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腰椎ヘルニアで嘔吐する?その他考えられる疾患

 

腰椎ヘルニアで嘔吐する?

その他考えられる疾患

 

腰椎椎間板ヘルニアで嘔吐した奈良県葛城市の男性

腰から足が痛くて痺れ、歩くのも辛いので病院へ行くと腰椎椎間板ヘルニアと診断された。

 

手術をするほどでもないとのことで薬を飲みながら様子を見ていると、段々と気分が悪くなる時があり嘔吐まですることが出てきたけれど、これも腰椎椎間板ヘルニアのせいなのかな?と、疑問に思っていませんか?

 

腰椎椎間板ヘルニアと診断されても、手術をしないで薬や牽引で様子を見ていこうと言われる人は少なくありません。

 

そんな人の中には、不意に気分が悪くなり時には嘔吐してしまった…なんて人もたまにいらっしゃいます。

 

そうなるとやはり腰椎椎間板ヘルニアが嘔吐の原因なのかな?と思いますよね。そこで今回は腰椎椎間板ヘルニアと嘔吐の関係についてお伝えしていきます。

 

 

腰椎椎間板ヘルニアが嘔吐の原因?

腰椎椎間板ヘルニアが原因で嘔吐してしまうのか?なんですが、結論から言ってしまうと、腰椎椎間板ヘルニアが直接的な原因となり嘔吐を起こすことはないでしょう。

 

これは腰椎椎間板ヘルニアの場合、腰の部分で椎間板が飛び出し神経を圧迫しているため、腰より上の上半身に症状を起こすことはないからです。

 

ただしまったく無関係かというとそうでなく、直接ではないものの嘔吐を引き起こす要因になりえると考えられます。

 

これは腰椎椎間板ヘルニアになると、強い腰痛や痺れなどの症状が出ることも多く、それらは体にとっては一つのストレスとなります。

 

さらに、治るのだろうか?また痛みがひどくならないだろうか?思うように動けない…などの不安というのもストレスになります。

 

こういったストレスは自律神経を乱してしまうことがあり、それにより微熱や頭痛、下痢、のどの違和感、嘔吐など、さまざまな症状が起こる可能性があります。

 

つまり腰椎椎間板ヘルニアになって、その痛みや痺れ、不安などのストレスを強くうけてしまい、自律神経が乱れてしまうと嘔吐を起こすことがあるということです。

 

 

抗炎症薬や鎮痛薬によって

また腰椎椎間板ヘルニアの時には、痛みや痺れを緩和させるために病院で出されることの多い、抗炎症薬や鎮痛薬などを飲んでいる方が多いはずです。

 

こうした薬の成分には、胃の粘膜を荒らす作用をもつものが少なくありません。

 

さらに腰椎椎間板ヘルニアの方は、そいった薬を長期間にかけて飲み続けることも少なくないため、知らず知らず胃に負担をかけてしまっています。

 

もちろん胃などにほとんど影響を受けない方もたくさんいらっしゃいますが、その一方で薬による胃・十二指腸潰瘍を起こす方もいて、結果的に腰痛や嘔吐を起こしてしまうことがあります。

 

このように直接的ではないものの、腰椎椎間板ヘルニアが関係して嘔吐を起こしてしまうことがあると考えられます。

 

 

腰痛と嘔吐を伴う原因

上記でお伝え下うように、腰椎椎間板ヘルニアが関係した嘔吐もありますが、当然そうでなくまったくの無関係で、他に疾患や異常があるために嘔吐してしまうこともあります。

 

ここからは腰痛と嘔吐を起こす疾患や原因についてお伝えしていきます。

 

●腎不全

腎臓は身体の老廃物や毒素を取り除いて、尿を作って外に排出する働きをしていますが、その腎臓の働きが弱くなり正常に働かなくなった状態が腎不全です。

 

この場合、腰の奥にある腎臓があるため、その痛みを腰痛と勘違いしてしまったり、腎臓で起こっている炎症が腰にも波及したり、そういったことで腰痛を起こすことがあります。

 

そして尿を体外へ排出できなくなることで老廃物が体の中にたまり尿毒症になると、疲労感、食欲不振、頭痛、さらには嘔吐を引き起こすこともあります。

 

このように腎不全などの腎臓の問題で腰痛と嘔吐を引き起こすことがあります。

 

●胃の疾患

胃潰瘍や胃がんなどの胃の疾患の場合も、腰痛と共に嘔吐してしまうことがあります。

 

胃潰瘍とは胃の壁がえぐりとられる病気で、粘膜の表面だけの場合と違って粘膜の下の層まで深く達し、炎症がひどくなるとみぞおちから背中にかけて痛みが出るので、腰痛だと感じることもあり、吐き気や嘔吐してしまうことも少なくありません。

 

胃がんは初期の頃は自覚症状は少なく、かなり進行しないと症状がないという人もいます。代表的な症状としては、胃痛や胃の不快感、吐き気、食欲不振などで、みぞおちから腰にかけての腰痛を感じることもあります。

 

●虫垂炎

虫垂炎は、盲腸から突出した長さ約5~7cmの細長い管腔で虫垂または虫垂突起ともいわれている部分に炎症が起こった状態で、いわゆる「盲腸炎」であり、典型的な症状は、発熱、吐き気、嘔吐、右側下腹部の刺すような痛みです。

 

ただし約15%の人では腎臓に近い背中の方に盲腸があるため、腹痛ではなく腰痛と感じてしまうことがあり、このため、嘔吐と共に腰痛を感じることのある疾患なんです。

 

●尿路結石

尿は腎臓から尿管、尿道と通り体外に排出されますが、この尿の流れる道に尿に含まれる成分が析出して固まってできたものを尿路結石と言います。

 

腎臓結石の場合は無症状のことも多いですが、腎臓の結石が尿管に降りてくると、腰背部や側腹部、下腹部にいてもたってもいられない強い痛みをだします。そして悪心や嘔吐を伴うこともあります。

 

 

腰痛と嘔吐が出た時の対処法は?

腰椎椎間板ヘルニアで嘔吐した奈良県大和高田市の女性

腰痛と吐き気がある時には、腎不全のような病気の場合もありますが、そうでない場合ももちろん多々あるため、ここからはそんな時の対処法についてお伝えしていきます。

 

●安静にする

腰椎椎間板の症状も一定ではなく、ストレスやその時の体調、気温や天気などの外的要因によって痛みが悪化したり軽減することがあり、吐き気も精神的なことの場合もしばしばあるため、激しい痛みや嘔吐でなければ少しゆっくりと安静にして様子をうかがってみてください。

 

●温める

腰椎椎間板ヘルニアによる腰痛や、胃の不調などから起こる吐き気の場合、お腹や腰の周りの血液循環を良くすることでそれらが収まることもあります。

 

ただし腰痛がひどい時に腰を温めてしまうとかえって痛みが悪化してしまうことがあるので気をつけてください。

 

●病院へ行く

上記の方法で痛みや嘔吐が収まるのであればいいですが、一向に腰痛や吐き気が良くならない場合、やはり内臓疾患が原因のこともあるため、病院を受診することをお勧めします。

 

何科に行ったらよいのか分からない場合は、とりあえず腰椎椎間板ヘルニアを診てもらっている病院で症状を説明したり、内科に行ってみてください。もし必要であれば他の科を紹介してくれるはずですので。

 

ただし最初から我慢できないほどの痛みや吐き気がある場合は、様子を見ていないで一刻も早く病院へ行くようにしましょう。

 

 

まとめ

腰椎椎間板ヘルニアの時に嘔吐してしまうと、これも腰椎椎間板ヘルニアが原因?と疑問に思うかもしれませんが、腰椎椎間板ヘルニアが直接的な原因となり嘔吐を起こすことはありません。

 

ただし痛みや痺れ、それによる生活での不自由がストレスとなり、自律神経を乱してしまい嘔吐を起こしてしまうことはあると考えられます。

 

また、痛みや痺れを緩和するための薬を常用することで、胃腸に問題が起こり嘔吐してしまうこともあると考えられます。

 

もちろんそれらとは全く無関係で、腎不全や胃の疾患、虫垂炎、尿路結石などによっても腰痛と共に嘔吐を起こしてしまうことがあります。

 

なので、少し安静にしたり患部を温めてみても一向に症状が緩和しなかったり、最初から耐え難い腰痛や嘔吐を繰り返すのであれば、すぐに病院を受診してください。

 

 

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記事提供者プロフィール


 

 

かんばし まさとし

 

奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長

 

お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。

その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。

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