮膚の内側に楔状に食い込んでできるモノです。
楔状に食い込んだの芯が成長して皮膚の奥深く、真皮にまで食い込み始めると、芯が神経を圧迫して刺激するため痛みを感じるようになってしまいます。
魚の目ができるとそれが痛い物だから、体というのはそれをかばって歩いてしまうため、不安定でバランスの悪い歩き方をしてしまいがちです。
すると体を支える要である腰に歩くたびに負担が大きくかかってしまうため、腰にゆがみが生じたりして、腰痛につながってしまうこともあるのです。
そもそも魚の目になる人は腰痛にも注意
上記で魚の目が腰痛の原因になることがあるとお伝えしましたが、魚の目ができてしまう人は、そもそもその時点で腰痛にも気を付けるべきです。
●足をすって歩いている
というのも、魚の目ができる原因に歩き方がありますが、足をあまり上げず足裏全体を地面に着けて歩く、足をすったような歩き方はその代表の一つです。
足の裏にはアーチがあり、土踏まずがその一つですが、それがクッションの役割をはたして床からの反発力を逃がしてくれています。
土踏まず以外にも足裏の外側と指の付け根のやや下に沿って横に走るアーチもあります。
地面を足がするような歩きだと、足に本来備わっている指やアーチの機能を使わないため、アーチを支える骨や靭帯、筋肉が弱ってアーチが下がってしまうため、足裏の指のつけ根に体重がかかるようになり、その部分に魚の目ができやすくなります。
そして足をするような歩き方は、腰痛に大きくかかわるふくらはぎや大腰筋といった筋肉があまり使われないため、これらの筋肉も弱り段々と血液の巡りが悪くなり硬くなってしまい腰痛を起こしやすくなります。
●靴が合っていない
また先端の細い靴や足幅の狭い靴など、合わない靴を使用していることも魚の目を起こしてしまう原因の一つです。
合わない靴を履き続けることも足に備わっているアーチを崩してしまう原因になり、アーチが崩れれば地面からの衝撃をアーチが吸収できなくなり、その分腰にかかる負担が増えます。
合わない靴で歩いていると足が疲れやすいという経験をしたことのある人もいるでしょが、合わない靴というのは足の筋肉が疲労しやすく、特に第二の心臓とも呼ばれるふくらはぎの筋肉が疲労してしまうと、末端の血液をうまく心臓におし返せなくなるため、血液の巡りが悪なり、筋肉に疲労物質などの老廃物が貯まることで腰痛を起こしやすくもなってしまいます。
●歩く時や立つ時の姿勢が悪く重心が偏っている
他にも魚の目の原因で多いのが歩く時や立っている時の姿勢が悪いことです。
姿勢が悪いと重心が偏ってしまうため、足の同じ部分ばかりに刺激が1点に集中してしまうためです。
もちろん腰痛も姿勢とは大きく関係していて、姿勢が悪いということは腰にも同じ部分ばかり負荷がかかりますし、腰椎の本来持つ前弯のカーブが崩れてしまうことで背骨のクッションとしての役割が担えなくなり、腰にかかる負担が大きくなり腰痛を起こしやすくなります。
間接的な要因も腰痛に悪影響
直接的な魚の目の原因だけでなく、間接的に魚の目の発生の要因となることも腰痛には悪影響を与えてしまいます。
例えば冷え性などの足の血行不良は魚の目を発生させやすくなるとともに、もちろん腰回りも血行不良になれば疲労物質などの老廃物が貯まったり、内臓が冷えることで働きが低下してしまうとその周囲にある腰にもその不調がつたわり腰の筋肉が緊張しやすくなり腰痛に悪影響を与えます。
新陳代謝の低下の低下も古くなった皮膚と新しい皮膚とのターンオーバーがうまくいかず、魚の目を発生させやすくなりますが、腰も新陳代謝が低下して自然治癒力が低下してしまうと、いつまでも日常の負荷でできてしまった傷がうまく治らないことで異常を起こしやすくなってしまいます。
このように魚の目を発生させてしまう人というのは、その時点で腰痛にも気を付けるべき点があるということです。
魚の目や腰痛を予防する歩き方
ここからは魚の目や腰痛を予防する歩き方についてお伝えしていきます。
①かかとの中心より若干外側で着地し
②かかとに乗った重心を足の外側へ移動させながら踏み込み
③小指のつけ根から内に力を逃がしながら
④最後親指人差し指中指で地面をけり上げる
もしかすると歩く時の足裏の重心の移動は、かかとから中指と人差し指の間位に一直線がいいと思われているかもしれませんが、実際には足の構造的に重心の移動は一直線でなく、外や内に動くものなんです。
他にも足裏の重心だけでなく、全体の姿勢も大切で、背中を丸めたりおなかを突き出したりせずに、お腹を少しへっこめるようにしてお尻の穴を軽く閉め、目線を下げすぎずに背すじを伸ばし、
膝を曲げたままでなく一歩一歩伸ばして、歩幅は少し広めで、腕は前に振るのでなく肘を後ろに引くようにイメージを持ってください。
もちろん靴も大切です
魚の目や腰痛を予防するためには歩き方も大切ですが、もちろん靴も大切です。
足のサイズに合った靴を選び、ハイヒールや先の細いパンプス、サンダルなど、爪先が圧迫される靴は避け、底の薄いクッション性の少ない靴も避けてください。あとは衝撃を和らげるインソールを入れることもいいですね。
靴を選ぶときには一度履いて足を合わせると思いますが、その時には一度立ち上がるようにしてください。座って履いた時には足にピッタリでも、立って自分の体重が足にかかると足は横にひろがるので、立って歩くと思いのほか窮屈だったなんてこともあるからです。
あとは靴を選ぶときには靴下の厚さも考慮したほうがいいでしょう。ストッキングだとピッタリでも靴下だと窮屈なんてこともありますし、厚手の靴下と薄い靴下では厚みが違うので、若干靴の窮屈さも変わってしまうため、選ぶ靴を履くときの状況を少しイメージしてみてくださいね。
まとめ
魚の目ができて痛みを我慢していたら、腰まで痛みが出てきた…なんて人もいるでしょう。
魚の目ができるその痛みのせいで、体はそれをかばって歩いてしまい、不安定でバランスの悪い歩き方をしてしまうことで、腰に負担がかかって腰痛を起こしてしまうことがあります。
さらに魚の目を起こす原因である、歩き方やその時の姿勢、合わない靴などは腰にとっても悪影響を与えるもので、言い換えれば魚の目ができてしまう人は腰痛にも気を付けるべきだと言えます。
歩く時の足裏の重心の移動は、かかとから中指と人差し指の間位に一直線がいいと思っている人もいるかもしれませんが、魚の目や腰痛を予防するためには、重心はかかとから足の外側を通り、小指の付け根から親指へと通り、親指でしっかりけることを知っておいてください。
もちろん足裏の重心だけでなく、歩く時や立っているときの背すじもしっかりと伸ばすように心がけてください。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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